メガネをかけると、鼻パッドの跡がくっきり残ったり、ファンデーションがヨレたり…。朝せっかく丁寧に仕上げたメイクが、数時間後には崩れてしまってがっかりした経験はありませんか?
視力のために欠かせないアイテムである一方で、メイクとの相性に悩む方は少なくありません。特に「鼻まわりだけいつも取れてしまう」「外したときの見た目が気になる」といった声はよく聞かれます。
この記事では、メガネによる化粧崩れの原因を丁寧に解説した上で、日常でできるベースメイクの工夫や、メガネをかける前のひと手間、外出先での直し方まで、今日からすぐに実践できる対策を幅広くご紹介します。
メガネと上手に付き合いながら、メイクも気持ちも整う毎日を目指しましょう。
メガネでメイクが崩れるのはなぜ?意外と知らない3つの原因
メガネをかけると、なぜかメイクが崩れやすい…。そんな悩みには、ちゃんとした理由があります。ここでは、意外と知られていない3つの主な原因を、わかりやすくご紹介します。
肌にこもる湿気と皮脂がベースメイクを崩す
メガネをかけると、鼻まわりや目元に空気がこもりやすくなります。特に夏場やマスクと併用していると、フレームの内側が蒸れて、汗や皮脂がたまりやすくなりますよね。
これがベースメイクの崩れにつながる大きな原因です。
▼湿気と皮脂で崩れやすい部分
部位 | 崩れやすさの理由 |
鼻筋 | 湿気がこもりやすく、ファンデが浮きやすい |
目尻 | 汗や皮脂がたまりやすく、よれやすい |
頬骨周辺 | 蒸れ+摩擦で崩れやすい |
肌表面の湿度が上がると、メイクの密着力は一気に低下します。日中のテカリやファンデのヨレが気になる方は、この“こもった湿気”が影響しているかもしれません。
鼻パッドやフレームによる摩擦がよれの元に
メガネの鼻パッドやフレームが肌に当たると、どうしても少しずつ擦れてしまいます。これが、気づかないうちにファンデーションを削り取ってしまう原因に。
▼メイクがよれやすい接触ポイント
接触部位 | 起こりやすい崩れ方 |
鼻パッド | ファンデが取れて、跡が残る |
こめかみ(テンプル) | チークやハイライトが薄れる |
フレーム上部 | アイメイクがムラになることも |
ほんの少しの摩擦でも、時間がたつと崩れに繋がります。特に動きが多い日や、長時間メガネをかけっぱなしの日は注意が必要です。
そのため、肌との擦れを減らすだけでも、かなり仕上がりに差が出てきます。
メガネの重さがメイクに与える影響とは
メガネの重みによって鼻パッド部分に圧力がかかり、皮脂が押し出されてテカリや摩擦による化粧崩れが起こります。特に鼻筋の付け根部分が圧迫されて血行不良となり、メイクが崩れやすくなります
▼重さによる化粧崩れのパターン
原因 | 起こりやすいトラブル |
圧が強い | ファンデが潰れてムラになる |
メガネがズレる | 異なる位置にフレームが当たる |
長時間装着 | 皮脂が押し出されてテカる |
「最近メガネが重く感じるな…」と思ったら、それが崩れやすさのサインかもしれません。フレームの軽さやフィット感を見直すことも、実はメイク持ちに関わってきます。
化粧崩れしにくい!朝のベースメイクの仕込み方
朝のメイクで「今日はメガネをかける日」とわかっているなら、下地やファンデの選び方・使い方にひと工夫を加えるだけで、メイクの持ちがぐんと良くなります。
ここでは、メガネによる化粧崩れを少しでも防ぐためのベースメイクのコツを3つに分けてご紹介します。
メガネの日におすすめの下地の選び方
ベースメイクの土台となる化粧下地は、崩れにくさを左右する大切なポイント。特にメガネをかける日は、皮脂や湿気に強いタイプを選ぶのがカギになります。
▼メガネにおすすめの下地タイプ
タイプ | 特徴とメリット |
皮脂崩れ防止系 | テカリを抑えてサラサラ感をキープ |
マット仕上げ系 | ファンデが浮きにくく、鼻筋にも◎ |
