「メガネを新しく買いたいけれど、平均価格ってどれくらいなんだろう?」そんな疑問や不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
特に初めて購入する方や、久しぶりに買い替える方にとっては、価格の目安がわからないと、どのくらいの予算を用意すればいいのか不安になりますよね。
本記事では、「メガネの平均価格」に焦点をあてて、年齢別の相場や価格が変動する理由、節約するためのコツまでをわかりやすく解説しています。これからメガネを選ぶあなたが、自信をもって納得のいく選択ができるよう、必要な知識をていねいにお届けします。
メガネの平均価格ってどのくらい?購入前に知っておきたい基準
メガネを新調しようと思ったとき、まず気になるのが「一体いくらかかるのか?」という価格のことです。とくに初めて購入する方や、久しぶりに買い替える方にとっては、価格の相場が分からないと選びにくいですよね。
ここでは、初めてメガネを購入する人に向けて、一般的な価格帯や、費用がどう決まるのかをわかりやすく解説していきます。
初めてのメガネ購入、気になる「いくらが普通?」
はじめてメガネを買うとき、「相場がわからなくて不安…」という声はとても多いです。
実際のところ、メガネの価格は幅広く、手頃なものから高額なものまでさまざまですが、平均的な目安を知っておくことで、予算を立てやすくなります。
▼メガネの平均価格帯(一般的なケース)
購入場所 | 平均価格帯(セット価格) | 備考 |
量販店(JINS・Zoffなど) | 6,600円から | フレーム+レンズ込みが主流。多くのモデルが6,600円~1万数千円で購入可能 |
メガネ専門店 | 約15,000〜30,000円 | 接客・アフターサービス充実 |
高級ブランド・百貨店 | 約30,000〜80,000円以上 | ブランド性・デザイン重視 |
このように、購入場所によっても相場が異なりますが、総務省調査や業界統計によると、メガネ一式の平均価格は約28,000円前後(2024年)で、平均的なセット価格は21,000円台〜28,000円程度です。もちろん、視力やレンズの種類によっては追加費用がかかる場合もあります。
予算に余裕をもたせるなら、15,000円前後を目安にしておくと、ある程度選択肢が広がり、満足度の高い買い物ができるはずです。
フレームとレンズ、それぞれの価格バランスとは
メガネの価格は、「フレーム」と「レンズ」で構成されていますが、この2つのどちらに比重を置くかで、合計価格が大きく変わってきます。
とくに初めての方は、フレームだけに注目しがちですが、実はレンズにも注目すべきポイントが多いのです。
▼価格構成の目安
項目 | 平均価格 | 特徴 |
フレーム | 約5,000〜20,000円 | デザイン・素材・ブランドにより幅がある |
レンズ(単焦点) | 約5,000〜15,000円 | 度数・薄型加工・コーティングで変動 |
レンズ(遠近両用) | JINSでは+5,500円、Zoffでは+6,600円~、OWNDAYSでは0円(2024年現在) | 機能性が高く、店舗により追加料金が異なる |
このように、レンズにこだわるほど価格は上がる傾向にあります。例えば、薄型レンズやブルーライトカット加工を選ぶと、+3,000〜5,000円程度上乗せされることもあります。
また、遠近両用レンズなど高機能なタイプになると、レンズだけで2万円以上になるケースも少なくありません。フレームだけで判断せず、「自分の視力に合ったレンズの内容」も必ず確認しておくことが大切です。
購入場所による価格差とその理由
同じような見た目のメガネでも、購入するお店によって価格が大きく異なるのはなぜでしょうか?それは、提供されるサービス内容やコスト構造が違うためです。
▼購入先による価格と特徴の違い
購入先 | 平均価格帯 | 特徴 |
量販チェーン(Zoff・JINSなど) | 約5,000〜10,000円 | セルフサービス中心、商品回転率が高い |
個人経営の専門店 | 約15,000〜30,000円 | 接客・フィッティングの丁寧さが魅力 |
高級ブランド・百貨店 | 約30,000円以上 | ブランド力と高品質素材、限定デザイン |
