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コンタクトレンズに精製水は危険!代用NGの理由と洗浄液がない場合の正しい対応とは

LaserWin株式会社丨メディア事業部

LaserWin株式会社は、眼科向けのレーザー手術機器を提供しています。 オウンドメディア「ミエルネ」では、視力矯正に役立つコラムを発信。 メディア編集長は薬機法・医療法のYMAA個人認証マーク資格を取得しており、信頼できる記事を読者にお届けします。

「コンタクトレンズの保存液を切らしてしまった…精製水で代用できるのかな?」そんなふうに迷った経験はありませんか。外出先や旅行先で専用のケア用品が手元にないと、不安や焦りから“水なら大丈夫かも”と思ってしまう方は少なくありません。

しかし、精製水はレンズケアには向いておらず、使ってしまうと目の健康に思わぬリスクを招く可能性があるのです。

本記事では、精製水が危険とされる理由や、洗浄液がないときの正しい対応、そして毎日のケアで気をつけたい基本ポイントをわかりやすく解説します。

コンタクトレンズに精製水を使ってはいけない理由

コンタクトレンズのケアで「精製水ならきれいだから大丈夫」と思ってしまう人もいますが、実際には、専用保存液と精製水では役割も成分もまったく違います。

ここでは、その違いとリスク、そして医師やメーカーが注意する理由を見ていきましょう。

精製水と専用保存液はどう違うのか

精製水は、不純物を取り除いた水ですが、滅菌されていないため微生物が残存している可能性があります。一方、保存液はレンズを安全に保管するために消毒や潤い成分などが加えられているのが特徴です。

▼精製水と専用保存液の主な違い

液体特徴
精製水・不純物を取り除いた水
・レンズ保存を想定していない
保存液・消毒や等張のために成分を調整
・レンズの安全使用を前提に設計

両者は見た目は同じ透明な液体ですが、働きがまったく異なります。レンズにとって必要なのは“清潔さ”だけではなく、“安全に装用できる状態を保つ仕組み”なのだとわかりますね。

消毒できない水を使うと起こるリスク

精製水は消毒力を持たないため、レンズに付着した細菌や汚れを取り除けません。すすいだつもりでも雑菌は残り、レンズケースの中で増えてしまう可能性があります。その結果、角膜炎や充血などのトラブルにつながりやすくなるのです。

▼消毒できない水を使ったときのリスク

  • レンズに細菌や汚れが残る
  • ケースの中で雑菌が繁殖する
  • 角膜に傷や炎症を起こしやすくなる

実際には「水で流せばきれいになる」という感覚は誤解で、むしろ目の健康を危険にさらす行為。専用液を使うことの大切さが一層はっきりします。

医師やメーカーが注意喚起する理由

レンズの取扱説明書や眼科での指導には、必ず「水や精製水での使用は禁止」と書かれています。これは、実際にトラブル事例が多く報告されてきたからです。

メーカーはレンズと保存液の組み合わせを前提に安全性を確かめており、精製水の使用はその枠組みの外にあります。

▼専門家が伝えているポイント

  • コンタクトレンズの取扱説明書には「水・精製水禁止」と明記されている
  • 多数のトラブル事例が根拠になっている
  • 保存液はレンズ素材との相性を前提に設計されている

つまり「自己判断で精製水を使う」のは、製品が想定していないリスクを背負うことになります。安心してコンタクトを使うためには、やはり専用の保存液を使うことが欠かせませんね。

精製水での代用はNG!洗浄液がないときの正しい対応

外出先や旅行先で「洗浄液を忘れてしまった」「手元に精製水しかない」という状況は、誰にでも起こり得ます。しかし、そのときに精製水や水道水で代用するのはとても危険です。

ここでは、なぜ代用できないのか、そして正しい対応の仕方を確認していきましょう。

精製水や水道水が代わりにならない理由

精製水はコンタクトレンズの洗浄には限定的に使える場合がありますが、保存液としての使用は不適切です。水道水は洗浄・保存ともに絶対に使用しないでください。

また水道水にはアカントアメーバなどの微生物が潜んでいる可能性があり、感染症のリスクを高めてしまいます。

▼精製水・水道水が危険な理由

液体危険とされる理由想定されるトラブル
精製水消毒力がなく雑菌が残るレンズ表面で細菌が繁殖
水道水アカントアメーバなどの微生物が存在重度の角膜感染症

どちらも「きれいそう」に見えて、レンズケアの視点では危険性が高いのです。レンズを守るには、専用の洗浄液や保存液を使うことが唯一の安全策といえます。

洗浄液がないときはメガネに切り替える

洗浄液がない状況では、レンズを使い続けるのではなく、外してメガネに切り替えるのが正解です。清潔に保てないレンズを無理に使い続けると、目の健康を損ねるリスクが一気に高まります。

