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ゆるいメガネはお店で調整すべき?自分で直す前に知っておきたいこと

ミエルネ編集部丨執筆協力:先進会眼科 福岡飯塚 / 岡 義隆

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メガネがずり落ちたり、かけ心地がしっくりこなかったり…。毎日使うものだからこそ、少しの「ゆるみ」が気になるものです。

「自分で直せるのかな?」「お店に持っていくべき?」と迷っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、メガネがゆるむ原因や、自宅でできる対処法、専門店での調整がおすすめな理由まで、やさしく丁寧に解説します。快適なフィット感を取り戻すために、まずは正しい知識を身につけましょう。

メガネがゆるくなる原因とは?

メガネがだんだんとゆるくなってくるのは、気のせいではなく、いくつかの理由があります。使い方や素材によっても差が出るため、それぞれの要因を知っておくことで、ゆるみを防ぎやすくなります。

日常生活でフレームが広がってしまう理由

気づかないうちに、メガネに負担をかけていることは意外と多いものです。何気ない行動がフレームを広げる原因になっていることがあります。

▼フレームが広がる原因になりやすい行動

  • 片手でメガネを外す
  • ポケットやカバンに無造作に入れる
  • ベッドの近くに置いて寝る
  • 車内や暖房の近くなど高温の場所に放置する

こうした使い方を続けていると、フレームが歪んだり、テンプル(つる)が開き気味になったりして、少しずつフィット感が失われていきます

毎日の扱い方を少し変えるだけでも、ゆるみを防ぐことにつながります。

素材や形状によって変わる「ゆるみにくさ」

フレームに使われている素材や、メガネのデザインによっても、ゆるみにくさは変わってきます。購入時の選び方が、その後の扱いやすさにも関わってくるのです。

▼代表的な素材とゆるみにくさの傾向

素材特徴ゆるみにくさ
チタン軽くて丈夫、弾力性がある高い
プラスチック柔らかく軽量だが熱に弱いやや低い
ステンレス強度があり歪みにくいが重め普通
アセテート柔軟でデザイン性が高いやや低い

また、フルリムタイプのようにレンズ全体を囲うフレームは構造がしっかりしていて変形しにくい傾向があります。反対に、テンプルが細かったり、フレームが部分的にしかないデザインはゆるみやすいことがあります。

長く快適に使いたい方は、素材や形状も意識して選ぶことがポイントです。

ゆるみを放置すると起こる見え方のトラブル

メガネがゆるんでも、多少ならそのまま使ってしまう人も少なくありません。でも実は、それが原因で視界に影響が出ることもあるんです。

▼メガネのゆるみで起こる主なトラブル

  • 視界がぼやける
  • レンズの中心と目の位置がズレる
  • 目が疲れやすくなる
  • 肩こりや頭痛につながることもある

メガネはレンズの中心を通して見ることで視力を補正する仕組みなので、少しでも位置がずれてしまうと、見え方に違和感が出やすくなります。そのまま使い続けていると、目が無理にピントを合わせようとして疲労がたまりやすくなるのです。

「ちょっとズレてるかも」と思ったら、早めに調整することで、余計な負担を防ぐことができます。

自分でできる調整と、気をつけたいポイント

メガネがゆるんできたとき、「お店に行く時間がない」「少しだけ直したい」と思うこともあるでしょう。

ここでは、自宅で対応できる範囲と、注意すべきポイントについて解説します。

ネジの緩みは自宅でも対処可能

フレームのネジがゆるむと、レンズがカタついたり、テンプルの開閉が不安定になったりします。この程度であれば、自分で対応することも可能です。

▼ネジの緩みを直すときのポイント

  • メガネ専用の精密ドライバーを使う
  • ネジ穴を傷つけないよう力加減に注意する
  • 締めすぎないように軽く固定する程度で止める
  • 小さなパーツをなくさないよう、作業は安定した場所で行う

特に、ドライバーはメガネ専用サイズを使うことが大切です。一般的な工具だとネジ穴を潰してしまう恐れがあります。締め直すだけなら5分程度で済む作業なので、慣れればとても簡単です。

