「コンタクトレンズって、どのブランドを選べばいいの?」そんな疑問を抱えていませんか?種類も多く、機能や価格もさまざまで、初めての人はもちろん、長年使っている方でも迷ってしまうことがあるはずです。
実は、コンタクトレンズは“誰にでも合うもの”ではなく、自分の目の状態やライフスタイルに合わせて選ぶのが大切。とはいえ、選択肢が多すぎて「何を基準にすればいいのか分からない」と悩んでしまいますよね。
この記事では、そんなあなたのために、基本的な種類の違いや素材・機能のポイント、さらにはブランドごとの特徴をわかりやすくご紹介します。初めての方も、買い替えを検討している方も、ぜひ参考にしてみてください。
コンタクトレンズブランドを選ぶ前に知っておきたい基本知識
コンタクトレンズを選ぶ際、種類や素材、ブランドごとの違いを知っておくと選びやすくなります。ここでは、購入前におさえておきたい基本的なポイントを3つに分けてご紹介します。
【ソフト・ハード・使い捨て】コンタクトレンズの種類と特徴
コンタクトレンズにはいくつか種類があり、それぞれに向いている人や使い方が異なります。初めて使う方でもわかりやすいよう、代表的なタイプの特徴を整理しました。
▼コンタクトレンズの種類と主な特徴
種類 | 特徴 | 向いている人 |
ソフトレンズ | 柔らかくズレにくい。装用感が自然で人気 | 初心者、スポーツをする人など |
ハードレンズ | 酸素をよく通し、視力矯正効果が高い | 乱視が強い人、目を酷使する人 |
使い捨てレンズ | 毎日もしくは定期的に交換。衛生的で管理が簡単 | 忙しい人、清潔さを重視する人 |
どのタイプにもメリット・デメリットがありますが、生活スタイルや装用頻度に合わせて選ぶと、無理なく使い続けられます。とくに初心者には、使い捨てタイプのソフトレンズが始めやすく、人気があります。
【UVカット・保湿など】目的に合わせたレンズ素材・機能
最近のコンタクトレンズは、見え方だけでなく「目にやさしい機能」が豊富になってきています。選ぶときには、素材や機能にも注目してみましょう。
▼レンズに備わっている主な機能
機能・素材 | 特徴 |
UVカット | 紫外線から目を守る |
うるおい保持成分 | 乾燥を防ぎ、長時間つけても快適 |
シリコーンハイドロゲル | 酸素をよく通し、目の負担を軽減 |
たとえば、日差しをよく浴びる方はUVカット付きのレンズが、乾燥しやすい環境で過ごす方には保湿性の高い素材が向いています。
こうした機能は、日々の目の疲れや不快感を減らすうえで、思っている以上に大切です。
ブランドによる違いを生む「製造技術」や「装用感」について
「同じソフトレンズなのに、つけ心地が違う」と感じたことはありませんか? 実はその差は、ブランドごとの製造技術や設計の違いから生まれています。
▼装用感を左右するブランドの工夫
製造技術・工夫 | 内容 |
エッジ(縁)デザイン | まばたきの摩擦を減らし、違和感を軽減 |
涙液交換の促進構造 | レンズ下に涙が流れやすく、目の乾燥を防ぐ |
独自素材の開発 | より快適な装用感や酸素透過性を実現 |
このような設計の違いは、毎日の「つけ心地」や「目の疲れ」に大きく影響します。特に長時間レンズを使う人にとって、フィット感の良し悪しは非常に重要です。
自分の目にあった設計を採用しているブランドを選ぶことで、より快適な毎日が手に入ります。
定番&人気のコンタクトレンズブランドを紹介
コンタクトレンズは、ブランドごとに特徴や得意分野が異なります。ここでは、多くのユーザーから支持を集めている定番ブランドを3つ取り上げ、それぞれの魅力や選ばれている理由をご紹介します。
ブランド選びに迷っている方は、とりあえずチェックしてみましょう。
アキュビュー(ジョンソン・エンド・ジョンソン)|世界的な信頼ブランド
「アキュビュー」は、世界65ヶ国以上で販売されているジョンソン・エンド・ジョンソンの主力ブランドで、日本でも圧倒的な知名度を誇ります。医療分野のノウハウを活かした製品開発と、安全性へのこだわりが魅力です。
▼アキュビューシリーズの主な特徴
製品シリーズ | 特徴 |
ワンデーアキュビュー モイスト | 保湿成分配合でうるおいが長時間持続。初心者にも人気 |
アキュビュー オアシス | シリコーン素材で酸素透過性が高く、長時間装用でも快適 |
アキュビュー ディファイン | 瞳を自然に大きく見せるサークルレンズタイプも展開 |
