コンタクトレンズを初めて使う方や、メガネとの違いに興味がある方にとって、ソフトコンタクトレンズは身近な選択肢の一つではないでしょうか。しかし、「どんな特徴があるの?」「自分にも合うのかな?」といった疑問や不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、ソフトコンタクトレンズの基本的な知識から、ハードレンズとの違い、つけ心地、そして日常生活での使いやすさまで、初心者の方が知りたい情報をわかりやすく解説していきます。コンタクト選びのガイドとして、ご利用ください。
ソフトコンタクトレンズとは?
ソフトコンタクトレンズは、その名の通り、水分を含んだ柔らかいプラスチック素材で作られたコンタクトレンズです。指で触れると形が変わるほどしなやかで、目にやさしくフィットしやすいのが特徴です。
ここでは、まずハードレンズとの違いや、気になるつけ心地、そしてなぜ毎日の生活に取り入れやすいのかを詳しく見ていきましょう。
ハードレンズとの違いをわかりやすく解説
コンタクトレンズには、ソフトレンズの他に硬い素材でできたハードレンズがあります。この二つの最も大きな違いは、レンズそのものの硬さです。この硬さの違いが、つけ心地やお手入れの方法、適した視力矯正の範囲などに影響してきます。
▼ソフトレンズとハードレンズの主な違い
特徴項目 | ソフトコンタクトレンズ | ハードコンタクトレンズ |
素材・硬さ | 水分を含んだ柔らかいプラスチック | 硬いプラスチック |
大きさ | 黒目よりも大きい | 黒目よりも小さい |
装用感 | 違和感が少なく、慣れやすい | 最初は違和感があり、慣れるのに時間がかかることがある |
ずれにくさ | 密着性が高く、ずれにくい。スポーツにも向いている | ずれることがあるため、激しい運動にはあまり向かないことがある |
酸素供給 | 素材や設計により異なるが、一般的にハードレンズより注意が必要 | 角膜に酸素が届きやすい構造 |
耐久性 | 比較的破れにくいが、種類による | 割れることがある |
乱視矯正 | 種類によっては対応可能だが、強度の乱視矯正は難しい場合がある | 強度の乱視矯正にも対応しやすい |
お手入れ | 専用の洗浄液や消毒液が必要なタイプが多い | 水道水で洗浄できるタイプもある |
寿命の目安 | 使い捨てタイプから長期使用タイプ(半年~1年半程度)まで様々 | 2~3年程度 |
これらの違いを理解した上で、ご自身のライフスタイルや目の状態に合わせて選ぶことが大切です。どちらのレンズが良いかは一概には言えず、眼科医と相談して決めることをおすすめします。
はじめての人でも安心!ソフトレンズのつけ心地って?
ソフトコンタクトレンズの大きな魅力の一つは、そのつけ心地の良さです。
水分をたっぷり含んだ柔らかい素材でできているため、目に装着したときのゴロゴロとした異物感が少なく、初めての方でも比較的早く慣れることができるでしょう。
また、レンズが黒目よりも大きく作られているため、まばたきをしてもレンズがずれにくく、安定した装用感が得られやすいのも特徴です。
ただし、レンズが柔らかいため、つける前に裏返しになっていないか確認する必要があります。
毎日の生活にフィットしやすい理由とは
ソフトコンタクトレンズが多くの方の毎日の生活に取り入れやすいのには、いくつかの理由があります。
▼ソフトコンタクトレンズが生活にフィットしやすい理由
- スポーツやアクティブな活動でもずれにくい
- メガネのように顔の印象を変えず自然な見た目を保てる
- メガネのフレームがなく裸眼のように広い視野が得られる
- 湯気やマスク着用時でもメガネのように曇ることがない
- ライフスタイルに合わせて多様な交換タイプを選べる
