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メガネレンズの外し方は?フレーム別の方法や失敗しないコツを紹介

メガネのレンズにキズがついて見えにくくなったり、視力が変わって度数が合わなくなったとき、「そろそろレンズを交換したいな」と考える方は多いのではないでしょうか。とはいえ、いざレンズを外そうと思っても、「どこから手をつければいいの?」「壊してしまいそうで不安…」と迷ってしまうこともありますよね。

本記事では、そんなお悩みを持つ方に向けて、フレームの種類別にレンズの正しい外し方をわかりやすく解説します。さらに、失敗を防ぐための事前準備や注意点、よくある疑問への答えまで、実用的な情報を丁寧にまとめました。

「メガネを大切に使いたい」「なるべく自分でできることはやってみたい」――そんな思いをお持ちの方に、参考にしていただければ幸いです。

メガネレンズを外すのはどんなとき?

メガネのレンズを外す機会はそう多くはありませんが、いざという時に自分で対応できると便利です。

ここでは、どんな理由でレンズの取り外しが必要になるのか、具体的なシーンを3つの視点からご紹介します。

レンズが傷んできたとき

メガネは毎日使うものだからこそ、どうしてもレンズが傷んできます。とくにレンズ表面のコーティングは繊細で、ふとした摩擦や落下によって細かいキズがつくことも。キズが増えると視界がぼやけたり、光が乱反射して目が疲れやすくなるなど、見え方に大きな影響が出てきます。

また、経年劣化によってくもりやすくなったり、油膜が取りづらくなるといったトラブルも起こります。これらの症状が出ているレンズは、清掃しても改善しないケースが多いため、交換を検討すべきタイミングです。

▼レンズが傷む主な原因

原因内容
摩擦によるキズポケットやバッグ内でのこすれ、落下などが原因
経年による劣化長期間使用でコーティングが剥がれる
汚れの蓄積汗や皮脂、化粧品などがレンズ表面に固着

レンズの傷みは視力や目の健康に影響を及ぼすことがあるので、早めに気づいて交換することが大切です。

度が合わないと感じたとき

視力は年齢やライフスタイルによって徐々に変化していきます。特にパソコン作業やスマートフォンの使用時間が長い現代では、目にかかる負担も増えており、「最近見えづらい」「文字がかすむ」といった症状が現れる方も少なくありません。

こうした変化は、レンズの度数が今の視力に合っていないサインです。定期的な視力検査を行い、度数の見直しが必要な場合には、レンズ交換を検討しましょう。

また、視力のズレを放置すると、肩こりや頭痛の原因になることもあります。快適な視界を保つためには、以下のような自覚症状があるタイミングでの対応が大切です。

▼度が合わなくなるサイン

  • 文字がぼやけて見える
  • 目が疲れやすくなった
  • 遠くのものが見えにくくなった
  • 頭痛や肩こりが増えた
  • よく目をこするようになった

このように、見え方に少しでも違和感を感じたら、それはレンズ交換の合図かもしれません。無理に我慢せず、まずは眼科や眼鏡店で視力チェックを受けてみましょう。

お気に入りのフレームを活かしたいとき

レンズは変えたいけど、今使っているフレームは手放したくない──そんな気持ちでレンズ交換を考える方も多いのではないでしょうか。デザインやフィット感にこだわって選んだフレームは、自分にとって掛け心地のよい「相棒」です。買い替えではなく、レンズだけを新しくすれば、愛用のフレームをそのまま使い続けることができます。

また、ブランド物や思い出の詰まったフレームであれば、なおさら大切にしたいもの。最近ではレンズだけの交換に対応している眼鏡店も増えているため、お気に入りを活かしたまま視力の変化に対応することが可能です。

▼フレームを残すメリット

メリット内容
コストを抑えられる新しいフレームを買わずに済むため、予算に優しい
デザインの継続性顔になじんだフレームをそのまま使用できる
サステナブルな選択肢廃棄を減らすことで環境にもやさしい

このように、フレームを活かしたレンズ交換は、見た目・快適さ・経済性をすべて叶えるスマートな選択と言えるでしょう。

フレームの種類別・レンズの外し方

メガネレンズの外し方は、使っているフレームの種類によって大きく異なります。無理に外そうとするとレンズやフレームを破損させてしまう恐れもあるため、事前に正しい方法を知っておくことが大切です。

ここでは、代表的な3タイプのフレームについて、それぞれに適したレンズの外し方をご紹介します。

プラスチックフレーム|温めてやさしく外す

プラスチックフレーム(セルフレーム)のレンズを外す際は、まず温めずに慎重に押し出す方法が基本です。力をかけすぎるとフレームが割れる恐れがあるため、正しい指の使い方で負担を軽減しながら行うことが大切です。