量販店では、大量生産とセルフサービスによって価格を抑えることができる一方、専門店では視力測定の丁寧さやフィッティング調整、アフターケアといったサービスが価格に含まれています。
また、百貨店やブランド直営店では、素材やデザインにこだわりがあるぶん、価格は高くなりがちです。ただしそのぶん、長く使える品質や保証が充実しているケースも多いため、「価格=品質+サービス内容」であることを理解しておくと選びやすくなります。
年代でこんなに違う!年齢別メガネの相場
メガネの価格は、実は年代によっても大きく異なります。ライフスタイルや視力の状態、重視するポイントが違うため、それぞれの年代に合ったメガネ選びが求められます。
ここでは、20代〜30代、40代以上、子ども用それぞれの価格帯と特徴を詳しくご紹介します。
おしゃれも重視したい20〜30代の価格帯とは
20〜30代のメガネユーザーは、視力矯正だけでなく「ファッションの一部」としてメガネを選ぶ傾向があります。
そのため、価格よりもデザイン性やブランド性を重視する人が多く、複数本持ってシーンごとに使い分けることも珍しくありません。
▼20〜30代に多いメガネの価格帯と特徴
メガネの種類 | 平均価格帯 | 特徴 |
ファストファッション型(Zoffなど) | 約5,000〜8,000円 | 手頃な価格でトレンドデザインも豊富 |
ブランドフレーム(Ray-Banなど) | 約15,000〜30,000円 | 長く使える品質と洗練されたデザイン |
複数本購入タイプ | 合計10,000〜20,000円前後 | シーンに応じて使い分け、価格を抑える工夫も |
この年代は、仕事・プライベート・オンライン会議など、メガネを使うシーンが多様化しています。そのため、「1本にお金をかける」よりも、「複数本をバランスよくそろえる」という選択が主流になりつつあります。
おしゃれも予算も両立したい方には、量販ブランド+お気に入りブランドの組み合わせがおすすめです。
見やすさを重視する40代以上のメガネ事情
40代を過ぎると、視力の変化にともなって「老眼」の症状が出はじめることがあります。近くの文字が読みにくい、細かい作業がつらいといった悩みに対応するため、遠近両用や中近両用レンズが必要になるケースが増えてきます。
▼40代以上の平均価格帯とレンズの傾向
メガネの種類 | 平均価格帯 | 特徴 |
単焦点(老眼鏡) | 約5,000〜15,000円 | 手元用に特化。既製品も多いが視力に合った調整が必要 |
遠近両用 | 約20,000〜40,000円 | 複数の視点に対応。高機能で価格も高め |
中近・近近レンズ | 約18,000〜30,000円 | デスクワークに最適。レンズ選びが重要 |
この年代からは、視力に合ったレンズ選びが非常に重要です。見え方が合わないと、頭痛や疲れ目の原因になりやすいため、安さだけで選ばず、しっかりと視力測定やヒアリングをしてくれる専門店での購入が安心です。
さらに、フレームの軽さや掛け心地も重要視されるため、機能性と快適さに配慮したメガネ選びが求められます。
子ども用メガネの特徴と価格の目安
子ども用のメガネは、大人と異なり成長や行動の特性を考慮した設計がされています。元気に動き回ってもズレにくいフレーム、安全性の高い素材、度数の変化に対応しやすい構造などが特徴です。
▼子ども用メガネの価格帯と主な特徴
年齢層 | 平均価格帯 | 特徴 |
未就学〜小学生 | 5,000円~40,000円 (専門店では20,000円以上の商品も多数) | 軽量・柔軟性のある素材、安全性重視 |
中高生 | 8,000円~40,000円 | ファッション性と機能のバランス重視 |
※子ども用は価格帯が広く、度数やフレームの選択で大きく上下します
子どもの場合、視力が安定しないことも多く、1〜2年で買い替えが必要になるケースがあります。そのため、あまり高額なメガネを選ぶよりも、耐久性・フィット感・価格のバランスがとれたものを選ぶのがおすすめです。
さらに、壊れにくい素材(例:TR-90やポリカーボネート)や、鼻あての調整ができるモデルを選ぶと、日常使いにも安心です。
メガネの値段はなぜ違う?価格が変動する3つのポイント
「同じような見た目なのに、なぜこのメガネはこんなに高いの?」と疑問に思ったことはありませんか?実は、メガネの価格は“見えない部分”に多くの差が隠れています。