これらの理由から、ソフトコンタクトレンズは日常生活の様々なシーンで快適に使用できる選択肢と言えるでしょう。ただし、レンズのケアを怠ったり、誤った使い方をすると目に負担をかける場合があるので、正しい取り扱い方法を守ることが大切です。
ソフトコンタクトレンズの種類とそれぞれのメリット
ソフトコンタクトレンズには、使い方や交換時期によっていくつかの種類があります。それぞれの特徴やメリットを知ることで、ご自身のライフスタイルや目の状態に合ったレンズを見つけやすくなります。
ここでは代表的なレンズタイプと、乱視や老眼に対応した特殊なレンズについてご紹介します。
手軽で清潔!1日使い捨てタイプの特徴
1日使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズは、その名の通り1日使ったら交換するレンズです。
毎日新しいレンズを使うため、レンズケアが不要で常に清潔な状態を保てるのが最大のメリット。旅行や出張が多い方、スポーツなどでたまにしかコンタクトレンズを使わない方にとっては、非常に手軽で便利な選択肢と言えるでしょう。
▼1日使い捨てタイプのポイント
- 毎日新しいレンズで衛生的
- レンズの洗浄・消毒などのケアが不要
- レンズケースの管理も不要
- 紛失や破損時のスペアを持ち運びやすい
ただし、毎日使用する場合は、後述する2週間交換タイプや1ヶ月交換タイプに比べてコストが高くなる傾向があります。ご自身の使用頻度に合わせて選ぶことが大切です。
コスパ重視の人に人気!2週間・1ヶ月タイプ
2週間交換タイプ(2week)や1ヶ月交換タイプは、開封してからそれぞれ定められた期間内であれば、毎日のお手入れをすることで繰り返し使用できるレンズです。毎日コンタクトレンズを使用する方にとっては、1日使い捨てタイプよりも1日あたりのコストを抑えられるため、経済的なメリットが大きいと言えます。
これらのレンズは、使用後に必ず専用のケア用品で洗浄・消毒し、正しく保存する必要があります。1ヶ月交換タイプは、2週間交換タイプに比べて交換日が覚えやすいという利点もあります。
毎日コンタクトレンズを使用する場合の、1日あたりの費用目安は以下の通りです(商品や購入場所によって価格は異なります)。
▼使用期間別 コストの目安(1日あたり)
タイプ | 1日あたりの費用目安(レンズ+ケア用品) | 特徴 |
1日使い捨て(1day) | 約165円 | ケア不要、衛生的だが毎日使うとコスト高 |
2週間交換(2week) | 約77円 | 毎日のケアが必要だが、毎日使うなら1Dayより経済的 |
1ヶ月交換 | 約77円 | 毎日のケアが必要、交換日が分かりやすい、毎日使うなら1Dayより経済的 |
上記の表に続いて、週に4回以上コンタクトレンズを使う場合は、2週間交換タイプが最もコストパフォーマンスが良いとされています。ただし、1ヶ月交換タイプも同程度の価格で購入できる場合があり、ケアの手間や費用を考慮して自分に合った方を選ぶと良いでしょう。
乱視・老眼にも対応!特殊レンズの選び方
近視や遠視だけでなく、乱視や老眼(手元が見えにくい状態)といった見え方の悩みにも対応できるソフトコンタクトレンズがあります。これらのレンズを選ぶ際は、まず眼科医の検査と処方が不可欠です。
乱視とは、目に入る光の焦点が一点で合わない状態のことで、物が二重に見えたり、ぼやけたりする原因になります。乱視用ソフトコンタクトレンズ(トーリックレンズ)は、この乱視を矯正するために特別に設計されています。
選ぶ際の重要なポイントは以下の通りです。
- 眼科での正確な検査を受ける
- 処方箋の数値を確認する
- レンズの回転を防ぐ設計
