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コンタクトレンズとメガネの度数は同じ?検査方法や変換表についてわかりやすく解説

LaserWin株式会社丨メディア事業部

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「メガネとコンタクト、どちらも使っているけど、度数って同じじゃないの?」そんな疑問を感じたことはありませんか?

実は、メガネとコンタクトレンズは同じ視力を補正するものであっても、装用の仕方や目との距離の違いから、度数にも違いが生じるのが一般的です。それにも関わらず、正しい知識がないまま、なんとなくの感覚でレンズを選んでしまう方が多く、結果として「見づらい」「疲れやすい」といったトラブルにつながることもあります。

この記事では、「コンタクトレンズとメガネの度数は同じなのか?」という素朴な疑問から、その違いや度数の決まり方、変換の目安、そして検査方法までを、専門用語をできるだけ使わずにやさしく解説します。

メガネとコンタクト、度数が違うのはなぜ?

メガネとコンタクトレンズの度数は、同じ視力矯正を目的としていても、必ずしも同じ数値にはなりません。

ここでは、視力が同じでも度数が異なる理由や、度数が決まる仕組み、そして近視・遠視・乱視による度数の考え方の違いについてわかりやすく解説していきます。

「同じ視力=同じ度数」じゃない理由

「裸眼視力0.1だから、どちらも同じ度数でしょ?」と思われる方も多いかもしれません。

しかし、メガネとコンタクトレンズは目からの距離(頂点間距離)が異なるため、同じ視力を得るための度数が異なります。

▼メガネとコンタクトの装用位置の違い(目安)

装用タイプ目からの距離(平均)
メガネ約12mm〜14mm
コンタクトレンズ角膜に直接装用(0mm)

メガネは顔にかけるため、目から少し離れた位置にレンズがあり、角膜の前方で屈折矯正を行います。一方、コンタクトレンズは角膜に直接触れるため、屈折の位置が変わり、それに合わせた度数調整が必要になります。

特に近視が強い人ほど、コンタクトの度数はメガネより弱くなる傾向があります。これは、目に近づくほど屈折力の影響が大きくなるためです。

つまり、「同じ視力=同じ度数」ではなく、「装用方法によって必要な度数が異なる」と理解することが大切です。

度数ってどう決まるの?基礎知識をわかりやすく

度数は、視力ではなく目の屈折異常の程度(どれだけピントがズレているか)に基づいて決まります。視力検査だけではわからない詳細な情報を、専用の機器を使って測定します。

▼度数を決めるための主な項目とその意味

項目名(略称)内容
SPH(球面度数)近視・遠視の強さを表す数値(−は近視、+は遠視)
CYL(円柱度数)乱視の強さを表す数値(乱視がない場合は「0.00」)
AXIS(軸)乱視の角度を表す(0〜180°で表示)
PD(瞳孔間距離)左右の瞳の間の距離(主にメガネに必要な測定項目)

このように、度数の決定には目の形状や光の屈折のズレを細かく分析する必要があり、単に「よく見えるかどうか」では判断できません

なお、眼科や専門店で測定されるこれらの項目は、個々の目の状態や生活環境に合わせたレンズ選びの基礎となります。

視力の良し悪しよりも、「どれだけ正確に目の状態を数値化できているか」が、最適な度数を導くカギなのです。

近視・遠視・乱視で変わる度数の考え方

視力矯正には大きく分けて「近視」「遠視」「乱視」があります。それぞれ、目のピントのズレ方が異なるため、必要な度数の方向や計算の仕方も違います

▼代表的な屈折異常の違いと度数の方向性

屈折異常の種類焦点のズレ主な度数の方向
近視網膜の手前に焦点がくるマイナス(−)の度数
遠視網膜の奥に焦点がくるプラス(+)の度数
乱視焦点が複数ありズレるCYL値+AXIS(角度)の指定

例えば、同じ視力0.3の人でも、近視の人と乱視の人とでは処方される度数が異なることがあります。それは、どの方向にどれだけ焦点がズレているかが異なるためです。

さらに、近視や遠視が強くなればなるほど、コンタクトとメガネの度数差も大きくなりがちです。これは、レンズの距離や屈折補正の関係で補正効果が変化するためです。

このように、視力矯正の仕組みは単純ではなく、目の状態に応じて度数が複雑に調整されているという点を理解しておくと、自分に合った補正を選ぶ手助けになります。

変換表は参考程度に。正確な度数を知るには?

