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コンタクトレンズの含水率とは?乾きにくさ・装用感との関係をわかりやすく解説

LaserWin株式会社丨メディア事業部

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コンタクトレンズを選ぶとき、「含水率○%」という表記を見て、なんとなく“高いほうが良さそう”と感じたことはありませんか?

でも実際には、「目が乾きやすい」「長時間つけているとゴロゴロする」といった悩みを抱えている方の中には、含水率が自分に合っていないことが原因になっているケースもあります。

本記事では、「含水率とはそもそも何か?」という基本から、数値の見方、装用感や乾燥との関係、そして正しい選び方まで、わかりやすく丁寧に解説します。コンタクト初心者の方も、買い替えを検討している方も、自分の目に合ったレンズを見つけるヒントとしてぜひ参考にしてください。

含水率とは?コンタクトレンズ選びに欠かせない基本知識

コンタクトレンズ選びをしていると、よく目にする「含水率」という言葉。なんとなく“水分量”に関係していそう…というイメージはあっても、実際にどんな意味を持ち、どう選びに活かせばよいのかは意外と知られていません。

ここでは、含水率の基本と、レンズ選びにどう役立つのかを丁寧に紹介していきます。

含水率とは?コンタクトレンズにおける定義と役割

コンタクトレンズの「含水率」とは、そのレンズに含まれる水分の割合を示すものです。たとえば「含水率38%」と書かれていれば、レンズ全体の38%が水分で構成されているという意味になります。

この水分は、レンズをやわらかく保ち、目になじみやすくするために必要なもの。涙との相性もよくなるので、初めて使う人にもつけ心地の良さを感じてもらいやすくなります。

▼含水率の基本ポイント

ポイント内容
含水率とはレンズ内の水分の割合(%)
主な役割装用感をやわらかくし、目にフィットしやすくする
表示例「含水率38%」「含水率58%」などで記載

水分が多い=装用感が良いというメリットはありますが、その一方で乾燥しやすくなることもあるため、必ずしも「高いほうが良い」とは限らないのがポイントです。

含水率の高い・低いの目安と、その数値が意味するもの

「高含水」や「低含水」といった表現は、含水率の高さを示す区分として使われています。明確な基準があるわけではありませんが、目安となる数値はある程度決まっています。

▼含水率の分類と特徴

分類含水率の目安主な特徴
高含水約50%以上柔らかく装着感がよい
低含水約50%未満乾きにくく安定感がある

この数字の違いによって、レンズの使い心地も大きく変わってきます。たとえば高含水タイプは、つけた瞬間のなじみが良い反面、水分が蒸発しやすい傾向があります。一方で低含水タイプは、やや硬めの感触があるものの、水分の保持力に優れており、乾燥しづらいのが特徴です。

こうした特徴を知っておくと、パッケージにある数字を見ただけでも、自分に合いそうかどうかが想像しやすくなります。含水率の数字はただの“表記”ではなく、快適さを左右する大事なヒントになるのです。

含水率が快適さ・乾燥感に与える影響とは

「このレンズ、なんだか乾く気がする…」と感じたことはありませんか?その原因のひとつが、含水率にあるかもしれません。

レンズに含まれる水分が多いと、目になじみやすく装着感もやさしく感じられますが、その水分は時間とともに蒸発してしまうことも。特に乾燥した場所では、目のうるおいも一緒に奪われやすくなります。

▼含水率と装用感・乾燥感の違い

含水率装用感乾燥のしやすさ
高含水やわらかく快適乾きやすい
低含水ややしっかりめ乾きにくい

もちろん、乾燥しやすいからといって高含水が悪いわけではありません。短時間の使用や、装着感を重視したいときには高含水が向いているケースもあります。逆に、長時間使いたい人や目が乾きやすい人は低含水を選ぶことで、快適さを保ちやすくなるでしょう。

含水率の高低は、装用中の“快適さの傾向”を知るうえでの参考になります。目のコンディションや生活スタイルによって、向いているタイプが変わってくるのが面白いところです。

含水率だけじゃない!装用感に影響する3つの要素

コンタクトレンズの快適さを左右するのは、含水率だけではありません。実は「素材」「酸素の通しやすさ」「レンズの形や厚み」といったポイントも、目へのなじみ方や疲れやすさに大きく関わっています。

ここでは、装用感に影響する3つの大事な要素について、それぞれ丁寧に解説していきます。

レンズ素材(ハイドロゲルとシリコーン)の違いと特徴

コンタクトレンズには主に「ハイドロゲル」と「シリコーンハイドロゲル」という2種類の素材が使われています。それぞれの素材は、水分の保持力や柔らかさ、酸素の通し方などに違いがあります。

▼素材別の特徴比較

素材名特徴含水率の傾向
ハイドロゲル柔らかく、装着感がやさしい含水率が高めのものが多い
シリコーンハイドロゲル酸素をよく通す/乾きにくい含水率が低めでも快適な装用感を実現

