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コンタクトレンズが取れない原因は?対処法や眼科受診のタイミングなど詳しく解説

「コンタクトレンズが取れない…どうしよう」。そんな焦りと不安を抱えたことはありませんか?目に違和感があるのにレンズが見つからない、何度も触ってもうまく外れない――そんな状況に直面すると、誰でも不安になります。

このようなトラブルは決して珍しいことではなく、乾燥やズレ、長時間の装用など、日常のちょっとした要因で起こりうるものです。

本記事では、「なぜ取れなくなるのか」という原因から、自宅でできるやさしい取り外し方、眼科に行くべきタイミング、そして日常でできる予防策まで、詳しくわかりやすく解説します。

コンタクトが取れない…!まずは落ち着いてできること

コンタクトレンズが突然外れなくなると、不安になったり、すぐに外そうと焦ってしまいがちです。しかし、間違った対処をすると目に負担をかけてしまうことも。まずは冷静に状況を確認し、正しい方法で対応することが大切です。

ここでは、焦らずにできる初期対応について紹介します。

よくある「外れない」ケースはこんなとき

コンタクトレンズが「外れないかも…」と感じるとき、多くの人は共通の不安を抱えています。それは、実際にレンズが取れなくなっているかどうかに関係なく、「目の感覚が変」「鏡で確認できない」「取れているのか判断できない」といった“わからない不安”からくるものです。

▼「外れない」と感じやすい不安な瞬間

  • 鏡で見てもレンズがどこにあるかわからない
  • 目の奥に何かあるような違和感がある
  • いつものように簡単に外せない
  • 異物感があるのにレンズが見つからない

レンズが目の裏に入ったのではと心配される方も少なくないかもしれませんが、目の構造上、コンタクトレンズが目の裏側(目の奥)に入り込むことはありません。目の表面を覆っている結膜は、まぶたの内側とつながって袋状になっているためです。

こうした感覚は、コンタクトレンズの使用に慣れていても、誰にでも起こりうるものです。とくに、いつも通りに取れなかったときや、少しでも違和感を覚えたときに「取れないのでは」と不安が募り、焦ってしまいがちです。

この段階で重要なのは、「まず落ち着くこと」。焦って何度も触ると、目に負担をかけたり、実際にレンズが取れていた場合でも余計に傷つける原因になります。

急いで外そうとする前に気をつけたいこと

コンタクトが外れないときに、ついやってしまいがちなのが「強くこする」「爪でつまむ」「何度も繰り返し触る」といった行動です。これらは目に大きな負担を与え、角膜や結膜を傷つける原因になります。

たとえば、爪で直接レンズをつまもうとすると、レンズ越しに目の表面を傷つけてしまう可能性があります。また、レンズが乾燥して貼りついている場合、無理に外そうとするとレンズが破れたり、目の中に残ってしまうこともあります。

▼やってはいけないNG行動

  • 爪を使って無理にレンズを取ろうとする
  • まぶたを強く引っ張りすぎる
  • 目をこすってレンズを外そうとする
  • 長時間、鏡を見ながら触り続ける
  • レンズがあるか確認せずに何度も触る

目はとてもデリケートな器官です。レンズが取れないときは「早く取りたい」という気持ちを抑え、まずは目を傷つけないことを第一に考えてください。

まず試してみてほしい3つの確認ポイント

コンタクトが外れないと感じたとき、最初に確認すべきポイントが3つあります。これを押さえておくと、無駄な操作を減らし、よりスムーズに対応できます。

▼確認すべきポイント

確認項目理由とポイント
目の乾燥具合レンズが乾いていると密着しやすく、取れにくくなる。乾燥が強い場合は目薬でうるおいを与える
レンズの位置鏡で黒目・白目・まぶたの下をしっかりチェック。白目側や上まぶたの裏にズレていないか確認
レンズの有無実際には取れていることも。指や頬に付いていないか、洗面台に落ちていないかを確認する

特に大切なのは「レンズが本当に目の中にあるのか」をしっかり確認することです。レンズがズレて見えない場合は慎重に探し、見つからなければ「実はもう外れていた」という可能性も考えましょう。

どうして取れなくなるの?その原因を知っておこう

コンタクトレンズが外れにくくなる原因は、使用者の操作ミスだけでなく、日常的な環境や装用時間の習慣にも関係しています。

ここでは、代表的な3つの原因を取り上げ、それぞれどのような仕組みでレンズが取れにくくなるのかを丁寧に解説します。原因を知っておくことで、トラブル時に焦らず冷静な対応がしやすくなります。