アキュビューはシリーズごとに目的が明確で、「乾燥が気になる」「長時間使いたい」「目元を印象的にしたい」といった要望にも細かく応えてくれます。
信頼できる大手メーカー製という安心感もあり、長年愛用しているユーザーが多いのも特徴です。
メニコン|日本製ならではの快適さと長年の実績
メニコンは、日本国内で初めてコンタクトレンズを開発・製造した歴史あるメーカーです。レンズの設計や素材は、日本人の目の形や生活環境に合わせて細かく調整されており、フィット感の高さに定評があります。
▼メニコンの主な製品と特徴
製品シリーズ | 特徴 |
メニコン 1DAYプレミオ | 高い酸素透過性とうるおい感。毎日清潔に使える1日使い捨て |
メニコン 2WEEKプレミオ | コスパの良さと快適さのバランスが取れた2週間交換タイプ |
メルスプラン対応商品 | 定額制の「メルスプラン」で交換やサポートが手厚い |
日本製の安心感に加え、メニコンは「メルスプラン」という独自の定額サービスを展開しており、レンズのトラブル時にもすぐ交換できる仕組みが利用者に喜ばれています。使いやすさとサポート体制を重視する方におすすめです。
ボシュロム|乾燥しにくく疲れにくいレンズ設計が魅力
ボシュロムは、アメリカに本社を置くコンタクトレンズの老舗メーカーで、乾きにくさと目へのやさしさを重視した製品で知られています。目のうるおいを保ちつつ、疲れにくい設計が多くのユーザーに支持されています。
▼ボシュロムの人気シリーズと特徴
製品シリーズ | 特徴 |
バイオトゥルー ワンデー | 角膜と同じ78%の水分を含んだ高含水レンズで、瞳にやさしくフィットし、一日中快適な装用感が続く |
アクアロックス ワンデー UV | 保水成分PVPと独自のシリコーン構造による高い酸素透過性が特徴 |
メダリストシリーズ | 長年の定番。コスパ重視派にも人気の2WEEKレンズ |
特に「バイオトゥルー ワンデー」は、パソコンやスマホで目が疲れやすい人からの評価が高く、保湿力と快適性のバランスが魅力です。目の乾きが気になる方や、長時間レンズを装用する方にぴったりのブランドです。
使用シーンや悩みに応じたおすすめブランド
コンタクトレンズ選びでは、「誰にでも合う万能ブランド」よりも、「自分の使い方や悩みに合うかどうか」が重要です。
ここでは、使用シーンや目の状態に応じて選ばれているブランドを、目的別にご紹介します。自分にぴったりのレンズを見つけるヒントとして、ぜひ参考にしてください。
コンタクト初心者におすすめのブランドはこれ!
初めてコンタクトを使うときは、不安も多いもの。「ちゃんと装着できるか」「痛くないか」「目に悪くないか」など、気になることばかりですよね。そんな初心者におすすめしたいのが、クーパービジョンの「マイデイ」シリーズです。
▼クーパービジョン「マイデイ」の特長
特長 | 内容 |
柔らかく薄いレンズ設計 | 初めての装着でも違和感が少なく、目にやさしい |
1DAYタイプで衛生的 | 毎日新品に交換できるので、ケアの手間がかからない |
UVカット機能搭載 | 紫外線から目を守り、外出が多い人にも安心 |
「マイデイ」は、自然なつけ心地と扱いやすさで評価が高く、コンタクトデビューにぴったりの1DAYレンズです。使い捨てタイプなので清潔さも保ちやすく、ケアに不慣れな方にも安心して使えます。
ドライアイ・花粉症対策に優れたブランドを選ぶ
目の乾きやアレルギーで悩んでいる方には、潤いが長く続く設計や花粉が付着しにくい素材を使っているブランドを選ぶことが大切です。そこでおすすめなのが、シードの「ワンデーピュアうるおいプラス」シリーズです。
▼シード「ワンデーピュアうるおいプラス」の注目ポイント
特長 | 内容 |
国産・高保水レンズ | うるおいをしっかりキープし、目の乾きを防ぐ |
花粉が付きにくいレンズ素材 | 花粉症の季節も快適に過ごせる |
防腐剤フリー | 目に刺激の少ない処方で、敏感な人にもおすすめ |
特に「うるおいプラス」は、天然の保湿成分「アルギン酸」を配合しており、長時間装用でも乾燥しにくいのが特徴。花粉対策としても注目されており、外出が多い季節にも安心です。
コスパを重視する人におすすめの価格バランスの良いブランド
毎日コンタクトを使う方にとって、「続けやすさ=コスパの良さ」も重要ですよね。そんな方におすすめしたいのが、アイレの「ネオサイトワンデーリング」や「ネオサイトワンデーアクアモイスト」です。