ここでは、メガネの価格を左右する3つの大きな要素――フレーム素材、レンズの仕様、ブランド価値――について、わかりやすく解説します。
素材と構造によって変わるフレーム価格
メガネのフレーム価格は、使用されている素材や構造設計の違いによって大きく左右されます。フレームの見た目が似ていても、軽さ・耐久性・装着感が異なれば、価格差が生まれるのは当然のことです。
▼フレーム素材別の価格と特徴比較表
素材 | 平均価格帯 | 特徴 |
プラスチック(セルフレーム) | 約3,000〜10,000円 | 軽量でカラーバリエーション豊富。低価格帯が中心 |
メタル(ステンレス・アルミなど) | 約8,000〜20,000円 | 丈夫で上品な印象。ビジネス用途にも適している |
チタン | 10,000円〜50,000円以上 | 超軽量でアレルギーに強い。高級モデルに多く採用され、加工精度やデザインにより価格幅が広い |
コンビネーション | 約10,000〜30,000円 | プラ×メタルなど複合素材でデザイン性が高い |
たとえば、見た目は似ていても、軽さやフィット感、耐久性などに差がある素材を使えば、その分コストも上がります。また、手作業による加工や複雑なデザイン構造も価格に反映されるポイントです。
つまり、フレーム価格は「素材の質+作りの丁寧さ+ブランド性」の総合的なバランスで決まっていると考えると分かりやすいでしょう。
レンズの種類とオプションで広がる価格差
レンズはメガネの心臓部とも言える部分で、見え方の快適さに直結します。そのため、どの種類のレンズを選ぶか、どんな加工オプションを付けるかによって価格が大きく変わります。
▼レンズの種類・オプションと価格の目安
種類・加工 | 平均価格帯 | 特徴 |
単焦点レンズ | 約5,000〜15,000円 | 近視・遠視・乱視用。もっとも一般的なタイプ |
遠近両用レンズ | 約15,000〜30,000円 | 複数の距離に対応。設計が複雑で価格高め |
薄型加工(屈折率1.60〜1.74) | +約3,000〜8,000円 | 度数が強い人向け。見た目がすっきり |
ブルーライトカット | +約2,200〜5,500円 | デジタル機器の多い生活におすすめ |
撥水・傷防止コーティング | +約1,000〜3,000円 | 耐久性を高める追加加工 |
※2024年現在・店舗ごとで異なる
このように、レンズの基本価格+機能オプションの合計がレンズの最終価格になります。特に遠近両用レンズは技術的に複雑で、見え方に対する精密な設計が必要なため、単焦点に比べて高額になるのが一般的です。
価格を抑えたい場合は、必要な機能だけを選ぶようにすると無駄のない買い物ができます。
ブランド・ノーブランドでどれだけ違う?
フレームやレンズの素材に加えて、価格に大きく影響するのがブランドの有無です。特にハイブランドのメガネは、同じような素材・機能であっても、価格が2〜3倍になることも珍しくありません。
▼ブランドとノーブランドの価格と選ばれる理由
種類 | 平均価格帯 | 特徴・傾向 |
ノーブランド・量販モデル | 約5,000〜15,000円 | 手頃な価格とシンプルなデザイン。コスパ重視 |
国内ブランド(999.9など) | 35,000円〜55,000円程度 | フィット感・機能性に優れた日本製が多い |
海外ファッションブランド(Ray-Ban、GUCCIなど) | 約30,000〜80,000円 | デザイン性が高く、ファッション性重視 |
ラグジュアリーブランド(Cartierなど) | 80,000円以上 | 宝飾・限定デザイン・ステータス性あり |
ブランドメガネの価格には、「デザイン・希少性・ロゴの価値」など機能以外の要素が含まれます。もちろん、高価格帯ブランドの中には、職人技による手仕上げや高品質素材を用いた製品もあり、実用性が高いモデルも存在します。
ただし、すべてのブランドが価格に見合った性能を持っているとは限らないため、見た目やネームバリューだけでなく、使用目的に合うかどうかを基準に選ぶことが大切です。
メガネ代を少しでも抑えたい人へ!節約と選び方のコツ
「できれば少しでも安くメガネを手に入れたい」「でも品質は妥協したくない」――そんな方に向けて、メガネ購入時に役立つ節約の知識と賢い選び方のポイントをご紹介します。