ただし、ネジが何度も緩む場合は、部品の劣化が考えられるため、その際はお店での点検がおすすめです。

鼻パッドやテンプルの調整は慎重に行う

鼻あて(パッド)やテンプル(つる)の曲がりが気になるとき、自分で直せないことはありませんが、やり方を間違えると破損の原因になります。

▼自分で行うフィッティング調整の注意点

  • 無理に力を加えず、少しずつ微調整する
  • プラスチック製は熱に弱いため注意が必要
  • 金属フレームでも折れやすい部分には触れない
  • 作業は清潔な手で、滑りにくい環境で行う

特に鼻パッドは金属製の細いアームで固定されていることが多く、強く押すとポキッと折れてしまうことがあります。また、テンプルを内側や外側に曲げてフィット感を調整する際も、全体ではなく「曲げやすい位置(ヒンジ付近)」に限定して動かすようにしましょう。

ちょっとした微調整でも、やりすぎるとフレーム全体のバランスが崩れるので、あくまで応急処置として考えておくのが安心です。

壊さないために避けたい自己調整の失敗例

自分でメガネを直そうとして、かえって壊してしまったというケースは少なくありません。よくある失敗には共通したパターンがあります。

▼自己調整でよくあるトラブル

  • ドライヤーでフレームを温めて変形させようとする
  • ネジを強く締めすぎて割れる
  • フレームをひねって無理に曲げる
  • 素手でパーツを持ちすぎてレンズに傷がつく

ネットなどで見かける「お湯で温めて形を変える」といった自宅での調整は、家庭では温度管理が難しく非常に危険です。プロなら安全に調整できますが、素人が行うと変色や変形、劣化につながることもあります。

自己調整は、あくまでも簡単な応急処置にとどめて、違和感が残る場合や不安なときは、無理をせずお店に相談するようにしましょう。

お店でのメガネ調整がおすすめな理由

メガネがゆるんだとき、自分で直せる部分もありますが、多くの場合はお店で調整してもらう方が安心です。

ここでは、専門店で調整を受けるメリットや、無料で受けられるサービス、来店が適しているケースについてご紹介します。

専門店ならではの安心感と正確なフィッティング

メガネの調整は、見た目だけでなく「見え方」や「かけ心地」にも関わる繊細な作業です。専門店では、専用の機器と経験豊富なスタッフによって、正確なフィッティングが行われます。

▼専門店の調整で得られるメリット

  • レンズの高さや角度を正確に調整できる
  • フレーム全体のバランスを細かく見てくれる
  • 顔や耳の形に合わせてフィット感を最適化できる
  • 修理や部品交換にも柔軟に対応してもらえる

自分では気づきにくい「左右の傾き」や「レンズの角度のズレ」なども、プロの目で見ればすぐに判断できます。こうした微調整は、快適な見え方を保つために欠かせません。

ほんの少しの調整で、日々のストレスや疲れがぐっと減ることもあるので、定期的にお店でチェックしてもらうのがおすすめです。

無料で対応してくれるサービス内容とは?

「調整してもらうと料金がかかるのでは?」と心配される方もいますが、実は多くのメガネ店では、調整サービスを無料で提供しています。

購入店舗でなくても対応してくれる場合も多く、気軽に利用できるのが特徴です。

▼主な無料サービスの例

  • フレームのゆがみ直し
  • テンプルの角度・長さの調整
  • 鼻パッドの位置調整
  • ネジの締め直しや部品交換(簡易的なもの)
  • 超音波クリーニング(対応店舗のみ)

こうしたサービスは、その場で短時間で終わることが多く、予約不要で立ち寄れるケースもあります。店舗によって内容は異なりますが、「ちょっとフィット感が気になる」と思ったときには、気軽に相談してみるとよいでしょう。

「壊れていないけれど、少し違和感がある」と感じたときにこそ、無料調整を活用することで、快適な状態をキープしやすくなります。

お店での調整が向いている具体的なケース

どんなときにお店での調整を選ぶべきか、判断に迷うこともあるかもしれません。

目安として、以下のような状態に心当たりがある場合は、専門店での調整が向いています。

▼来店がおすすめなメガネの状態

  • メガネが頻繁にずれ落ちる
  • 長時間かけると耳や鼻が痛くなる
  • テンプルが広がって元に戻らない
  • レンズの中心と目の位置が合っていない感じがする
  • フレームが目で見てわかるほど歪んでいる