なお、軽度の乱視であれば、通常のソフトコンタクトレンズでも問題なく視力矯正できる場合があります。眼科医とよく相談しましょう。
一方で、老眼は年齢とともに目のピント調節機能が衰え、近くのものが見えにくくなる状態です。遠近両用ソフトコンタクトレンズは、1枚のレンズで遠くも近くも自然に見えるように設計されているため、老眼の方でも使用することができます。
選ぶ際のポイントは以下の通りです。
- 使用期間で選ぶ
- 素材の特徴で選ぶ
- 乱視の有無を確認する。
特殊なレンズは種類が豊富ですので、ご自身の目の状態や生活スタイルに最適なレンズを見つけるためにも、眼科医にしっかりと相談することが大切です。
自分にぴったりのソフトコンタクトレンズを選ぶには
ソフトコンタクトレンズには様々な種類があるため、どれを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。しかし、ご自身の生活スタイルや目の状態、そして何を重視するかを考えることで、最適なレンズは見つけやすくなります。
ここでは、レンズ選びの具体的なコツや、眼科医に相談することの重要性、そしてコストとケアのバランスについて解説します。
ライフスタイルに合わせたレンズ選びのコツ
コンタクトレンズを選ぶ上で大切なのは、ご自身のライフスタイルやレンズを使う目的に合っているかという点です。
毎日使うのか、特定の場面だけで使いたいのか、またどのような活動をすることが多いのかによって、適したレンズのタイプは変わってきます。
▼ライフスタイル別 おすすめレンズタイプ早わかり表
ライフスタイル | おすすめのレンズタイプ・特徴 |
たまにしか使わない方 | ケア不要な1dayタイプ |
毎日長時間使う方 | 酸素透過率が高く潤いのあるソフトレンズ |
スポーツをよくする方 | ずれにくいソフトコンタクトレンズ |
目が乾きやすい方 | 涙を吸収しにくい低含水レンズ |
目が疲れやすい方 | 酸素をよく通す高酸素透過率レンズで負担を軽減 |
アレルギーや花粉症が気になる方 | 衛生的な1dayタイプ |
これらのポイントを参考に、ご自身の生活や目の状態に合ったレンズの特性(含水率、酸素透過率、UVカット機能の有無など)を比較検討してみてください。
眼科で相談することの大切さ
自分に合ったコンタクトレンズを選ぶためには、眼科医への相談が不可欠です。コンタクトレンズは目に直接装用する高度管理医療機器であり、購入には必ず眼科医の検査と処方(指示書等)が必要となります。自己判断で目に合わないレンズを選んだり、誤った使い方をしたりすると、目のトラブルにつながる可能性があるため、注意しましょう。
また、眼科では視力検査だけでなく、目の健康状態や形状、涙の量などを詳細に検査します。最適なレンズの種類や度数、ベースカーブなどを判断することで、気づきにくい目の病気が隠れていないかもチェックしてくれます。
▼眼科医に相談するメリット
- 自分の目に最適なレンズのデータ(度数、ベースカーブ、レンズの種類など)がわかる
- 自覚症状のない目の病気や、コンタクトレンズ装用に不向きな状態でないかを確認できる
- 数あるレンズの中から、自分のライフスタイルや希望に合ったものを専門家のアドバイスを受けながら選べる
- 万が一、処方されたレンズが合わなかった場合でも、保証制度のある販売店に隣接する眼科であれば、原因を特定し適切なレンズを再提案してもらえる
コンタクトレンズを安全で快適に使用するためには、購入時だけでなく、使用開始後も定期的な眼科検診を受けることが非常に重要です。目の状態は変化することがあるため、定期検診でレンズの適合状態や目の健康をチェックしてもらいましょう。
価格とケアの手間、どう考えればいい?