乾燥でくっついてしまう

目の乾燥は、コンタクトレンズが取れなくなる最も一般的な原因の一つです。とくにソフトコンタクトレンズは水分を多く含む素材でできており、目の表面が乾燥すると、レンズが眼球にピタッと張り付いてしまいます。

この現象は、長時間のレンズ装用や空気の乾燥、エアコンの風、スマホやPCの長時間使用で瞬きの回数が減ることによって起こります。また、乾燥が進むとレンズの端がめくれにくくなり、外そうとしても指でつまみにくくなります

▼乾燥しやすい環境と行動

環境・行動乾燥につながる理由
冷暖房のきいた部屋空気が乾燥して涙が蒸発しやすくなる
スマホ・PCの長時間使用瞬きが減って涙が行き渡らない
目薬を使わずに長時間装用レンズが乾いて固まりやすくなる

こうした乾燥が原因でレンズが取れにくくなったときは、無理に外そうとせず、まず人工涙液などで潤いを与えてから対応することが大切です。

レンズがズレたり裏返ったりして見つからない

レンズが「見つからない」「外れていない気がする」と感じるとき、多くはレンズが黒目の位置からズレていたり、裏返ってしまっていることが原因です。ズレたレンズは白目側やまぶたの裏に移動しており、鏡で見ても見つけにくくなります。

特にソフトレンズは柔らかいため、まばたきや目のこすりなどによって簡単に移動してしまいます。また、装着時に気づかずに裏返しのまま目に入れてしまった場合、目に違和感がありながらも視界がある程度保たれているため、裏返しに気づかずそのまま過ごしてしまうケースもあります。

▼ズレ・裏返りの主な原因とサイン

状況観察されるサイン
白目にズレている視界がぼやける、レンズが見えない
まぶたの裏に入り込むゴロゴロする・異物感がある
裏返ったまま装着つけ心地が悪い・レンズがフィットしない

こうした場合は、鏡の前で丁寧にまぶたを引いて探したり、目薬で潤いを与えてからまぶたを優しく動かしてみるとレンズが元の位置に戻ることがあります。見つからない場合は焦らず、丁寧に目を観察しながら探してみましょう。

つけたまま寝てしまった・長時間使っていた

レンズを装着したままうたた寝してしまったり、長時間使い続けていると、レンズが乾燥・変形し、目に密着してしまうことがあります。この状態では、レンズが硬くなったり、目の表面に吸いつくようになってしまい、通常の方法では外れにくくなります。

特にソフトレンズは水分を含む素材でできており、特に高含水レンズは乾燥しやすく、長時間つけたままにしていると目の表面と一体化するような感覚になることもあります。また、就寝中はまばたきがないため、涙の供給が止まり、レンズが乾いて固着しやすくなります。

▼長時間装用が引き起こす問題

行動影響
寝落ちしてしまったまばたきがなくなり乾燥が進む
10時間以上の装用レンズが硬化し外しにくくなる
乾燥した状態で外出環境と相まって乾きやすくなる

こうしたケースでは、無理にレンズをつまもうとせず、まず目薬などでうるおいを与え、レンズが自然に緩むのを待つことが大切です。疲れているときほど意識して、目のケアと装用時間の管理を心がけましょう。

自宅でできる!目にやさしい取り外し方法

コンタクトレンズがなかなか外れないと感じたとき、自宅でもできる対処法を知っておくと安心です。

大切なのは「無理に取ろうとしないこと」。目に負担をかけず、安全に取り外すための3つの方法を紹介します。自分の目やレンズの状態に合わせて、優しく、慎重に取り組みましょう。

まずは目をうるおしてから試してみよう

レンズが取れにくくなっているとき、多くの場合で「目の乾燥」が関係しています。目が乾いている状態では、レンズが眼球に密着し、摩擦が強くなって外しにくくなるのです。まずは市販の人工涙液やコンタクト用目薬を使って、目をしっかり潤してあげましょう。

目薬をさした直後にすぐ外そうとせず、1〜2分ほど待ってから、レンズが柔らかくなり動きやすくなったのを確認してから取り外すのがコツです。

▼うるおいを与えるときのポイント

手順ポイント
①人工涙液を1~2滴点眼目薬は防腐剤なしのものがおすすめ
②目を閉じてしばらく休むレンズ全体に潤いが行き渡るように
③軽くまばたきを繰り返すレンズの位置を自然に整える効果も