作業時は、フレームの内側(メガネを掛けたときに顔に触れる側)からレンズ上部の一点を両手の親指でゆっくりと押し出すようにします。このとき、両手の人差し指をフレームの外縁に軽く添えることで、フレームが過度に動かないよう安定させます。力を入れるのではなく、じわじわと圧をかけるようなイメージで、レンズを浮かせていきましょう。

なお、お湯やドライヤーでフレームを温めて柔らかくする方法も紹介されることがありますが、これは慎重に行う必要があります。高温によりフレームが変形したり、色落ちしたりするリスクがあるため、どうしても必要な場合を除いては推奨されません。

このように、プラスチックフレームのレンズを外す際は、温めずに指先の感覚を大切にしながら行うことが、破損を防ぐ最大のコツです。無理に力を加えず、フレームとレンズの構造を理解したうえで作業を進めましょう。

メタルフレーム|ネジを外して慎重に

メタルフレームは、縁の一部に小さなネジが使われており、それを外すことでレンズを取り出せる構造になっています。とても繊細な作業になるため、精密ドライバーなどの専用工具が必要です。

▼メタルフレームのレンズの外し方

  1. 精密ドライバーでフレームのネジをゆっくりと緩める
  2. フレームの隙間を軽く広げて、レンズを外側から押し出す
  3. フレームが広がりすぎないよう注意しながら丁寧に操作する
  4. 外した後はネジや小部品を紛失しないよう保管する

作業は明るい場所で行いましょう。ネジをなくさないためには、メガネ専用のトレイなどを使うのがおすすめです。

慎重に扱うことが求められるメタルフレームですが、正しい方法を守れば、安全にレンズを取り外すことができます。

ナイロール・ハーフリム|糸を扱う繊細作業

ナイロールやハーフリムタイプのメガネは、レンズの下半分がナイロン糸で固定されている構造です。見た目には軽やかでスタイリッシュな印象を与える一方、レンズの取り外しは非常に繊細な作業が求められます。

レンズを外す際は、レンズとナイロン糸の間に爪や薄いカード状のものを慎重に挟み込み、わずかな隙間を作ることで、ナイロン糸をフレームの溝から外していきます。レンズは一箇所から無理に外そうとせず、全体に少しずつ力を分散しながら外していくのがポイントです。

ナイロン糸自体は定期的な交換が推奨される消耗品です。時間の経過とともに緩んだり劣化したりするため、1年を目安に眼鏡店での点検・交換を行うことが望ましいとされています。

また、再装着時には糸の張力を調整しながら元に戻す必要があるため、自分で行うのは難易度が高く、基本的にはプロに依頼するのが安全です。不安がある場合は無理をせず、専門店のサポートを受けることをおすすめします。

失敗しないためのコツと事前準備

メガネレンズを安全かつ確実に外すためには、事前の準備とちょっとしたコツがとても大切です。やり方を間違えるとレンズやフレームを破損してしまうリスクがあるため、「正しい環境で、正しい手順で」行うことが成功の鍵になります。

ここでは、作業前に整えておきたい準備と、失敗しないための心構えをご紹介します。

必要な道具と安全な作業環境

メガネレンズを外す作業には、意外と細かい操作が伴います。道具や作業場所をしっかり整えておくことで、スムーズかつ安全に進めることができます。

▼準備しておきたい道具

  • 精密ドライバー(メタルフレーム用)
  • 柔らかいメガネクロスやタオル
  • ドライヤー(プラスチックフレーム用)
  • 明るい作業スペース
  • 小物を置くためのトレイ(ネジや糸の紛失防止)

明るい場所で作業することも非常に重要です。影になったり暗い場所では、小さなネジやナイロン糸が見えづらく、失敗の原因にもつながります。

また、机の上に柔らかい布を敷くとレンズやフレームを傷つけずに済みます。

上記を参考に事前準備をしておけば、作業中に慌てることなく、落ち着いて取り組むことができるでしょう。

焦らず、ゆっくりが鉄則

メガネのレンズはとても繊細です。急いで作業すると、フレームの変形やレンズの破損につながることがあります。特にプラスチックフレームは、力の加減を間違えると割れてしまう可能性も。

そこで重要なのが「とにかくゆっくり、慎重に進めること」です。

▼作業中の注意点

  • 均等な力でじわじわと押し出す
  • 無理に引っ張ったりこじ開けたりしない
  • 違和感を感じたらすぐに中断する
  • 手元が滑りそうなときは布で保護する