ハイドロゲルは含水率が高い製品が多く、初心者でも使いやすいのが魅力です。一方、シリコーンハイドロゲルはやや硬めですが、酸素をたっぷり通す性質があり、目の健康を守りやすいとされています。

酸素透過性と含水率の関係性を正しく理解しよう

コンタクトレンズにとって、酸素をどれだけ目に届けられるかはとても重要です。目は酸素を直接空気から取り込む器官なので、酸素が不足すると充血や疲れを引き起こすことがあります。

一見すると「含水率が高い=酸素もたくさん通しそう」と思いがちですが、実はそうとは限りません。

▼含水率と酸素透過性の関係(素材によって異なる)

素材含水率酸素透過性の傾向
ハイドロゲル高め含水率が高いほど酸素をよく通す
シリコーンハイドロゲル低め含水率が低くても酸素を非常によく通す

つまり、ハイドロゲル素材では含水率が高いほうが酸素透過性も高くなりますが、シリコーンハイドロゲルは含水率が低くても酸素をしっかり通すため、「乾きにくさ」と「酸素供給力」の両立が可能です。

この違いを理解しておくと、「含水率が高くないと酸素が届かないのでは?」という心配も少なくなります。選ぶときには、“素材”と“含水率”をセットで見るのがポイントです。

厚み・形状・設計が装用感に与える影響

コンタクトレンズの快適さは、素材や含水率だけではなく、「形」や「厚み」といった設計そのものにも大きく左右されます。

特に、まばたきしたときの違和感やゴロゴロ感は、この構造的な要素によって変わってくることが多いです。

▼装用感に影響するレンズ設計の特徴

要素特徴装用感への影響
レンズの厚み薄いほど異物感が少ない厚みがあるとゴロつきを感じやすい
フチの形状滑らかなエッジ加工が主流まばたき時の刺激を軽減できる
レンズカーブ(BC)目の形に合うとズレにくい合わないと違和感やズレが出やすい
レンズ直径(DIA)黒目の大きさに合うと安定する小さすぎるとズレやすい可能性も

たとえば、エッジ(フチ)の部分が滑らかに加工されているレンズは、まばたき時の刺激が少なく、長時間つけても違和感を感じにくい設計になっています。また、目の形状(ベースカーブ)や黒目の大きさにフィットしていることも、レンズのズレを防ぎ快適さを保つうえで重要です。

どれだけ高機能なレンズでも、目の形に合っていなければ快適さは得られません。数字や素材だけに注目するのではなく、「設計そのものが自分に合っているか」という視点も持つことが、後悔しないレンズ選びのコツです。

含水率によるメリット・デメリット比較

コンタクトレンズの含水率には「高いタイプ」と「低いタイプ」があり、それぞれに良い点・気をつけたい点があります。なんとなく「水分が多いほうが目にやさしそう」と感じる方も多いかもしれませんが、実際には使用環境や目の状態によって合うタイプは異なります。

ここでは、含水率の高低それぞれの特徴を比較しながら、自分に合った判断基準を見つけていきましょう。

含水率が高いコンタクトの長所と短所

含水率が高いコンタクトレンズは、レンズ内に多くの水分を含んでいるのが特徴です。初めて使う方や、つけ心地を重視したい方には人気のあるタイプです。

▼高含水レンズの特徴まとめ

特徴内容
含水率の目安約50%以上
メリット柔らかく、装用感がやさしい/涙となじみやすい
デメリット水分が蒸発しやすく、乾燥しやすい/長時間使用にやや不向きな場合も

高含水タイプは水分を多く含んでいるため、目にフィットしやすく、装着時の異物感も少ない傾向があります。特に、初めてコンタクトを使う方には「つけやすい」と感じるケースが多いです。

ただし、水分が蒸発しやすいため、エアコンの効いた室内や長時間の装用では乾燥感が出やすいことも。涙の量が少ない方や、ドライアイ気味の方は注意が必要です。快適さと乾燥のバランスを意識することがポイントになります。

含水率が低いコンタクトのメリット・デメリット

一方で、含水率が低いコンタクトレンズは水分量が少なく、レンズ自体が乾きにくいという特徴を持っています。使用環境によっては、こちらのタイプがより快適に感じられることもあります。

▼低含水レンズの特徴まとめ

特徴内容
含水率の目安約50%未満
メリット水分が蒸発しにくく乾きにくい/長時間装用に向いている
デメリットやや硬めの装用感/涙とのなじみが悪く感じることもある

低含水タイプはレンズから水分が逃げにくいため、乾燥に強いのが大きなメリットです。長時間使用する人や、空調の効いたオフィスなど乾燥しやすい環境で働く人には、特に相性がよいといえるでしょう。

ただし、レンズがやや硬めに感じられることがあり、最初は違和感を覚えることも。涙の量が少ない方でも比較的快適に使えるため、「目が乾きやすいけどコンタクトを使いたい」という方には、選択肢のひとつとしておすすめです。