コンタクトレンズを選ぶ際、価格と毎日のケアの手間は多くの方が気になるポイントでしょう。レンズの種類によって、これらのバランスは大きく異なります。
▼レンズタイプ別の価格とケア
レンズタイプ | 1日あたりの費用目安(レンズ+ケア用品) | ケアの手間 |
1日使い捨てタイプ | 約131.5円~328.8円(レンズ代のみ、年間約48,000円~120,000円) | 不要(毎日新しいレンズに交換) |
2週間交換タイプ | 約65.8円~131.5円(レンズ代+ケア用品代、年間約24,000円~48,000円) | 毎日必要(洗浄、消毒、保存) |
1ヶ月交換タイプ | 約77円前後(レンズ代+ケア用品代、年間約32,000円)。商品によっては2ウィークと同程度かそれ以上になる場合もある。 | 毎日必要(洗浄、消毒、保存)、定期的なタンパク除去も推奨される場合がある |
※上記費用はあくまで目安であり、製品や購入場所によって異なります。
1日使い捨てタイプはケアが不要で最も衛生的ですが、毎日使用するとコストは比較的高くなります。一方、2週間交換タイプや1ヶ月交換タイプは、毎日のレンズケアが必要になりますが、1日あたりのコストを抑えやすい傾向にあります。
安心して使うためのケア方法と基本ルール
ソフトコンタクトレンズを安全で快適に使い続けるためには、正しいケア方法と基本的なルールを守ることが非常に大切です。レンズの取り扱いやお手入れを怠ると、目のトラブルを引き起こす可能性があります。
ここでは、適切な装用時間や交換の目安、日々のレンズケアの手順、そして目の健康を守るために特に注意したいポイントについて詳しく解説します。
どのくらいの時間つけていい?交換の目安も紹介
ソフトコンタクトレンズには、1日に装用できる時間と、レンズそのものを使用できる期間に目安があります。これらを守ることが、目の健康を維持する上で重要です。
一般的に、ソフトコンタクトレンズの1日の装用時間は12時間以内とされています。ただし、レンズの素材や含水率、酸素透過率によって適切な装用時間は異なるため、使用している製品の添付文書を確認し、眼科医の指示に従うことが最も大切です。カラーコンタクトレンズの場合は、8~10時間以内が目安とされています。初めてコンタクトレンズを使用する際は、短い時間から慣らしていくようにしましょう。
また、使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズは、種類ごとに使用できる期間が定められています。
▼レンズの交換期間の目安
レンズタイプ | 交換期間 | 備考 |
1day(1日使い捨て) | 1日(一度はずしたら再装用不可) | 毎日のケア不要 |
2week(2週間交換) | 開封日から14日間 | 毎日のケアが必要 |
1month(1ヶ月交換) | 開封日から1ヶ月間 | 毎日のケアが必要 |
これらの使用期間を過ぎたレンズは、見た目に問題がなくても劣化していたり、汚れが蓄積していたりする可能性があるため、絶対に使用しないでください。また、未開封のレンズにも使用期限がありますので、パッケージで確認しましょう。
洗浄や保存は意外とカンタン!基本の手順を解説
2週間交換タイプや1ヶ月交換タイプなど、繰り返し使用するソフトコンタクトレンズは、毎日の正しいケアが不可欠です。ソフトレンズは水分を含むため、汚れだけでなく雑菌やカビが繁殖しやすい性質があります。適切なケアを怠ると、目のトラブルの原因となります。
ここでは、洗浄・すすぎ・消毒・保存が1本でできるMPS(マルチパーパスソリューション)を使った一般的なケア方法を紹介します。
▼MPSタイプを使った基本的なケアの手順
手順 | 内容 |
1. 準備 | 石鹸で手指をきれいに洗い、よくすすぐ。爪は短く切っておく |
2. 洗浄 | レンズを手のひらに乗せ、MPSを数滴たらし、レンズの表裏をそれぞれ指で20~30回程度やさしくこすり洗いする |
3. すすぎ | MPSでレンズの両面を十分にすすぎ、汚れや洗浄液を洗い流す |
4. 消毒・保存 | 清潔なレンズケースにMPSを満たし、レンズを完全に浸してフタをしっかり閉める。製品の指示に従い、一定時間以上放置して消毒する |
