「メガネの横幅、なんだか合っていない気がする…」「かけているとこめかみが痛くなる」――そんな悩みを抱えたことはありませんか?実は、メガネのかけ心地や見た目の印象は、この「横幅」が大きく関係しています。
メガネを選ぶとき、多くの人がデザインやレンズ性能に目を向けますが、自分の顔に合った横幅を意識することもとても大切です。フレームの横幅が合っていないと、圧迫感やズレ、違和感につながり、日常のストレスにもなりかねません。
この記事では、メガネの横幅の基準や測り方、自分にぴったりのサイズの見つけ方、さらには合わなかった場合の対処法まで、丁寧にわかりやすく解説しています。快適で自然にフィットするメガネを選びたい方は、最後までお読みください。
まずは押さえておきたい!メガネの横幅とは?
メガネ選びで重要なのが「横幅」のサイズです。実は、フレームの横幅が自分の顔に合っていないと、快適さや見た目に大きな差が生まれます。
ここでは、メガネの横幅が具体的にどこを指すのか、その重要性、日本人に多いサイズの傾向について、基礎からわかりやすく解説します。
「横幅」ってどの部分?フレームサイズの基本を解説
メガネの「横幅」とは、正面から見たフレームの左右端から端までの長さを指します。これは単にレンズ部分の幅だけでなく、レンズ幅・ブリッジ幅・フレームの厚みを合計した長さです。
特にメガネのサイズを数値で確認する際は、以下の3つが重要な指標となります。
▼フレームサイズの構成要素(例:52□18-140 の表記)
要素名 | 説明 |
レンズ幅 | 片方のレンズの横幅(mm) |
ブリッジ幅 | 鼻部分の幅。左右のレンズをつなぐ中央の長さ(mm) |
テンプル長 | 耳にかけるつるの長さ(mm) |
たとえば「52□18-140」と書かれている場合、レンズ幅52mm、ブリッジ幅18mm、テンプル長140mmという意味です。これらの合計がメガネ全体の横幅に大きく関わります。
このように、フレームサイズの数字にはしっかりとした意味があり、自分の顔幅と照らし合わせることで「横幅が合っているかどうか」の判断材料になります。
横幅が合っていないと起こる不具合とは
メガネの横幅が合っていないと、見た目だけでなく装着感や視界にも大きな影響が出てきます。以下のようなトラブルを感じたことはありませんか?
▼横幅が合っていないと起こりやすい不具合
- メガネがすぐにズレ落ちてしまう
- こめかみが締め付けられて痛くなる
- 顔にフレームの跡が残りやすい
- レンズの中心と視線がズレて見えにくい
- メガネの印象が顔に対して不自然になる
これらの症状は、横幅が広すぎる・狭すぎることで発生します。特に、横幅が狭い場合はこめかみを圧迫し、長時間の装用で頭痛につながることもあります。一方、横幅が広すぎるとフィット感がなく、メガネがズレやすくなります。
快適に使えるメガネを選ぶには、横幅が自分の顔の幅にぴったり合っていることが非常に重要です。
日本人に多い顔幅と選ばれやすいメガネの横幅
日本人の顔幅は欧米人に比べてやや狭く、丸顔ややや面長の傾向があります。これにより、日本で販売されているメガネのフレーム横幅も、日本人の顔型に合わせた設計になっているケースが多いです。
▼日本人に多い顔幅とメガネのサイズ目安(参考値・男女差あり)
性別 | 顔幅の目安(mm) | 顔幅の目安(cm) | フレーム横幅選びのポイント |
女性 | 130〜140 | 13〜14 | 顔幅に近い〜やや広めのフレームを選ぶ |
男性 | 140〜150 | 14〜15 | 顔幅に近い〜やや広めのフレームを選ぶ |
■出典:産業技術総合研究所「日本人頭部寸法データベース2001」
一般的に、男性用のフレームはレンズ幅52〜56mm・ブリッジ幅16〜18mm、女性用はレンズ幅50〜54mm・ブリッジ幅15〜17mm程度が主流とされます。これを合わせたフレーム全幅は約120〜130mm前後が基準です。