無理に外そうとすると、レンズが破れる原因にもなります。とくに乾いた状態で無理に摘もうとするのはNG。レンズが自然に動く状態をつくってから、ゆっくりと取り外しましょう。

指やマッサージで優しく外すコツ

目が潤った状態になったら、次はやさしくレンズを動かして外してみましょう。基本はレンズを目の中央に戻し、軽くずらすようにして外す方法です。

ソフトレンズの場合は、まぶたの上から指で優しく押し、レンズを黒目の位置に戻すことで取りやすくなります。まぶたを軽く閉じた状態で、上下左右に指を動かすと、レンズが少しずつずれてきます。

▼やさしく外すときの手順

  1. 手を清潔に洗い、指先をよく乾かす
  2. 下まぶたを軽く引き下げる
  3. 人差し指と親指でレンズの端を軽くつまむ
  4. 難しいときは、まぶたの上からレンズを軽く押す

目の表面は非常にデリケートです。少しでも痛みを感じた場合は、無理に続けず、一旦中断して再度潤いを与えることが大切です。

困ったときは便利グッズに頼ってみよう

どうしても指でうまく外せないときは、市販のコンタクト取り外し専用グッズを使うのも一つの手です。レンズが取りにくいと感じたときや、指での作業が不安な方には心強い味方になります。

たとえば、ソフトレンズ用にはスポイト型の取り外し器具や、指の代わりになるシリコン製ピンセットがあり、初心者でも使いやすい設計になっています。ただし、グッズを使用する際には清潔さを保つことが最重要です。

▼取り外しグッズの種類と特徴

種類特徴
シリコン製ピンセットやわらかく目に優しい素材で初心者向き
スポイトタイプレンズを吸い取る感覚で取り外す方式
スティック型ツールレンズの中心を軽く押して外す仕組み

取り外しグッズを使用する際は、必ず清潔な状態を保ち、説明書に従って正しく使用してください。例えば、スポイトタイプはレンズの表面に軽く当てて外し、シリコン製ピンセットはレンズの端を優しくつまんで外します。

使用前には必ず器具を消毒し、清潔な環境で使用することが前提です。できれば、説明書をよく読んで正しい方法で使うようにしましょう。

どうしても外れないときは?受診の目安と流れ

自宅でいろいろ試してもコンタクトレンズが取れない場合は、眼科での診察を検討しましょう。「そのうち取れるかも」と放置してしまうと、目に大きな負担がかかる可能性もあるので、注意が必要です。

ここでは、どんなときに眼科へ行くべきか、病院でどんな処置がされるのか、受診時に気を付けたいポイントなどを紹介します。

眼科に行くか迷ったときのチェックポイント

レンズがなかなか外れないとき、「本当に病院に行くほどなのか」と迷うことは多いですよね。以下のような症状があれば、無理せず早めに眼科を受診するのがベストです。

▼受診を考えるべきサイン

症状注意すべき理由
2時間以上取れないレンズが目に固着している可能性あり
痛みや異物感がある角膜に傷がついている可能性がある
目が充血してきた炎症や感染症のリスクがある
レンズの位置がわからない裏返りや白目側へのズレで見つけにくくなる
視界がぼやけてきたレンズのずれ・乾燥による視力低下

とくに「取れない+痛みがある」場合は、自己処理を避けるべきです。目を守るためにも、少しでも異常を感じたら専門医の判断を仰ぎましょう。

病院ではどんな対応をしてくれるの?

眼科に行くと、「どんな処置をされるんだろう…」「痛いことはあるの?」と不安になる方も多いと思います。実際の処置はシンプルで、目に負担をかけない安全な方法がとられます。

▼病院での一般的な処置の流れ

  1. 医師が目の状態を顕微鏡で確認
  2. 必要に応じて点眼麻酔を使用
  3. レンズの位置を特定し、専用器具で除去
  4. 角膜に異常があれば点眼治療などを併用

処置自体は短時間で終わることが多く、痛みはほとんどありません。また、外れない原因によっては「レンズがすでに取れている」と判断されるケースもあります。

受診費用は保険適用されるため、初診料込みで1,500〜3,000円前後(※)が一般的です。事前に保険証を持参し、目の状態がわかるようメモなども持っていくとスムーズです。
(※)ただし、保険証の負担割合や薬剤処方の有無によって診察料が変わる

放置するとどうなる?後悔しないために知っておこう

「少し取れにくいだけだから…」とそのままにしてしまうのは非常に危険です。放置することで角膜上皮障害、角膜炎、角膜潰瘍、角膜血管新生といった深刻なトラブルにつながる可能性があります。

