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埋め込み型コンタクトレンズ「ICL」とは?レーシックとの違い・仕組み・費用をやさしく解説

LaserWin株式会社丨メディア事業部

LaserWin株式会社は、眼科向けのレーザー手術機器を提供しています。 オウンドメディア「ミエルネ」では、視力矯正に役立つコラムを発信。 メディア編集長は薬機法・医療法のYMAA個人認証マーク資格を取得しており、信頼できる記事を読者にお届けします。

視力が悪くてコンタクトやメガネが手放せない。でも、毎日のケアが面倒だったり、レーシックには少し不安があったり…。そんな方に、注目されているのが「ICL(眼内コンタクトレンズ)」です。

とは言え、「レーシックとどう違うの?」や「目の中にレンズを入れるって怖くないの?」といった疑問や不安から、なかなか手術に踏み出せないという方も少なくありません。

 この記事では、そんな疑問や不安を解消できるように、ICLの基本からメリット・デメリット、費用、クリニック選びのポイントまで、丁寧に解説していきます。

はじめてICLについて知る方にもわかりやすく、安心して検討できる内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。

レーシックだけじゃない!視力矯正の新しい選択肢「ICL」

「視力矯正手術=レーシック」と思っている方も多いかもしれませんが、実はもうひとつの方法としてICL(眼内コンタクトレンズ)という手術も選ばれるようになってきました。ここでは、そのICLがどのようなものかをやさしく解説します。

ICLとは?埋め込み式コンタクトレンズの基本

ICLは、「目の中に入れるコンタクトレンズ」のようなもの。日々の装着やお手入れは必要なく、手術によって目の中にレンズを固定することで、視力を安定させる治療法です。

▼ICLの基本情報

項目内容
名称ICL(眼内コンタクトレンズ)
方法レンズを目の中に埋め込む手術
対応近視・遠視・乱視
特徴角膜を削らない・取り外しが可能
対象一般的に18歳以上が適応。ただし、屈折が安定していない場合や20歳未満は慎重な判断が必要

ICLは、日常的なケアが不要で、角膜を削る必要もありません。さらに、万が一視力が変わっても取り外しや交換ができるという特徴もあります。

なぜ選ばれている?ICLが注目される3つの理由

ICLが広まってきているのには、いくつかのわかりやすい理由があります。特に「安心感」「快適さ」「将来の柔軟性」の3点は、多くの方にとって魅力に感じられるポイントです。

▼ICLが注目される理由

  • 角膜を削らないので、安心感がある
  • レンズの取り外しや交換ができる
  • 術後にドライアイになりにくい

手術と聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、ICLは「目にやさしい」「将来の変化にも対応しやすい」という特徴があり、慎重な人ほど選びやすい方法とも言えます。特に、レーシックに抵抗がある方にとっては、知っておいて損のない選択肢です。

ICLの仕組みと安全性をやさしく解説

ICLは「レンズを目の中に埋め込む」という点で、普段使っているコンタクトレンズやレーシックとは仕組みがまったく異なります。

ここでは、ICLがどうやって視力を矯正するのか、手術の流れ、安全性について順を追って解説していきます。

目の中でどう機能する?ICLの構造と役割

ICLは、人工のソフトレンズを目の中に固定して視力を矯正する方法です。レンズは非常に薄くて柔らかく、特殊な素材でできており、眼球内に自然にフィットするよう設計されています。

▼ICLの構造と位置

項目内容
レンズ素材コラマー(Collamer)という生体適合素材
装着位置虹彩(茶目)と水晶体の間
厚み・形状非常に薄く、しなやかで透明な構造
視力補正光の屈折を調整して網膜にピントを合わせる

このレンズは、角膜や水晶体を削ることなく、目の中にレンズを“加える”ことで視力を矯正します。たとえるなら、目の中に小さなコンタクトレンズを入れるようなイメージです。

また、ICLは取り外しも可能なため、「目の構造に永久的な変更を加えない」という点でも安心感があります。視力を矯正するだけでなく、体への負担を最小限に抑えた設計が、ICLの大きな魅力です。

手術はどんな流れ?事前準備からアフターケアまで

ICL手術は、多くのクリニックで日帰りで受けられるケースが一般的です。安全に行うためには事前の検査や準備、手術後のケアも大切になります。

▼ICL手術の基本的な流れ

ステップ内容
① 事前検査屈折異常の度数や眼球の形状を詳しくチェック
② レンズの発注患者の目に合わせた専用レンズを海外から取り寄せ
③ 手術当日点眼麻酔の後、レンズを眼内に挿入(片目ずつ実施)
④ 術後チェック数時間〜翌日に経過確認のため再受診
⑤ アフターケア数週間は定期的な診察と点眼薬の使用が必要

手術自体は片眼で10〜20分程度、両眼の場合は20分前後から1時間ほどで完了し、痛みもほとんどないと言われています。多くの場合、手術当日または翌日には視力の回復を実感する人が多いです。

ただし、目の状態によっては合併症のリスクもあるため、事前検査や術後のケアはとても重要です。焦らず、医師としっかり相談しながら進めることが、ICL手術を成功させるポイントです。