実際にはブランドやデザイン、顔型による個人差も大きいため、気になるフレームはサイズ表示を確認し、実際に着用して比較するようにしましょう。
自分に合うメガネの横幅を見つける方法
自分にぴったりのメガネを見つけるためには、まず「自分の顔幅を正しく知ること」が大切です。顔幅を基準にメガネの横幅を選べば、見た目のバランスも良くなり、装着感も快適になります。
ここでは、自宅で簡単にできる顔幅の測定方法や、顔型別の似合う横幅の傾向、試着時に確認すべきポイントを紹介します。
顔幅を測ってみよう!自宅でできるサイズチェック
「お店に行く前に、自分の顔幅を知っておきたい」そんな方におすすめなのが、自宅での簡単な測定方法です。特別な道具は不要で、定規やメジャー、鏡があれば誰でも測れます。
▼顔幅を測る手順とポイント
- 鏡の前にまっすぐ立つ
- 目の中心の延長線上にある、こめかみの外側同士を測る
- メジャーや定規を使って、mm単位で長さを確認する
- 計測値に+2~3mmの余裕を持たせた横幅のフレームを選ぶ
例えば、顔幅が135mmだった場合、フレーム横幅は137〜138mm前後が目安となります。この「顔幅+数ミリ」の余裕があることで、締めつけ感がなく自然なフィット感が得られます。
また、現在使っているメガネがある方は、テンプル裏の品番表記(例:52□18)を見ることでレンズ幅とブリッジ幅を確認できます。合計した横幅と顔幅を比較することで、今使っているメガネが適正かどうかも判断できます。
自宅でも手軽に測定できるので、これからメガネを選ぶ方はぜひ一度チェックしてみましょう。
顔型別!似合う横幅バランスの見つけ方
顔の形によって、似合うメガネの横幅やバランスも異なります。サイズが合っているだけでなく、「似合っている」と感じられるデザインを選ぶには、顔型との調和が重要です。
▼顔型とおすすめの横幅バランス
顔型 | 特徴 | おすすめの横幅バランス |
丸顔 | 横幅が広く、顎に丸みがある | やや狭めのフレームでシャープな印象に |
面長 | 顔の縦が長く、すっきりした輪郭 | 横幅広めでバランスを取る |
四角顔 | 顎がしっかりしていて輪郭が直線的 | 柔らかい印象の中間〜広めサイズ |
逆三角形 | 額が広く、顎が細い | 顔の下半分に重心を持たせる幅が◎ |
顔型ごとに似合いやすいフレームの傾向はありますが、あくまで一例です。たとえば、丸顔の方はシャープな印象のやや狭めフレーム、面長の方は横幅を少し広めに感じられるフレームがバランス良く見えることがあります。
ですが、目の位置や鼻の高さなど全体バランスも大切なので、最終的には実際に試着して「かけ心地」と「見た目」の両方を納得できるものを選びましょう。
試着時に注目したい3つのフィットポイント
メガネの試着では、ただ「顔に合うか」だけでなく、横幅が自分に合っているかどうかをしっかりチェックすることが重要です。
次の3つのポイントを押さえておくと、失敗が少なくなります。
▼試着時に確認すべきポイント
チェックポイント | 確認する内容 |
フロントの横幅 | フレームの端が顔からはみ出ていないか、狭すぎないか |
テンプル(つる)の角度 | 耳に向かって無理なく自然に沿っているか |
レンズの位置 | 瞳がレンズの中心〜やや上部にくる位置にあるか |
たとえば、フロントが顔より大きすぎると「だらしない印象」に見えますし、逆に狭いと「窮屈そう」に見えることも。レンズの位置は見た目のバランスに直結し、視界の快適さにも影響します。
試着の際は鏡を使いながら正面・横・斜めと複数の角度から確認すると、実際に装着したときの印象をより正確につかめます。
横幅が合わないときの対処法を知っておこう
どんなに慎重に選んだつもりでも、実際に使い始めてみて「なんだか合わない」「長時間つけると疲れる」と感じることがあります。