さまざまなケア用品が販売されていますので、ご自身のレンズやライフスタイルに合った商品を選びましょう。
目の健康を守るために気をつけたいポイント
コンタクトレンズを安全に使用し、目の健康を守るためには、日頃からいくつかの点に注意することが重要です。
▼目の健康を守るための重要ポイント
- 定期的な眼科受診を必ず受ける
- 目に異常を感じたらすぐに使用を中止し眼科へ
- 装用時間と使用期間を厳守する
- レンズの取り扱いは清潔な手で
- 水道水での洗浄・保存は絶対にしない
これらのポイントを守り、目の健康を最優先に考えたコンタクトレンズ生活を送りましょう。
おすすめのソフトコンタクトレンズをタイプ別に紹介
ソフトコンタクトレンズは種類が豊富で、どれを選んだらよいか迷うこともありますよね。ここでは、コンタクトレンズ選びの参考になるよう、使用目的やニーズに合わせたおすすめのレンズをタイプ別にいくつかご紹介します。
初心者さんに人気!使い捨てタイプのおすすめモデル
毎日新しいレンズに取り替える1日使い捨てタイプは、レンズケアが不要で衛生的なため、コンタクトレンズを初めて使う方や、たまにしか使わない方に人気があります。
以下の表で、つけ心地の良さや取り扱いのしやすさに配慮されたモデルを紹介します。
▼1日使い捨てタイプのおすすめモデル例
メーカー名 | 製品名(シリーズ名) | 主な特徴 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | ワンデー アキュビュー® オアシス® | 涙に似た保湿成分を配合し、乾燥しにくく快適なつけ心地が期待できる。酸素透過性も高いシリコーンハイドロゲル素材。初めての方にもおすすめ |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | ワンデー アキュビュー® モイスト® | 薄くてやわらかいレンズで、つけ心地が良いとされる。UVカット機能付き |
アルコン | デイリーズ トータル ワン® | 生感覚レンズとも呼ばれることがある、つけ心地を追求したレンズ。酸素透過性が高い |
アルコン | プレシジョン ワン® | 扱いやすさにも配慮されたシリコーンハイドロゲル素材のレンズ |
クーパービジョン | マイデイ® | 酸素透過率の高いシリコーンハイドロゲル素材を採用。UVカット機能付き |
シード | ワンデーピュア うるおいプラス | 天然うるおい成分配合。国産で、UVカット機能付き。表裏が分かりやすいマーク入りで初心者にも扱いやすいとされている。32枚入りでお得感も |
メニコン | Magic | レンズを取り出しやすい容器形状。レンズは淡いブルーで見やすい |
JINS | JINS 1DAY | 手頃な価格で継続しやすい。定期購入で割引がある |
※上記はあくまで一例です。ご自身の目に合うかは眼科医にご相談ください。
このように、1日使い捨てタイプは手軽さと衛生面を重視する初心者の方にとって、試しやすい選択肢と言えるでしょう。
コスト重視派に選ばれている定番レンズ
毎日コンタクトレンズを使用する方にとって、レンズのコストは気になるところです。2週間交換タイプや1ヶ月交換タイプは、1日あたりの費用を抑えられるため、コストパフォーマンスを重視する方に選ばれています。
毎日のレンズケアは必要になりますが、経済的なメリットが大きいタイプです。
▼コストパフォーマンスに優れたレンズの例(2週間・1ヶ月交換タイプ)
メーカー名 | 製品名(シリーズ名) | 交換タイプ | 主な特徴 |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | アキュビュー® オアシス® | 2週間交換 | 酸素透過性が高く、うるおいを保つシリコーンハイドロゲル素材。快適な装用感が持続するとされている |
ボシュロム | メダリスト® プラス | 2週間交換 | 薄型デザインで、快適なつけ心地が特徴とされる |
シード | 2ウィークピュア うるおいプラス | 2週間交換 | 国産で、天然うるおい成分を配合。UVカット機能付き |