自分に合った含水率の見極め方

「高含水が良いの?それとも低含水?」と迷ってしまう方は、まず自分のライフスタイルや目の状態を整理してみましょう。日常的にどう過ごしているかによって、選ぶべきタイプは変わってきます。

▼含水率のタイプ別・おすすめの人

含水率タイプ向いている人の特徴
高含水タイプ・短時間使用する
・装着感を重視したい
・目が乾きにくい
低含水タイプ・長時間装用する
・ドライアイ気味
・空調のある室内に長くいる

たとえば、外出先ではあまりコンタクトを使わず、自宅での短時間装用が中心という方には、装着感のよい高含水タイプが向いています。一方で、パソコン作業や会議などで日中ずっとコンタクトをつけているような方には、乾きにくい低含水タイプのほうがストレスが少ないかもしれません。

また、自分では判断が難しいという場合は、眼科で涙の量や目の状態をチェックしてもらうのもおすすめです。専門的なアドバイスを受けながら選ぶことで、より快適なコンタクト生活を実現できますよ。

コンタクトの含水率に関する誤解と正しい知識

コンタクトレンズ選びにおいて、「含水率が高ければ高いほど良い」というような、実は正しくないイメージを持ってしまっている方も少なくありません。間違った認識のままレンズを選んでしまうと、装用時の不快感やトラブルにもつながりかねません。

ここでは、含水率にまつわる誤解と、それに対する正しい知識をやさしく解説していきます。

高含水=高品質ではない?誤解されがちなポイント

「含水率が高い=高性能なレンズ」と思っていませんか?たしかに高含水レンズは、装着感がやわらかく、涙にもなじみやすいため“使いやすい”と感じる方が多いのは事実です。

ただ、それだけで“質が良い”と判断してしまうのは少し早計かもしれません。

▼高含水に関する誤解と実際

よくある誤解実際のところ
高含水のほうが質が良い使用シーンによっては乾きやすく不向きなこともある
含水率が高い=目にやさしい水分が蒸発しやすく、ドライアイには不向きな場合もある
高価なレンズほど含水率が高い含水率と価格は必ずしも比例しない

含水率は「快適さを左右するひとつの要素」ではありますが、それだけで品質の良し悪しを決めることはできません。むしろ、素材や酸素の通しやすさ、目との相性など、他にも注目すべきポイントがたくさんあります。

レンズ選びでは、「高ければ安心」という先入観にとらわれず、自分に合っているかどうかを基準に判断することが大切です。

含水率と乾きやすさの関係は一方向ではない

「高含水レンズはうるおいたっぷりで、乾きにくそう」と感じるかもしれません。でも実は、含水率が高いほど“乾きやすくなる”という、ちょっと意外な関係性があります。

▼含水率と乾きやすさの関係性

含水率含まれる水分量乾きやすさの傾向
高い(50%以上)水分が多い蒸発しやすく、乾燥しやすい
低い(50%未満)水分が少なめ蒸発が少なく、乾燥しにくい

含水率が高いレンズは、確かに装用感がやさしいですが、そのぶん水分の蒸発もしやすいという性質があります。逆に、低含水レンズは水分量が少ない代わりに、蒸発を防ぎやすい構造になっており、結果的に乾きにくいという利点が生まれます。

つまり、乾燥対策として含水率が高いものを選んでも、それが正解とは限らないのです。環境や目の状態によって、“どちらが乾きにくいか”は変わるため、含水率と乾燥の関係は一方通行ではないという視点を持っておくと安心です。

眼科医・専門家のアドバイスを活用しよう

「なんとなく良さそう」でコンタクトレンズを選んでしまうと、快適さを感じられなかったり、目の不調を引き起こしたりすることがあります。そんなときに頼れるのが、眼科医や専門スタッフのアドバイスです。

▼専門家に相談すべきタイミング

状況理由
初めてコンタクトを使うとき目の状態に合ったレンズを提案してくれる
長時間装用していて乾きが気になるとき乾きの原因を含水率や素材から見極めてくれる
いろんな種類を試したけど違和感が残るときレンズの設計や形状の相性をチェックしてくれる

眼科では、視力検査だけでなく「涙の量」や「角膜のカーブ」なども測定し、それに合ったレンズタイプを提案してくれるのが特徴。また、最近ではコンタクト販売店にも高度管理医療機器の取り扱い資格を持ったスタッフがいるケースが増えており、相談しやすい環境が整ってきています。

まとめ

コンタクトレンズの「含水率」は、装用感や乾燥のしやすさに深く関わる大切な要素です。ただし、数字が高いからといって一概に優れているとは限らず、自分の目の状態や使い方に合わせた選択が求められます。

また、快適さを左右するのは含水率だけではありません。素材の違いや酸素の通しやすさ、さらにはレンズの厚みや形状など、さまざまな要因が関係しています。含水率はその中のひとつの指標にすぎないということを理解しておきたいですね。

大切なのは、「なんとなく」ではなく、「自分にとっての使いやすさ」を基準にレンズを選ぶこと。そのためには、専門家のアドバイスを受けたり、実際に試してみることも重要です。

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