部分用プライマー | 鼻・Tゾーンなどポイント使いで密着力UP |
ツヤ系下地も人気ですが、メガネの日は崩れやすくなることも。そんなときは、鼻筋だけ皮脂防止系を使うなど、部分使いもおすすめです。
朝の仕込みで肌の状態を整えることで、あとからメイクが崩れるリスクをしっかり減らせます。
崩れにくさを左右するファンデの塗り方
ファンデーションは、たっぷり塗るより「必要なところだけに薄く」が鉄則です。厚塗りするとメガネの接触部分でヨレやすくなってしまいます。
▼ファンデの塗り方の基本ポイント
- 薄く均一に伸ばす
- 鼻筋は特に薄めに
- スポンジで密着させてフィット感UP
とくに鼻パッドが当たる鼻筋は、指で塗るよりも水で濡らしたスポンジで軽く叩き込むように仕上げると、密着度がアップして崩れにくくなります。
ファンデは「カバーする」というより、「肌にのせすぎない」のがポイント。軽やかな仕上がりがメガネにも肌にも優しいですね。
パウダーで仕上げるときの注意点
最後の仕上げに使うフェイスパウダーは適切な量をパフにしっかりと馴染ませ、下から上に向かって毛穴を埋めるように塗ることが重要です。
鼻筋など崩れやすい部分には少し多めに重ねて、密着力を向上させましょう。
▼仕上げパウダーの使い方ポイント
工夫 | 効果 |
ブラシでふんわりのせる | 厚塗りを防いで自然な仕上がりに |
鼻筋にしっかり重ねる | 密着力が増してヨレにくくなる |
ミストと併用する | 崩れ防止力がさらにアップ |
とくに、鼻やこめかみなどフレームが当たる部分には、少し多めにパウダーを重ねておくのがコツ。ブラシで優しくのせれば、厚ぼったさも気になりません。
仕上げの一手間で、日中のメイク持ちに差がつきます。全体のバランスを見ながら、パウダーの量と場所を調整してみてください。
メガネをかける前に!ひと工夫で崩れを防ぐ方法
朝のベースメイクを丁寧に仕上げても、メガネをかけるその瞬間の工夫次第で、持ちが大きく変わることがあります。
ここでは、メガネをかける前に取り入れておきたい”ちょっとしたひと手間”をご紹介します。どれも簡単にできて効果的な方法ばかりなので、ぜひ取り入れてみてください。
鼻パッドが触れる部分は事前にオフしておく
ベースメイクの最後に、鼻パッドが当たる部分のファンデーションや皮脂を軽くオフするだけで崩れにくくなります。
▼おすすめのオフ方法
使用アイテム | 方法 |
ティッシュ | 軽く押さえるように当てるだけでOK |
あぶらとり紙 | 皮脂をしっかり吸収できて便利 |
綿棒 | 細かい調整にぴったり。目立たず使える |
メイクを仕上げた直後は肌に油分や湿気が残っている状態なので、そのままメガネをかけると、メイクがフレームに密着してヨレやすくなります。とくに鼻筋の中央や小鼻の横は皮脂が出やすく、崩れの元になりやすいので念入りにオフしておきましょう。
ほんのひと手間ですが、これだけでもヨレにくさが全然違ってきます。
メイクキープミストの効果的な使い方
朝のメイクが完成したあとに使う「メイクキープミスト」は、メガネをかける日にはマストアイテム。でも、ただ吹きかけるだけでは効果が半減することも。ポイントは、使うタイミングと距離感です。
▼メイクキープミストの使い方ポイント
- メイク後、パウダーのあとに使う
- 顔から20〜30cmほど離して全体に吹きかける
- 手やティッシュで軽く押さえて定着させると◎
また、スプレーしたあとはすぐにメガネをかけず、1〜2分ほどしっかり乾かすことが重要です。湿った状態でかけてしまうと、逆にメイクがヨレやすくなってしまうため、注意しましょう。
メガネをかけるタイミングも重要
意外と見落とされがちですが、「いつメガネをかけるか」もメイク持ちに影響します。まだベースメイクが完全に肌に定着していないうちにかけると、ヨレやすくなるからです。
▼メガネをかけるベストなタイミング
タイミング | 理由 |