ここでは、意外と知られていない医療費控除の対象や、タイミングを狙ったセール情報、価格に惑わされない見極め方など、すぐに活かせる実践的な情報をまとめました。
医療費控除や保険適用になるケースとは
実はメガネの費用が医療費控除の対象になる場合があるのをご存じでしょうか?条件に当てはまれば、確定申告を通じて税金の一部が戻ってくることがあります。
高額なメガネを購入した年ほど、この制度を上手に活用したいところです。
▼医療費控除の対象になるメガネの条件
項目 | 内容 |
医師の診断・処方 | 眼科医による処方箋があることが原則 |
治療目的での購入 | 単なるおしゃれ用や伊達メガネは対象外 |
購入時の領収書 | 医療費とわかる内容・日付の記載が必要 |
控除対象者 | 年間10万円以上の医療費がかかった場合など(所得により異なる) |
また、視覚障害者手帳の交付を受けている方や、お子さまの治療用眼鏡など、自治体によっては助成金や保険適用の対象になるケースがあります。2024年4月からは9歳未満の治療用眼鏡の助成上限額が40,492円に改定されています。
こうした制度は地域差があるため、購入前にお住まいの自治体や医療機関に確認するのがおすすめです。
見落としがちなポイントですが、条件に当てはまる場合はかなりの節約効果が期待できるため、事前にしっかり調べておきましょう。
セールやキャンペーンを賢く活用する方法
メガネは常に同じ価格で販売されているわけではありません。実は、タイミングを狙えば大幅にお得に購入できることも多いのです。
特に量販チェーン店では、定期的にセールやキャンペーンが実施されており、上手に活用すれば同じ商品でも数千円の差が出ることも。
▼メガネがお得になる主なタイミング
- 年末年始や決算期(2月・8月)は大規模セールが多い
- 新生活シーズン(3〜4月)は学生向け・新社会人向け割引あり
- オンラインストア限定クーポンや会員限定割引がある
- 不定期の「レンズ無料キャンペーン」は狙い目
- セット割・家族割でさらにお得になる場合も
また、最近ではLINE登録でその場で使えるクーポンや、次回購入時に使えるポイント制度を導入している店舗も増えています。
急ぎでなければ、価格が大きく変動するタイミングまで購入を控えるのもおすすめです
安さ重視で失敗しないためのチェックポイント
「とにかく安く買いたい」と思う気持ちは自然なことですが、安さだけを基準にしてしまうと、思わぬ失敗をすることもあります。
特に視力や使用頻度に関わるメガネ選びでは、価格と品質のバランスがとても大切です。
▼安さに飛びつく前に確認したいポイント
- 自分の視力に合ったレンズが含まれているか
- レンズの素材・厚み・加工オプションの説明があるか
- フレームの材質や耐久性が明記されているか
- フィッティング調整やアフターケアが受けられるか
- 保証や返品・交換対応の有無を確認しておくこと
安価なセット価格でも、レンズが基本仕様しか含まれておらず、オプション追加で結果的に高くなるケースも珍しくありません。また、店舗によっては、視力測定が簡易的だったり、調整対応が不十分なこともあるため注意が必要です。
「価格が安い=悪い」わけではありませんが、どこにコストがかかっているのかを把握することが、後悔しないメガネ選びのカギになります。
まとめ
メガネの平均価格は、購入する場所や選ぶ素材、レンズの種類によって大きく変動します。一般的なセット価格の相場は1〜2万円前後ですが、用途やこだわりに応じて、もう少し高めの予算を見ておくと安心です。
価格差の背景には、フレーム素材やレンズの仕様、さらにはブランドの有無など、さまざまな要素が影響しています。見た目だけでなく、実際の使用感や必要な機能を基準に選ぶことが、納得できる1本に出会うための近道となるでしょう
さらに、医療費控除や助成金制度、セール情報などを活用すれば、品質を保ちながら費用を抑えることも可能。ただし、安さだけを追求すると後悔するケースもあるため、基本的なチェックポイントをおさえたうえで、信頼できる店舗で購入するのが安心です。
メガネは視力を矯正する大切な道具であり、毎日身につけるものでもあります。自分に合った1本を選ぶために、価格だけにとらわれず、情報をしっかり集めて選びましょう。