国内外の実績に見るICLの安全性

視力矯正の方法として新しいイメージを持たれがちなICLですが、実は20年以上にわたる歴史と、世界中での症例実績があります。技術の進歩とともに、安全性も高まってきました。

▼ICLの導入実績と安全性のポイント

  • 世界85カ国以上で承認されている
  • 200万眼以上の手術実績がある
  • 日本でも厚生労働省により医療機器として承認済み
  • 素材は生体適合性が高く、長期間安定して使用可能

こうした背景から、ICLは国際的にも評価が高く、信頼性のある視力矯正法とされています。日本でも専門クリニックが増えつつあり、安定した手術環境の整備が進んでいます。

「目の中にレンズを入れるなんて本当に大丈夫?」という不安を抱く方もいるかもしれませんが、実績の裏付けがあるからこそ、多くの人に選ばれているのです。

レーシックとどう違う?視力矯正方法を比較しよう

ICLとレーシックは、どちらも視力矯正を目的とした医療行為ですが、その仕組みやアプローチはまったく異なります。

ここでは、両者の違いをわかりやすく比較しながら、自分に合った選び方を見つけるヒントをお伝えします。

ICLとレーシックの主な違いとは

ICLとレーシックは、どちらも裸眼で快適に過ごせる視力を目指す治療法ですが、使う技術が異なります

レーシックは角膜を削って視力を調整する方法、一方のICLは目の中にレンズを加えて視力を矯正するという違いがあります。

▼ICLとレーシックの主な違い

比較項目ICLレーシック
方法眼内にレンズを埋め込む角膜を削って形を変える
可逆性レンズの取り外しが可能基本的に元に戻せない
ドライアイの影響少ない傾向起こりやすい傾向
適応範囲強度近視にも対応しやすい角膜が薄い人は不適応の場合あり
将来の治療白内障手術などへの影響が少ない角膜の変形が影響する場合あり

ICLは「削らない・戻せる・目に優しい」という点が特徴で、より身体への負担を抑えたい人に向いています。一方、レーシックは実績も多く、適応すれば短期間で効果を実感しやすい治療です。

それぞれのメリット・デメリットを整理

ICLもレーシックも、万能な治療法というわけではありません。それぞれに「良い点」と「気をつけたい点」があります。

ここでは、それぞれの視点から見たメリット・デメリットを簡単に整理してみましょう。

▼ICLとレーシックのメリット・デメリット

項目メリットデメリット
ICL・角膜を削らない
・取り外しが可能
・強度近視にも対応できる
・費用が高め
・レンズ取り寄せに時間がかかる
・ごくまれに合併症がある
レーシック・費用が比較的安い
・手術が短時間で済む
・症例数が多く実績が豊富
・角膜を削るため戻せない
・ドライアイになりやすい
・角膜が薄いと手術できない場合がある

どちらも手術後の満足度は高いとされていますが、ライフスタイルや希望する条件によって、どちらが合うかは変わってきます

たとえば、「とにかく早く効果を実感したい」ならレーシック、「将来的な変更にも柔軟に対応したい」ならICLといった選び方が考えられます。

自分に合うのはどっち?選び方のポイント

視力矯正手術を考えるときに、まず大切なのは「自分が何を重視するか」です。安全性、費用、将来性など、どこに安心を感じるかは人それぞれです。

▼選ぶときに意識したいポイント

  • 目に手を加えずに矯正したいかどうか
  • 将来的にレンズを外す選択肢を残しておきたいか
  • 費用を抑えたいか、それとも安全性を最優先したいか
  • 強度近視や乱視がどれくらいあるか
  • 医師からの適応診断でどちらが合っていると言われたか

また、どちらの矯正手術でも、眼科での適応検査が必須になります。そのうえで、あなたの目と希望に合う方法を選ぶようにしましょう。 

ICLが向いている人と、慎重に判断すべきケースとは

ICLは多くの人にとって魅力的な視力矯正方法ですが、誰にでも適しているわけではありません。

ここでは、ICLが特におすすめできる人の特徴や、逆に注意が必要なケース、知っておくべき副作用・リスクについて、わかりやすく整理していきます。

ICLが向いているのはこんな人

ICLは、角膜に手を加えずに視力を矯正する治療法です。そのため、レーシックが適さないと診断された方や、目への負担を最小限にしたい方にとって有力な方法となります。

▼ICLが向いている人の特徴

  • 強度近視や乱視の度数が大きい
  • 角膜が薄くてレーシックができない
  • レーシックに不安を感じている
  • 将来的に取り外せる治療法を希望している
  • ドライアイが気になりやすい体質
  • 長期的に安定した視力を維持したい

ICLは特に、角膜に手術跡を残したくない方や、柔軟性のある選択を求める方に向いている治療法です。術後にメンテナンスが少ないこともあり、忙しい社会人や日常的に裸眼で過ごしたい方にも適しています。

