コンタクトレンズをつけていると「なんだか頭が重い」「夕方になるとこめかみがズキズキする」そんな経験はありませんか?
見え方に直結するアイテムだからこそ、原因はレンズなのか、それとも別の不調なのかと不安になる方もいらっしゃるはずです。
この記事では、頭痛の主な原因と日常でできる対処法、さらに受診が必要なサインについて、わかりやすく解説していきます。
コンタクトレンズで頭痛が起こる主な原因
コンタクトで頭痛が出るときは、いくつかの要因が関わっていることが多いです。特に「度数のズレ」「装用時間の長さ」「乾燥や疲れ」は代表的な原因です。
まずは、それぞれの特徴を見ていきましょう。
度数が合わない
コンタクトの度数が少しでも合わないと、目は常にピントを合わせようと頑張ります。その結果、眉間やこめかみが重く感じることも。
メガネでは快適でも、同じ度数のコンタクトで疲れるケースも珍しくありません。
▼度数が合わないときのサイン
- 夕方になると眉間が重い
- メガネの方が楽に感じる
- 片目で見ると疲れが軽くなる
快適さは「はっきり見えるかどうか」だけでは判断できません。見えていても疲れるなら、それは度数が合っていないサインかもしれません。気になるときは、早めに視力チェックを受けてみると安心です。
装用時間が長すぎる
コンタクトは便利ですが、長く着けすぎると目に負担がかかります。乾燥や汚れが積み重なることで、頭の鈍い痛みや目の奥の重さにつながることもあります。
▼長時間装用で起こりやすいこと
- 夕方になると目がしょぼしょぼする
- 会議や仕事後に頭が重くなる
- 朝から夜まで装用している
装用時間は「長ければ長いほど得」ではありません。必要な時間だけ使い、途中で眼鏡に切り替えるだけでも負担はぐっと減ります。
コンタクトを着ける時間を意識することが、頭痛予防の大切なポイントです。
ドライアイや目の疲れ
乾燥や疲れも頭痛を引き起こす要因です。空調の効いた部屋や長時間のスマホ操作では、瞬きが減って目が乾きやすくなります。その結果、異物感やピントの揺れが出て、頭がズーンと重くなることがあります。
▼乾燥や疲れを招く場面
- 強い冷暖房の風を受けている
- スマホを長時間見続けている
- 水分補給を忘れてしまう
ちょっとした環境や習慣を見直すだけで、乾燥や疲れはぐっと軽くできます。たとえば、席の場所を変えたり休憩中に遠くを見るなど、日常の工夫が快適さにつながります。
コンタクトレンズによる頭痛を和らげる方法
コンタクトレンズが原因で頭痛が起きていると感じたら、まずは日常の工夫で負担を減らすことが大切です。
ここでは「度数の見直し」「装用時間の管理」「乾燥対策」という3つの視点から、頭痛を和らげる方法をご紹介します。
度数を定期的にチェックする
度数は一度決めたらずっと同じでいいわけではありません。視力は少しずつ変化するので、以前は快適でも今の目に合わないことがあります。
合わない度数を使い続けると、目が頑張りすぎて頭痛につながります。
▼度数を見直した方がよいサイン
- 最近メガネの方が楽に感じる
- 夕方になると目の疲れが強い
- 小さな文字を読むと頭が重い
定期的に眼科で視力をチェックすることは、安心してコンタクトを使い続けるための基本です。「よく見えるから大丈夫」と思っていても、快適さを保つためには度数の調整が欠かせません。
装用時間を守る
長く着けすぎると、目は乾燥や酸素不足で疲れてしまいます。朝から夜までつけっぱなしにせず、装用時間を守ることが頭痛予防に直結します。
▼装用時間を見直すポイント
- 一日中コンタクトを外さず過ごしている
- 仕事や学校が終わっても外さない
- 移動やリラックス中もつけたまま
大切なのは、必要な時間だけ使うことです。たとえば、仕事や外出が終わったら眼鏡に切り替えるだけでも、目の負担はぐっと軽くなります。時間のメリハリを意識することが、快適な装用のコツです。
なお、ソフトコンタクトレンズの装用時間は1日12~16時間以内、ハードコンタクトレンズは12~14時間以内が推奨されています。ただし、酸素透過率や目の健康状態によっても異なるため、必ず眼科医の指示に従いましょう。
目の乾燥を防ぐ
乾燥した目でコンタクトを使い続けると、違和感や頭痛の原因になります。空調の効いた部屋や長時間のスマホ作業では、乾燥が特に進みやすいので注意が必要です。
▼乾燥を防ぐための工夫
- 加湿器を使って空気を潤す
- 人工涙液をうまく取り入れる
- スマホやPCを使うときはこまめに休憩する
ちょっとした工夫でも乾燥は和らげられます。うるおいを保つことは「目の快適さ」だけでなく「頭の軽さ」にもつながるので、できることから始めるとよいでしょう。
眼科を受診したほうがよいサイン
頭痛が軽いものであれば生活習慣や装用方法の工夫で改善することもありますが、なかには自己判断せずに眼科を受診したほうがよいケースもあります。
ここで、強い痛みや視界の異常、改善しない症状という3つのサインをご紹介します。
強い頭痛や吐き気を伴うとき
コンタクトをつけていて、頭痛に加えて吐き気や強いズキズキを感じるときは要注意です。単なる疲れではなく、角膜や眼圧に関わる異常が隠れている可能性があります。
▼受診を検討すべき症状
- 頭痛が急に強くなった
- 吐き気やめまいを伴う
- 痛みが片側に集中している
体全体に強い影響を及ぼす頭痛は、目だけでなく全身の不調とつながっている場合もあります。我慢せず、早めに専門医へ相談することが大切です。
視界がぼやけたりかすむとき
頭痛とあわせて「視界がにじむ」「かすむ」といった症状が出るときは、目に何らかのトラブルが起きているサインです。コンタクトが原因と思って放置すると、症状が悪化する恐れもあります。
▼視界の異常に気づいたら
- 視界が白っぽくかすむ
- 片目だけぼやける
- 光がにじんで見える
視界の変化は日常生活に直結するため、気づいたらできるだけ早く眼科を受診することが安心につながります。
休んでも改善しないとき
一晩しっかり休んだり、市販の頭痛薬を使っても良くならない頭痛は、目だけでなく神経や血管の不調が関わっている可能性があります。
▼改善が見られないときの特徴
- 睡眠をとっても痛みが続く
- 薬を飲んでも効果がない
- 数日間同じ症状が続いている
繰り返す頭痛は、生活習慣だけでは解決できないサインかもしれません。無理をせず、専門の診察を受けることで原因を正しく見極められます。
まとめ
コンタクトレンズで起こる頭痛には、度数のズレ、長時間の装用、そして乾燥や疲れといった原因が関わることが多いです。まずは自分の目に合った度数を保ち、装用時間を守りながら乾燥対策を取り入れることで、多くの場合は負担を減らせます。
それでも強い頭痛や視界の異常があるときは、自己判断せず眼科を受診することが安心につながります。快適にコンタクトを使い続けるためには、日々の使い方を見直すことが大切です。