メガネとコンタクトレンズの度数は、装用位置の違いにより異なる場合がほとんどです。そのため「変換表」を活用して参考にすることはできますが、あくまで目安であり、完全な代替にはなりません。

ここでは、変換の考え方と限界、自分での計算リスク、そして最終的に信頼できる方法としての「眼科での検査」について詳しく解説します。

メガネとコンタクトの度数、変換の目安とは

メガネとコンタクトでは、同じように視力を矯正していても、必要な度数にズレが出ることが一般的です。これは、レンズと目の距離(頂点間距離)の違いによる屈折力の差が原因です。

▼近視の場合のメガネとコンタクトの度数変換目安(一般例)

メガネの度数(D)コンタクトの目安(D)
~-3.75メガネと同じ度数
-4.00-3.75
-4.50-4.25
-5.00-4.75
-5.50-5.25
-6.00-5.75
-6.50-6.25
-7.00-6.75
-7.50-7.25
-8.00-7.75

※これはあくまで目安であり、眼球の形・頂点間距離・乱視の有無などによって個人差があります。

このように、近視が強くなればなるほど、コンタクトとメガネの度数には違いが生じやすくなりますが、正確な度数を知るには必ず眼科での検査を受けましょう。

自分での計算はおすすめしない理由

ネット上では、「メガネの度数からコンタクトの度数を自分で計算する方法」などが紹介されていることがあります。たとえば、「−4.00以上は0.25〜0.50下げる」といった方法が一例です。

しかし、こうした自己判断による計算には、いくつかのリスクが潜んでいます。

▼自分で計算する場合に起こりうるリスク

  • 左右の目の度数差を正確に把握できない
  • 乱視(CYL)の度数・角度(AXIS)を誤ってしまう
  • 頂点間距離や瞳孔間距離(PD)を考慮できない
  • 適正な視力矯正ができず、目の疲れや不調の原因になる

特に乱視がある場合は、度数だけでなく方向(AXIS)も考慮が必要なため、一般的な早見表や簡易計算では正確な補正ができません。

また、目の状態は年齢や生活習慣によっても変化するため、数年前の度数データをもとに自己判断するのも避けるべきです。

誤った度数でコンタクトを使用すると、視界の違和感だけでなく、眼精疲労・頭痛・集中力の低下などを引き起こす可能性もあるため、必ず専門機関で確認するようにしましょう。

最終的には「眼科での検査」が確実!

度数の正確な把握には、医療機関での専門的な検査が最も信頼できます。眼科では、視力だけでなく、目の形状や光の屈折状態、乱視の程度、角膜のカーブなども含めた総合的な屈折検査(レフラクトメーターなど)を行います。

▼眼科検査でわかる主な項目

項目名内容
屈折検査近視・遠視・乱視の度合いを測る精密検査
角膜曲率角膜のカーブの状態(コンタクト選定に重要)
涙液量ドライアイの傾向(レンズ使用に影響)
眼圧眼の内圧の測定(緑内障のスクリーニングにも有効)

これらの検査により、単なる視力の良し悪しだけでなく、コンタクトレンズの種類や装用可否の判断も含めた、包括的な提案が受けられるというメリットがあります。

また、眼科で発行される「コンタクト処方箋」には有効期限があり、定期的な見直しも重要です。目の健康状態は日々変化するため、定期検診の習慣をつけることが大切です。

度数の変換表を活用することは一時的な手段として有効ですが、正しい度数で安全に視力矯正を行うためには、眼科での検査が最も確実であることを覚えておきましょう。

検査を受けるならどこ?眼科と販売店の違い

メガネやコンタクトレンズの度数を調べるには、眼科や眼鏡店・コンタクト販売店など、さまざまな場所があります。ただし、提供される検査内容や目的には違いがあるため、自分の状況に応じて選ぶことが大切です。

ここでは、検査の種類と特徴、販売店での検査の注意点、処方箋の有効期限と定期検査の重要性について詳しく解説します。

視力検査と屈折検査、どう違うの?