▼メガネに切り替えるメリット

  • レンズを外すことで感染リスクを避けられる
  • 長時間の装用による角膜への負担を減らせる
  • 緊急時でも安全に視力を確保できる

無理にコンタクトを使うより、一時的にメガネで過ごした方が安心です。安全第一で考えることが、目を守る大切な選択になるのです。

専用ケア用品を入手するまでの安全な過ごし方

洗浄液を入手できるまでの時間は、コンタクトを外したまま過ごすのが基本です。ケースや保存液がない場合は、装用を再開しないことが最も安全な対応になります。

どうしても装用が必要なら、薬局やコンビニでワンデータイプを購入する方法もあります。

▼専用用品を入手するまでの対応

  • レンズを外したままメガネで生活する
  • できるだけ早く専用の洗浄液や保存液を購入する
  • 緊急時はワンデーを活用して再装用を避ける

レンズを清潔に保てないときは「使わない」ことが最大のリスク回避です。専用ケア用品が手に入るまで待つ勇気が、結果的に目の健康を守ることにつながるのです。

コンタクトレンズに精製水を使ったときの危険性

万が一、精製水をコンタクトレンズに使うと、どのような危険があるのでしょうか。

ここでは、代表的なトラブルとよくある誤解、そして万が一使ってしまったときの対応を整理してみましょう。

感染症や角膜トラブルの可能性

精製水には消毒作用がないため、レンズに付着した細菌やアカントアメーバといった微生物を除去できません。そのまま目に装用すると、これらが角膜に入り込み、感染症や炎症を引き起こす恐れがあります。

また、精製水は涙と違って塩分を含まないため、レンズの形状や装用感が変化し、角膜に小さな傷が生じることもあります。

▼想定される主なトラブル

  • 細菌やアメーバによる角膜感染症
  • 充血や強い痛みを伴う角膜炎
  • レンズの変形による視力低下や異物感

目のトラブルは軽度なら回復しますが、重度になると視力を失う危険すらあります。普段のケアで油断しないことが何より大切です。

「一度だけなら平気」は本当?

「保存液を切らしてしまったから、精製水で一度だけ…」と考える人は少なくありません。しかし、精製水は一般的に高温処理などの加工はされていますが、医療基準の滅菌環境は保証されていません。一度の使用でもリスクは存在します。

目の角膜はとてもデリケートで、小さな刺激でも傷がつきやすく、そこから細菌が入り込むと感染症につながるのです。

▼一度の使用でも危険な理由

  • 角膜は傷つきやすく、細菌が侵入しやすい
  • 精製水は滅菌環境を保証していない
  • 少量でも汚染の可能性がある

「一度だけだから大丈夫」という考えは誤解であり、むしろ危険を過小評価してしまう行為です。使用は避け、正しい対応をとることが安全への第一歩になります。

もし使ってしまったときの対応方法

誤って精製水を使ってしまった場合は、そのまま装用を続けないことが大切です。すぐにレンズを外し、清潔な状態で保存液に切り替えましょう。

痛みや充血、かすみなどの症状が出た場合は、自己判断せずに眼科を受診することが必要です。

▼精製水を使ってしまったときの対応

  • すぐにレンズを外して装用をやめる
  • 専用保存液で改めてケアを行う
  • 症状があるときは眼科を受診する

一度の誤使用でも不調につながる可能性があります。早めの対応を心がければ重症化を防げるので、焦らず落ち着いて正しい行動をとることが安心につながるのです。

コンタクトレンズを安全に使うための基本ケア

コンタクトレンズを快適に使い続けるには、毎日のケアを正しく行うことが欠かせません。専用のケア用品を使う理由や基本の流れ、レンズケースのお手入れまでを整理しておくことで、トラブルを未然に防げます。

ここでは安全に使うための基本を確認していきましょう。

洗浄液・保存液・消毒液の役割を整理

コンタクトレンズのケア用品は、どれも同じように見えて実は役割が異なります。混同しないために、特徴を表で整理してみましょう。

▼ケア用品の主な役割

ケア用品主な役割ポイント
洗浄液汚れやタンパクを落とす毎回のこすり洗いに使用
保存液保管中に乾燥から守るレンズをうるおった状態で保持
消毒液細菌や微生物を除去感染症予防のために必須

それぞれの役割は違っていて、どれか一つを省くことはできません。

ただし、現在では「洗浄・すすぎ・保存・消毒」を1本でこなせるマルチパーパスソリューション(MPS)が主流です。毎日のお手入れを効率的にしたい人や、旅行・外出で荷物を減らしたいときには便利なアイテムです。

毎日守りたいレンズケアの手順

レンズケアは、ほんの数分の習慣ですが、毎日続けることが大切です。手を清潔にしてからレンズを外し、洗浄液でこすり洗いをすることが基本の流れになります。

▼レンズケアの基本手順

  1. 手を洗って清潔な状態にする
  2. レンズを外して洗浄液でこすり洗いする
  3. 新しい保存液に浸して保管する

難しいことではありませんが、手を抜くと汚れや細菌が残りやすくなります。日々の小さな積み重ねが、目の健康を長く守ることにつながるのです。

レンズケースを清潔に保つコツ

レンズケースは意外と汚れや雑菌がたまりやすい場所です。せっかくレンズをきれいにしても、ケースが不衛生では意味がなくなってしまいます。

▼ケースを清潔に使うためのポイント

  • 保存液を毎回入れ替える
  • 空にした後は水分をよく乾かす
  • レンズケースは1.5~3ヶ月に1回、新しいものに交換する

小さなケースですが、油断すると大きなトラブルの原因になり得ます。レンズ本体だけでなくケースの衛生管理も忘れずに行うことが、安心してコンタクトを使い続けるためのコツなのです。

まとめ

精製水は「きれいな水」に思えても、コンタクトレンズのケアには不向きです。消毒効果がなく、細菌や微生物を防げないため、角膜炎などの重大なトラブルを引き起こす危険があります。

洗浄液が手元にないときは、精製水や水道水で代用するのではなく、レンズを外してメガネで過ごすのが最も安全です。そして専用の洗浄液や保存液を入手してから再び装用するようにしましょう。

毎日のケアには専用のケア用品が欠かせません。基本のルールを守ることで、目を清潔に保ち、安心してコンタクトを使い続けられるはずです。

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