このような症状は、見え方の問題だけでなく、肩こりや頭痛、目の疲れにもつながる可能性があります。特に、フレームが大きく歪んでしまった場合や、パーツが破損しているような場合は、無理に自分で触らず、専門のスタッフに任せるのが安全です。

違和感を抱えたまま使い続けるよりも、早めに専門店で整えてもらうことで、安心して快適な視界が戻ってきます。

ゆるみにくくするためにできる日常ケア

メガネのゆるみは避けられないものと思われがちですが、日頃の扱い方や習慣を少し見直すだけでも予防につながります。

ここでは、ゆるみにくくするためのシンプルな工夫と、違和感を感じたときの対処法についてお伝えします。

掛け外しや保管のちょっとした工夫

メガネは毎日使うものだからこそ、何気ない扱いがゆるみの原因になることがあります。負担を減らすためには、掛け外しや保管の仕方を見直すことが効果的です。

▼フレームに優しい扱い方のポイント

  • 両手で丁寧に掛け外す
  • 枕元や床に直置きしない
  • 専用ケースに収納する
  • 上着の襟やポケットに挟まない

片手で外すクセがある方は多いですが、フレームに左右非対称の力が加わることで、徐々に広がる原因になります。また、外したあとはそのまま置かず、できるだけケースに入れるようにすると変形リスクを減らせます。

少し気をつけるだけで、メガネの寿命やフィット感を保ちやすくなります。

フィット感を保つために意識したい習慣

メガネを長く快適に使い続けるためには、使い方だけでなく、日々の習慣にも少し気を配ることが大切です。

知らないうちにフレームに負担がかかっていることもあるため、定期的なチェックや手入れが役立ちます。

▼ゆるみ予防に役立つ日常習慣

  • 毎日、左右のテンプルの開き具合を確認する
  • 鼻パッドのズレに気づいたら早めに対応する
  • メガネ用のクリーナーで優しく拭く
  • 長時間使わないときは、外して保管する

定期的にメガネの状態を確認することで、小さなゆるみに早く気づけます。とくに、レンズの位置が目と合っているか、掛け心地に違和感がないかを意識してみてください。

ちょっとした異変に気づいたら、そのままにせず対応することで、大きなトラブルを防げます。

違和感を感じたときにすべき対応

「最近、ズレやすい気がする」「メガネが落ちてくる」と感じたときは、調整が必要なサインかもしれません。無理に使い続けず、早めに対処することが大切です。

▼違和感を感じたときの対応ステップ

  • ネジのゆるみを確認する
  • メガネを正面から見て、左右対称かチェックする
  • 自分で直せそうな範囲だけ軽く調整する
  • 不安がある場合は、お店で相談する

軽いゆるみであれば、自宅でネジを締め直すだけで解決することもあります。ただし、どこが原因かはっきりしない場合や、フレームが明らかに歪んでいる場合は、無理にいじらず専門店に持っていくのが安心です。

早めに行動することで、フィット感も見え方もすぐに改善できる場合が多いので、気づいたときの対応がとても大切です。

まとめ

メガネがゆるむ原因は、日常の使い方や素材の違いなど、さまざまな要素が関係しています。

自宅でできる簡単な調整もありますが、見え方や装着感に影響する場合は、専門店での調整が安心です。

普段から丁寧に扱い、違和感を感じたら早めに対応することで、快適な視界とフィット感を保ちやすくなります。

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ミエルネ編集部丨執筆協力:先進会眼科 福岡飯塚 / 岡 義隆

先進会眼科 福岡飯塚(岡眼科クリニック)のオウンドメディア「ミエルネ」では、「見える感動」をテーマに視力に関連した情報を発信しています。 メディア編集長は薬機法・医療法のYMAA個人認証マーク資格を取得しており、先進会眼科の執筆協力を得ながら信頼できる記事を読者にお届けします。

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