▼アイレ製品のコスパが良い理由
製品名 | 特長 |
ネオサイトワンデーリング | サークルレンズながら手ごろな価格とナチュラルな印象 |
ネオサイトワンデーアクアモイスト | 保湿性が高く、1DAYでもコスパ良好 |
国内メーカーの安定供給 | 品切れしにくく、継続購入しやすい |
価格帯が比較的リーズナブルで、性能面でも必要十分。さらに、まとめ買いの割引なども多く、コスパ重視の方から高く評価されています。
コンタクトは日用品だからこそ、無理なく続けられる価格と品質のバランスがとても大切です。日常使いで「安くても快適に使える」ブランドを選ぶのが、賢い選択といえるでしょう。
コンタクト購入前に知っておきたい大切なポイント
コンタクトレンズは、視力を補う医療機器のひとつです。だからこそ、購入前には「安全に使うために知っておきたいこと」がいくつかあります。
ここでは、ネット購入時の注意点や交換時期、レンズのパッケージ表記など、トラブルを防ぐための基本知識をお伝えします。
処方箋は必要?ネットで買うときの注意点
「コンタクトってネットで買えるの?」「処方箋っていらないの?」という疑問を持つ方も多いですよね。2025年現在、日本では処方箋なしでも購入できる通販サイトが多数存在しますが、それには注意が必要です。
▼ネット購入時の主な注意点
- 必ず眼科で定期検査を受けること
- 使用中に違和感があればすぐ装用を中止する
- 自分に合った度数・サイズを把握してから購入する
- 海外サイトでは規格や品質にばらつきがある可能性も
とくに「以前使っていたレンズと同じものだから大丈夫」と思っていても、目の状態は時間とともに変化します。処方箋の有無に関係なく、必ず眼科で定期的にチェックを受けてから購入しましょう。
交換頻度や使用期限の目安を正しく知ろう
コンタクトレンズには、必ず「交換期限」が設定されています。これを守らずに使い続けると、目のトラブルや感染症のリスクが高まるので要注意です。
▼主な交換タイプと使用期間の目安
レンズタイプ | 使用期限の目安 |
1day(ワンデー) | 毎日使い捨て。再使用はNG |
2week(ツーウィーク) | 開封から2週間。日数で管理することが重要 |
1month(マンスリー) | 開封から1ヶ月。保存液の交換も必要 |
1dayタイプは毎日清潔なレンズに交換するため、トラブルが少ない反面、コストはやや高め。2weekや1monthタイプはコスパが良いですが、装用日数の自己管理とこまめなケアが求められます。
また、未開封でも「外箱に記載の使用期限(EXP)」を過ぎたレンズは使わないようにしましょう。品質や衛生面の保証がされていないため、目の安全を守るうえで大切なルールです。
サイズ表記(BC・DIA)やパッケージの読み方を理解しよう
コンタクトレンズの外箱には、専門的な記号がたくさん並んでいて、最初は戸惑う方も多いはず。でも、基本を理解すれば、それぞれの意味はとてもシンプルです。
▼よく使われるサイズ表記の意味
表記項目 | 意味 |
PWR(またはD) | 度数(近視・遠視の強さ) |
BC | ベースカーブ(角膜にフィットするカーブの形) |
DIA | 直径(レンズの大きさ) |
EXP | 使用期限(未開封状態での有効期限) |
この中でもとくに重要なのが BC(ベースカーブ)とDIA(直径)。合わないサイズを使うと、目に違和感が出たり、レンズがずれやすくなったりします。
パッケージ表示は「自分の目に合ったレンズかどうか」を見極めるための大切な情報源です。購入前に一度確認して、正しい商品を選ぶようにしましょう。
まとめ
コンタクトレンズを選ぶときは、ただ有名なブランドを選ぶのではなく、自分の目の状態やライフスタイルに合っているかどうかが大切です。ソフト・ハード・使い捨てといった基本の種類から、UVカットや保湿といった機能、さらにブランドごとの特徴や設計の違いまで、しっかりと理解した上で選ぶことで、毎日の装用がぐっと快適になります。
また、処方箋の有無に関わらず、定期的な眼科受診や、レンズのサイズ・使用期限の確認など、基本的なルールを守ることも安全に使い続けるために欠かせません。
自分に合ったコンタクトを正しく選ぶことは、目の健康を守るための第一歩。ぜひ今回ご紹介した情報を参考に、納得のいくブランドを見つけてみてください。