検査といえば「視力検査」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は視力検査と屈折検査は異なるものです。それぞれの目的や精度には違いがあり、正確な度数を知るためにはこの違いを理解しておくことが重要です。

▼視力検査と屈折検査の違い

検査の種類主な目的検査の方法・特徴
視力検査見える大きさを測定(視力の目安)Cマークなどを用いて判別させる
屈折検査屈折異常の度合いを測定(度数の決定)オートレフなどで正確な数値を測定

視力検査は、あくまで「どのくらい見えているか」を確認するものであり、見えるかどうか=正しい度数とは限りません。一方で、屈折検査は目に光を当てて、近視・遠視・乱視といった屈折異常の程度を数値で測定します。

つまり、正確なメガネやコンタクトの度数を知るには、屈折検査が必要不可欠ということです。

眼鏡店の検査で足りる?判断のポイント

多くの眼鏡店やコンタクトレンズ販売店でも視力検査が受けられますが、それだけで十分なのか不安に感じる方もいるでしょう。

結論としては、「軽度の視力矯正」であれば販売店の検査でも問題ないケースもありますが、すべての人に当てはまるわけではありません。

▼眼鏡店と眼科の検査比較

項目眼鏡店・販売店での検査眼科での検査
検査の目的視力矯正用の度数を合わせるため目の健康と矯正の両方を確認
実施者視能訓練士や販売員など医師または視能訓練士
乱視・角膜の状態の確認限定的なチェックのみ精密な検査機器で詳細に測定
病気の発見原則として行わない緑内障・白内障・ドライアイなども確認可

販売店の検査では、目の病気や角膜の状態まではチェックできません。そのため、以下のような方は、眼科での検査が推奨されます。

  • 初めてコンタクトレンズを使用する
  • 目に痛み・違和感・かすみを感じている
  • 度数の変化が早い、または頻繁にある
  • 乱視がある、または強い近視・遠視がある

こうした症状や背景がある場合は、販売店だけの検査では十分な情報が得られない可能性があるため、眼科での精密検査を受けるのが安心です。

処方箋の有効期限と、定期検査の重要性

コンタクトレンズを作る際は、「コンタクト処方箋」が必要になることがあります。

これは眼科で発行される正式な指示書で、度数だけでなくレンズの種類やカーブ(BC)、直径(DIA)なども記載されています。

▼コンタクト処方箋に記載される主な項目

項目名内容
度数(SPH)近視・遠視の補正値
CYL・AXIS乱視の度合いと軸
BC(ベースカーブ)レンズのカーブ(角膜に合う形状)
DIA(直径)レンズの大きさ
有効期限14日~3ヶ月程度が一般的(医師の判断で異なる場合あり)

処方箋には有効期限が定められており、眼科によって異なりますが、短いところでは14日、長いところでは3ヶ月程度が一般的です。これは、時間の経過とともに目の状態が変化し、以前の度数では合わなくなる可能性があるためです。

また、視力だけでなく目の健康状態(涙液量、角膜の状態など)もチェックされるため、度数が変わっていなくても定期的な検査はとても重要です。

特にコンタクトレンズは目に直接装着するため、合わないレンズを使い続けることで、角膜障害や感染症のリスクが高まります。年に一度は眼科での検査を受け、目に合ったレンズを使い続けられているかを確認しましょう。

メガネとコンタクトの度数に関するよくある質問(FAQ)

メガネやコンタクトの購入や使用を検討している方からは、度数に関して多くの疑問や不安の声が寄せられます。

ここでは、よくある質問をピックアップし、それぞれわかりやすくお答えします。正しい知識を持つことで、自分に合った視力矯正を選ぶ一助になれば幸いです。

コンタクトとメガネ、どっちを先に作ればいい?