そんなとき、すぐに新しいメガネに買い替える必要はありません。まずは調整や工夫で対処できるかを見極めましょう。
ここでは、フィッティング調整の方法、買い替えの見極め方、そして通販購入で失敗しないためのコツをご紹介します。
フィッティング調整で快適さを取り戻す方法
メガネの横幅に違和感がある場合、眼鏡店でのフィッティング調整で快適さを改善できることがあります。特に「きつい」「ズレやすい」といった症状には、微調整が有効です。
▼フィッティング調整で可能なこと
- テンプル(つる)の角度を外側または内側に広げる
- 鼻パッドの幅や高さを変えて支え方を調整する
- フレーム全体を顔幅に合わせて広げる・狭める
- 耳の後ろのカーブを調整してズレを防ぐ
ただし、素材によっては調整できない場合もあります。たとえば、金属製のフレームは柔軟に調整しやすい一方、セルフレーム(プラスチック系)は調整幅が限られることがあります。また、熱を加えて調整するタイプは専門の機器が必要なため、専門店での対応が推奨されます。
「最近メガネがきつく感じる」「すぐに落ちてくる」などの症状がある方は、まずフィッティング調整を試してみるとよいでしょう。
買い替えを検討すべきサインとは?
調整しても違和感が解消されない場合は、買い替えを検討するタイミングかもしれません。以下のようなサインが見られた場合は、フレームサイズが根本的に合っていない可能性があります。
▼買い替えを考えるべきサイン
- 調整してもこめかみが常に圧迫される
- 鼻あて部分がずれて跡が残る・痛い
- レンズの中心が目の位置とズレている
- 長時間使用すると目や頭が疲れやすい
- メガネをかけた見た目に違和感を感じる
また、使用しているメガネが2〜3年以上前のモデルである場合、経年劣化による変形や広がりが起きている可能性もあります。その場合、横幅が合っていないと感じるのは、もともとのサイズではなく変形によるズレが原因かもしれません。
新しいメガネを選ぶ際は、これまでの使用感を振り返りながらサイズを見直すと、次はより快適なものが選びやすくなります。
通販での購入時に失敗しないためのコツ
最近は、オンラインでメガネを購入する人も増えています。しかし、実物を試着できない通販ではサイズ選びに失敗しがちです。
以下のコツを押さえておけば、安心して通販でもメガネ選びができます。
▼通販での横幅選びで失敗しないためのコツ
- 商品ページで「フレーム横幅」「レンズ幅」を必ず確認する
- 手持ちのメガネとサイズを比較する
- サイズ感のレビューを参考にする(特に「顔幅○cmでちょうど良い」など)
- フィッティング調整サービス付きの通販サイトを選ぶ
- サイズ交換・返品保証のあるショップを利用する
特に注目したいのが、返品・交換が無料のショップや、バーチャル試着ができるサービスです。最近では顔写真を使って装着感をシミュレーションできる機能を提供するサイトもあり、イメージ違いを防ぐのに役立ちます。
通販での購入は手軽ですが、「見た目が良い」だけで選ぶのではなく、実際のサイズ表記や着用レビューを重視すると失敗のリスクを大きく減らせます。
まとめ
メガネの横幅は、見た目の印象やかけ心地に大きく影響する大切な要素です。レンズ幅やブリッジ幅を含めたフレーム全体の横幅が、顔の幅と調和していることが、自然で快適なフィット感を生み出します。
その際、自宅で顔幅を測る方法や、顔型別の似合う横幅バランス、試着時に確認すべきポイントを押さえることで、自分に合う一本を見つけやすくなります。また、横幅が合わないと感じた場合も、まずは眼鏡店での調整を試み、それでも改善しない場合は買い替えを検討する判断が大切です。
さらに最近では、オンラインでのメガネ購入も一般的になっていますが、サイズ表記やレビューを確認し、サポート体制が整ったショップを選ぶことで、安心して選べます。横幅に注目することで、より快適で自分らしいメガネライフを楽しめるでしょう。