シード | マンスリーファイン UV plus | 1ヶ月交換 | 天然うるおい成分配合。汚れにくく、乾燥しにくい素材で、1ヶ月快適な装用感が得られることを目指している。節約したい人にも |
日本アルコン | エア オプティクス® プラス ハイドラグライド® | 2週間交換 | うるおい成分と汚れにくさを両立したシリコーンハイドロゲル素材 |
※上記はあくまで一例です。週に4回以上コンタクトレンズを使用する場合、2週間交換タイプはコストパフォーマンスが良いとされています。ご自身の目に合うかは眼科医にご相談ください。
毎日のケアは必要ですが、コストを抑えたい方にとって、2週間交換タイプや1ヶ月交換タイプは魅力的な選択肢となるでしょう。
専門的なニーズに応える遠近両用・乱視用レンズ
近視や遠視だけでなく、乱視や老眼(手元の見えづらさ)といった専門的な視力矯正が必要な方向けのソフトコンタクトレンズも充実しています。これらのレンズは、より精密な検査とフィッティングが重要になるため、必ず眼科医の指示のもとで選びましょう。
▼遠近両用・乱視用レンズの例
タイプ | メーカー名 | 製品名(シリーズ名) | 主な特徴 |
乱視用 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | ワンデー アキュビュー® モイスト® 乱視用 | 薄くてやわらかく、独自のレンズ設計で数回のまばたきで正しい位置に安定しやすい |
乱視用 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | アキュビュー® オアシス® 乱視用 (1day/2week) | 酸素透過性の高いシリコーンハイドロゲル素材。まばたきでレンズが安定し、クリアな視界が期待できる |
乱視用 | シード | ワンデーピュア うるおいプラス 乱視用 | 国産。レンズの回転を抑える設計で高い乱視矯正力を目指す。表裏マークあり |
乱視用 | 日本アルコン | エア オプティクス® プラス ハイドラグライド® 乱視用 | うるおいと安定した視界を目指した2週間交換タイプの乱視用レンズ |
遠近両用 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | ワンデー アキュビュー® モイスト® マルチフォーカル | 1枚のレンズで遠くも近くも見やすく設計。うるおい成分配合 |
遠近両用 | 日本アルコン | エア オプティクス® プラス ハイドラグライド® マルチフォーカル | 遠くから手元まで自然な見え方を目指したシリコーンハイドロゲル素材の2週間交換レンズ |
遠近両用 | クーパービジョン | バイオフィニティ® マルチフォーカル | 遠く用・近く用の度数を1枚のレンズに配置し、自然で快適な見え方を目指す。高い保水性と酸素透過性も特徴 |
遠近両用 | クーパービジョン | プロクリア® ワンデー マルチフォーカル | 近くも遠くも見やすいレンズ設計。含水率60%でうるおいを保ちやすく、瞳になじみやすい素材を使用 |
※上記はあくまで一例です。乱視用レンズは「トーリックレンズ」、遠近両用レンズは「マルチフォーカルレンズ」とも呼ばれます。ご自身の目の状態に最適なレンズを選ぶためには、眼科医による精密な検査と処方が不可欠です。
乱視や老眼といった特定のニーズに対応するレンズを選ぶ際は、眼科医とよく相談し、ご自身の目の状態に最適なものを見つけることが大切です。
まとめ
この記事では、ソフトコンタクトレンズの基本的な知識から、種類、選び方、正しいケア方法、そして具体的なおすすめレンズまで、幅広く解説してきました。
ソフトコンタクトレンズは、つけ心地が良く、1日使い捨てタイプから定期交換タイプ、乱視用や遠近両用など、ライフスタイルや目の状態に合わせて様々な選択肢があるのが魅力です。最近では、酸素透過性が高く乾燥しにくいシリコーンハイドロゲル素材のレンズも人気を集めています。
しかし、どんなに便利なソフトコンタクトレンズも、目に直接装用する高度管理医療機器です。自分に合ったレンズを選び、安全に使い続けるためには、必ず眼科医の検査と処方を受け、指示された装用時間や交換期間、正しいケア方法を守ることが不可欠です。
そして、目の健康を維持するためにも、定期的な眼科検診を欠かさないようにしましょう。