メイク完了後、2〜3分置いてから | ベースがしっかり肌になじむため |
ミスト使用後は完全に乾かしてから | 湿った状態だと摩擦で崩れやすい |
急いでいる日は扇風機やドライヤーで軽く乾かす | 時短しつつ、仕上がりをキープできる |
メガネを急いでかけたくなる朝もありますが、4分ほど待つことで崩れにくさが大きく変わるんです。忙しい朝でも、このタイミングだけはちょっと意識してみてください。
外出先でも安心!メイク直しのポイントと便利アイテム
どんなに丁寧にメイクしても、メガネをかけて1日過ごすと、やっぱり少しずつ崩れてしまうもの。特に外出中は、時間も場所も限られる中でのメイク直しになるので、「手軽さ」と「仕上がりの自然さ」のバランスが大切です。
ここでは、外出先で使えるメイク直しのコツと、持っておくと安心なアイテムをご紹介します。
外出先でも使いやすいメイク直しの手順とタイミング
メイク直しは、ただ重ねるだけでは逆効果になることも。大切なのは、肌の状態を整えてから直すこと。順番を守れば、短時間でも自然にキレイな仕上がりになります。
▼外出先でのメイク直しステップ
ステップ | 内容 |
① 皮脂・汗をオフする | ティッシュやあぶらとり紙で軽く抑える |
② 崩れた部分をぼかす | スポンジや指でなじませるように整える |
③ 必要に応じて薄く重ねる | ファンデやパウダーを最小限で仕上げる |
また、直すタイミングもポイントです。メガネを外した直後や、汗をかいた直後は避けて、肌が落ち着いてから直すのが◎。ムラになりにくく、ヨレも最小限に抑えられます。
落ち着いて一呼吸おくだけでも、メイク直しの仕上がりに差が出ますよ。
崩れた部分の直し方は「重ねない」が基本
化粧直しというと「上から重ねる」イメージがあるかもしれませんが、メガネによる崩れには“引き算”のケアが向いています。とくに鼻パッドの跡やファンデのヨレは、まずはオフして整えることが重要です。
▼重ねないメイク直しの基本テクニック
- ティッシュで余分な皮脂や崩れたメイクを取る
- 残った部分を指やスポンジでなじませる
- コンシーラーや部分用パウダーで最小限に仕上げる
ポイントは「塗り直す」のではなく、「肌を整えて仕上げ直す」感覚で行うこと。厚塗りを避けることで、時間が経っても自然な仕上がりをキープできます。
うまくいけば、メイク直しをしていることにすら気づかれないくらい、ナチュラルに仕上がりますよ。
持ち歩きに便利なおすすめリタッチアイテム
外出先でのメイク直しには、軽くて手軽に使えるアイテムが欠かせません。とくにメガネ使用時は、「皮脂・テカリ対策」と「薄づきでもカバーできるもの」を基準に選ぶのがおすすめです。
▼メガネユーザーにおすすめの持ち歩きアイテム
アイテム | 特徴 |
あぶらとり紙 | サッと使えて、肌をさらっと整える |
部分用コンシーラー | 鼻筋や小鼻にピンポイントで対応できる |
プレストパウダー | 粉飛びしにくく、外でも使いやすい |
小さめスポンジ or パフ | なじませ直し用に便利で衛生的 |
できればコンパクトなミラー付きケースにまとめておくと、外出先でもスマートに対応できます。アイテム選びを工夫するだけで、直しの時間もストレスもぐんと減らせます。
お気に入りのリタッチセットを作っておくと、どんな日でも安心ですね。
まとめ
メガネによる化粧崩れは、湿気や皮脂、摩擦、そして重みといった日常的な要因が重なって起こるものです。でも、ちょっとした下地選びや塗り方、メガネをかける前のひと工夫、そして外出先でのケアを取り入れることで、驚くほどメイクの持ちは変わってきます。
特別な道具や難しいテクニックは必要ありません。自分の肌やメガネの特徴を知って、丁寧に向き合うことが何よりの対策になります。毎日使うメガネだからこそ、この記事を参考にしながらポイントをおさえ、気持ちよく過ごせる時間が増えていきますように。