「あとちょっとだから…」と無理をするのが一番の失敗パターンです。落ち着いて、一手ずつ確認しながら作業するようにしましょう。

不安なときはプロに任せよう

自分でレンズを外すことが難しそうに感じたとき、またはフレームの構造に不安があるときは、専門店での対応を強くおすすめします。

眼鏡店では、経験豊富なスタッフが専用の工具と正しい手順で安全に作業を行ってくれるため、フレームやレンズへのダメージを最小限に抑えることができます。

特にナイロールタイプや、フレームが古くなってきた場合は、自分で無理をして作業すると破損のリスクが高まります。そうしたケースでも、専門店では状態を確認しながら適切に処置してくれるため、安心して任せられます。

費用の相場としては、単焦点レンズの交換でおおよそ5,500円〜7,700円程度が一般的で、店舗によっては視力測定やフィッティング、フレームクリーニングが含まれる場合もあります。価格だけでなく、アフターケアの内容も含めて比較検討するとよいでしょう。

よくある質問Q&A|レンズ外しで迷ったら

「メガネのレンズって、自分で外していいの?」「レンズを外した後はどうすればいいの?」といった疑問を持つ方は少なくありません。

ここでは、レンズの取り外しに関してよくある質問を取り上げ、それぞれ丁寧にお答えします。

Q1. 素手だけでレンズは外せますか?

素手でレンズを外せるかどうかは、フレームの種類によって大きく異なります。一見すると手軽にできそうに感じられるかもしれませんが、無理に力を加えることでフレームやレンズを傷つけてしまうリスクがあるため注意が必要です。

特にプラスチックフレーム(セルフレーム)の場合は、フレームを変形させずに外すのが難しく、基本的には専門店での対応が推奨されます。また、メタルフレームやナイロールタイプに関しては、構造上、工具や特殊な処理が必要となるため、素手での作業は現実的ではありません。

▼素手で外せるかどうかの目安

フレームの種類素手での取り外し可否備考
プラスチックフレーム原則非推奨無理な力で破損する可能性。販売店での対応が安全
メタルフレーム不可ネジ外しが必要。工具と専門知識が必須
ナイロール・ハーフリム不可糸の処理が必要。取り外しも装着も専門技術が必要

レンズの脱着は一見簡単そうでも、実際には繊細な作業が伴います。失敗を防ぐためにも、自信がない場合は専門店に任せるのが確実です。

Q2. レンズを外した後、自分で新しいレンズを入れられますか?

レンズの装着は取り外しよりもはるかに難易度が高く、基本的には自分で行うことは推奨されません。

特に度付きレンズの場合は、レンズの角度や位置が少しでもずれると、視界の歪みや不快感を引き起こす恐れがあります。また、フレームに無理な力を加えると破損にもつながるため、十分な注意が必要です。

装着には専用の道具や経験が必要で、特にナイロールフレームでは糸の張力やレンズの位置調整などが求められるため、ほとんどのケースでメガネ店に依頼することが望ましいとされています。

ごく一部、度なしのダテメガネや交換用レンズが純正でフィットするサングラスなどでは可能な場合もありますが、それでも正しい装着方法が必要です。

安全性と仕上がりを考えるなら、レンズの装着はプロに任せるのが最も安心な選択です。

Q3. レンズが割れてしまったらどうする?

レンズが割れてしまった場合は、絶対にそのまま使わないことが大原則です。割れた部分が目や肌に触れると怪我をする危険性がありますし、フレーム内部に破片が残ると、再度レンズを入れる際に不具合が起きることも。

まずは破片をすべて取り除き、安全に処分してください。その後、フレームに傷や歪みがないか確認し、問題なければレンズ交換を行いましょう。

▼割れたレンズへの対応手順

  1. 手を保護しながら、レンズの破片をすべて取り除く
  2. 柔らかいクロスでフレーム内側の破片を拭き取る
  3. フレームにヒビや変形がないか確認する
  4. 問題がなければ新しいレンズの装着を検討する

割れた場合は自分での対処よりも、できるだけ眼鏡店で点検・交換を依頼するのが安心です。

まとめ

メガネのレンズを外すのは難しそうに感じるかもしれませんが、正しい方法を知っていれば、決して無理な作業ではありません。

レンズを外す理由は、キズや汚れが目立つようになったときや、度数が合わなくなったときなどさまざまです。中には、気に入ったフレームをそのまま使い続けたいという方もいるでしょう。それぞれの理由に合った対応をすることが、快適な視界を保つポイントです。

また、フレームの種類によって適切な外し方は異なります。プラスチックやメタル、ナイロールなど、それぞれの特性を理解したうえで、丁寧に作業することが大切です。焦らず慎重に進めれば、トラブルを防ぐことができます。

もし不安がある場合や、フレームが特殊な構造であれば、無理せず眼鏡店に相談するのが安心です。自分のメガネを大切に扱う気持ちが、結果的に長持ちにつながることを忘れないようにしましょう。

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