手術が受けられないケースと判断基準

ICLは安全性の高い手術ですが、すべての人に適応するわけではありません。術前の検査によって、レンズを安全に装着できるかどうかが慎重に判断されます。

▼ICL手術が受けられない主なケース

  • 目の病気(緑内障・白内障・角膜疾患など)がある
  • 角膜内皮細胞が少なく、損傷リスクが高い
  • 眼球の前房(レンズを入れるスペース)が狭い
  • 屈折が安定していない(20歳未満など)
  • 妊娠中または授乳中で、体調の変化が大きい

これらはあくまで一例で、実際には専門医による適応検査で最終判断されます。ICLが合わないと診断された場合は、他の治療法を提案されることもあると覚えておきましょう。

副作用やリスクも正しく知っておこう

ICLは安全性の高い治療とされていますが、外科手術である以上、少なからずリスクも存在します。不安を減らすためには、事前に副作用や合併症の可能性を理解しておくことが大切です。

▼ICLに関する主なリスク・副作用

リスク項目内容
白内障の進行レンズが水晶体に近いため、まれに白内障が進行する可能性がある
眼圧上昇レンズの位置やサイズが合わないと、眼圧が上がることがある
ハロー・グレア夜間の光がまぶしく感じられる場合がある(術後に軽減されることが多い)
感染症・炎症手術時や術後のケア不足により、まれに炎症を起こすことがある

これらはどれも頻度としては非常に低いものですが、ゼロではありません。重要なのは、不安を抱えたまま進めるのではなく、事前に医師から十分な説明を受けて納得した上で手術を受けることです。

リスクを正しく理解し、信頼できるクリニックで診てもらうことが、満足のいく結果につながります。

ICLの費用とクリニック選びのポイント

ICLは高い安全性や長期的なメリットがある一方で、気になるのが費用の面です。また、治療の質はクリニック選びにも大きく関わります。

ここでは、ICL手術にかかる費用の内訳や、医療費控除などの制度、さらに信頼できるクリニックを見つけるためのポイントを解説します。

ICL手術の費用とその内訳

ICL手術の費用は両眼で40万〜80万円程度が相場です。乱視なしで50万〜60万円、乱視ありで60万〜70万円が一般的です。自由診療であるため、料金設定はクリニックごとに異なります。

▼ICL手術にかかる費用の例(両目)

費用項目内容目安金額
事前検査費用適応チェックや目の状態の測定5,000〜15,000円
レンズ代オーダーメイドで海外から取り寄せ20万〜30万円
手術費用手術・医師の技術料・設備使用料など25万〜35万円
術後診察・点眼薬アフターケアに必要な通院と薬代数千円〜1万円前後

このように、ICLの費用は「レンズそのもの」だけでなく、検査や手術、術後のフォローまで含んだトータルの金額になります。

クリニックによっては、「検査+手術+術後ケア」がセットになっているプランもあるため、内訳をよく確認することが大切です。

医療費控除や保険適用について

ICL手術は自由診療のため、公的医療保険の対象にはなりません。ただし、確定申告の際に「医療費控除」の対象として申請することは可能です。

▼ICLに関する医療費控除のポイント

  • 年間10万円以上の医療費を支払った場合に適用対象
  • 手術費用・検査・通院交通費も含めて申請できる
  • 世帯全体の医療費として申請できる(家族分も合算可能)
  • 控除を受けるには領収書の保管と確定申告が必要

また、民間の医療保険や手術保険の一部では、ICL手術が給付対象になる場合もあります。事前に保険会社に問い合わせて確認しておくと、思わぬ負担軽減につながるかもしれません。

医療費控除は所得税の還付だけでなく、翌年の住民税にも影響するため、費用が高額になりやすいICL手術では、ぜひ活用したい制度のひとつです。

信頼できるクリニックを選ぶには

ICL手術を成功させるためには、経験豊富な医師と設備の整ったクリニックを選ぶことが重要です。価格や広告の印象だけで判断せず、複数のポイントを確認して選ぶことをおすすめします。

▼クリニック選びのチェックポイント

  • ICLの症例実績が豊富かどうか
  • 日本眼科学会認定の専門医が在籍している
  • カウンセリングが丁寧で質問にしっかり答えてくれる
  • 適応検査や術後ケアまで一貫して対応している
  • 料金プランが明確で、追加費用の説明がある

また、ICLはレンズを海外から取り寄せるため、手術までに数週間かかることもあります。その点も含め、スケジュールや術後のフォロー体制などを確認しながら、無理のない計画を立てていきましょう。

まとめ

ICL(眼内コンタクトレンズ)は、目の中にレンズを埋め込むことで視力を矯正する新しい医療技術です。角膜を削らないことや、将来的にレンズを取り外せる点から、多くの人にとって安心感のある視力矯正法となっています。

レーシックとの違いを正しく理解した上で、費用や安全性、適応条件をふまえて自分に合った方法を選ぶことが大切です。また、信頼できるクリニックでしっかりとカウンセリングや検査を受けることが、満足のいく治療につながります。

視力矯正は人生に関わる大きな決断です。ICLについて正しい知識を持つことで、より納得のいく選択ができるはずです。焦らず、じっくりと検討していきましょう。

  • この記事を書いた人

LaserWin株式会社丨メディア事業部

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