初めて視力矯正を考えるとき、「メガネとコンタクト、どちらから作るべきか迷う」という方は少なくありません。結論から言えば、基本的にはメガネを先に作ることが推奨されます。

その理由は以下の通りです。

▼メガネを先に作るメリット

  • 初めての視力矯正でも装用が簡単で慣れやすい
  • 装着や衛生面での管理が少なく、安全性が高い
  • 目の状態や度数の変化にすぐ対応しやすい
  • 外出時だけでなく、自宅用としても使える

一方、コンタクトレンズは裸眼に近い見え方が魅力ですが、装着やケアに手間がかかるため、慣れないうちは不安やトラブルが起きやすい側面もあります。

そのため、まずはメガネでしっかりと自分に合う度数や視界の変化に慣れてから、ライフスタイルや用途に応じてコンタクトを検討するのが、無理なく安全な方法と言えるでしょう。

メガネの処方箋でコンタクトは作れるの?

「すでにメガネの処方箋があるから、それでコンタクトも作れるのでは?」という疑問もよくあります。しかし、メガネとコンタクトでは必要な度数や設計が異なるため、基本的には流用できません

▼メガネとコンタクトの処方箋の違い

項目メガネ処方箋コンタクト処方箋
度数の基準目から約12〜14mm離れた位置角膜に密着した状態
ベースカーブ(BC)記載なし必須(角膜のカーブに合わせる)
直径(DIA)記載なし必須(目の大きさに合わせる)
使用可否の確認基本的に必要なし眼科での装用試験が必要

このように、コンタクトレンズには専用のパラメータが必要で、誤った度数やサイズのレンズを使うと角膜トラブルや視力不良の原因になります。

そのため、コンタクトを作る際は必ず眼科で処方箋を発行してもらい、自分の目に合ったレンズを確認することが大切です。

度数が強くなってきた…視力は回復できるの?

視力が下がり、必要な度数が年々強くなっていくと、「このまま進行し続けるの?」「視力は回復しないの?」と不安に思う方も多いでしょう。

まず大前提として、近視や遠視は「視力低下=目のピントを合わせる力が変化する」状態であり、自然に回復するケースは非常に稀です。視力の変化には、成長や生活習慣、加齢、目の使い方などさまざまな要因が関係しています。

▼視力が低下しやすい主な要因

  • 長時間のスマホやパソコンの使用
  • 姿勢の悪さや読書時の距離の近さ
  • 屋外での活動・自然光の不足
  • 睡眠不足やストレスの蓄積

ただし、目の使い方を見直したり、目を休める習慣を取り入れることで、進行を抑えることは可能です。特に子どもの近視進行を抑える「オルソケラトロジー」や「低濃度アトロピン点眼」などの医療的手段もあります。

一方、大人になってからの近視や乱視が自然に改善することは少なく、視力回復をうたう器具やトレーニングには注意が必要です。

つまり、視力そのものの「回復」は難しくても、「進行を抑える」「目を正しくケアする」ことによって、快適な視界を維持することは十分に可能です。

まとめ

コンタクトレンズとメガネでは、見た目や使い方だけでなく、必要となる度数にも違いがあります。これは、レンズと目の距離や補正方法の違いによるもので、同じ視力でも異なる度数が処方されるのは自然なことです。

変換表などを使えば、ある程度の目安はつかめますが、それだけで正しい度数を判断するのは危険です。特に乱視がある場合や、強い近視・遠視がある場合は、細かな調整が必要となるため、専門的な検査が欠かせません。

メガネとコンタクト、それぞれにメリットがありますが、大切なのは自分の目に合った方法で、無理のない視力矯正を続けていくことです。少しでも違和感や疑問を感じたときは、自己判断せず、専門家の意見を聞くようにしましょう。

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