とくに、乾燥して固着したレンズを無理に取ろうとして目をこすったり、爪で触ってしまうと角膜に細かいキズが入り、そこから細菌感染を起こすこともあります。これが「角膜炎」や「結膜炎」などのトラブルにつながるケースもあります。

▼放置によるリスク一覧

放置した場合起こりうる問題
レンズの長時間密着酸素不足による角膜のむくみ
自己処理の繰り返し目の表面に細かいキズができる
感染症を見逃す重症化すると視力低下の恐れも

目の異常は早期対応が肝心です。少しでも違和感を感じたら、迷わず受診することがトラブル回避に繋がります。

もう困らない!レンズが外れにくくならないための習慣

「コンタクトが取れない!」というトラブルを未然に防ぐためには、日々のちょっとした工夫や習慣がとても重要です。目の乾燥やレンズのズレといった原因は、多くが生活習慣に由来しています。

ここでは、誰でもすぐに始められる予防策を紹介します。毎日のケアを見直して、トラブルのない快適なコンタクト生活を送りましょう。

装着前後のひと手間がトラブルを防ぐ

コンタクトの「つけ方」「外し方」は、毎日繰り返すだけに自己流になりがちですが、実はそこに落とし穴があります。正しい手順を守るだけで、トラブルの多くは予防可能です。

▼装着・取り外し時の基本チェック

チェック項目理由とポイント
手をしっかり洗う雑菌の混入や感染症の予防に重要
レンズの向きと汚れを確認裏返しや異物混入による不快感を防ぐ
装着・外す前に鏡で目の状態を確認充血や乾燥がないかをチェック
無理に引っ張らず、優しく操作する目を傷つけないための基本姿勢

特に、外すときに「今日は取りづらいな」と思ったら、無理せず一度うるおいを与えることも大切なルールです。慣れが油断を生むこともあるので、基本に立ち返って毎回丁寧に行いましょう。

乾燥対策は日ごろの工夫で変わる

目の乾燥は、コンタクトトラブルの大敵です。特にソフトレンズは水分に敏感なので、乾燥対策は非常に重要です。日常生活の中で乾燥しやすい環境を避けたり、目のうるおいを保つためのちょっとした工夫が役立ちます。

▼日常でできる乾燥対策の工夫

対策効果とポイント
加湿器を使う部屋全体の湿度を保ち、目の乾燥を防ぐ
目薬を定期的に使用乾きやすい環境でも潤いをキープ
画面を見る時間を区切る瞬きを意識しやすくなり、目が乾きにくくなる
エアコンの風を直接当てない涙の蒸発を防ぐための基本

特にオフィスや室内作業が多い方は、無意識のうちに目が乾いていることもあります。意識して瞬きを増やすだけでも効果的なので、目の状態を気にかける習慣を持ちましょう。

装用時間やレンズの管理、見直してみよう

コンタクトレンズは便利な反面、適切な時間・頻度で使用しないとトラブルを引き起こすリスクが高くなります。ソフトコンタクトレンズの場合は12~14時間程度が標準的な装用時間の目安です。長時間の装用や、期限切れのレンズを使い続けることが、レンズが取れにくくなる原因にもつながります。

▼レンズ管理で見直したいポイント

管理項目理由と重要性
装用時間のルールを守る酸素不足による目のトラブルを防ぐ
定期交換スケジュールを守る劣化したレンズは乾燥・変形しやすい
保存液は毎回交換する雑菌の繁殖や異物混入のリスクを減らす
ケースも定期的に洗浄・交換清潔な保管環境を維持するために重要

とくにワンデータイプや2ウィークタイプなどは、「つい延ばして使ってしまう」という声もありますが、決められた使用期間を守ることが目の健康を守る近道です。

日々の管理習慣を少し見直すだけで、トラブルの多くは防げます。

まとめ

コンタクトレンズが取れないと感じたとき、まずは落ち着いて状況を確認することが何より大切です。原因の多くは乾燥やズレ、長時間の装用といった身近な要因にあります。無理に外そうとせず、目を潤し、優しく対応することが目を守る第一歩です。

それでも外れない場合は、自己判断せず、早めに眼科を受診することが安心につながります。放置すると目の健康に影響が出る可能性もあるため、少しでも異常を感じたら専門家に相談しましょう。

もし「取れないかも」と不安になったときは、今回紹介した対処法と予防策を思い出して、目をいたわる行動を選んでください。日々のちょっとした意識や行動で、目の健康を守っていきましょう。

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