「コンタクトレンズって種類が多すぎて、どれを選べばいいのかわからない…」そんなお悩みを抱えていませんか?
視力矯正のために使われるコンタクトレンズは、素材や使用期間、装用感などによって多くのタイプが存在します。特に初めてコンタクトを使う方にとっては、「ハードとソフトの違い」「どのブランドが安心?」など、疑問が尽きないものです。
この記事では、代表的なコンタクトレンズの種類を丁寧に解説しています。目的別・ライフスタイル別の選び方、購入時の注意点や人気ブランドの特徴まで、初めての方にもわかりやすく網羅した内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
知っておきたいコンタクトレンズの主な種類
コンタクトレンズを選ぶ際、まずは基本的な種類とその特徴を理解することが大切です。ここでは、主に「ハードレンズ」と「ソフトレンズ」、そして「使い捨てタイプ」と「長期使用タイプ」の違いについて解説します。
ハードとソフトの違いは?特徴と選び方をわかりやすく解説
コンタクトレンズは大きく分けて「ハードレンズ」と「ソフトレンズ」の2種類があります。それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
▼ハードレンズとソフトレンズの比較表
特徴項目 | ハードレンズ | ソフトレンズ |
素材 | 硬質なプラスチック素材 | 柔らかいハイドロゲル素材 |
酸素透過性 | 高い(特に酸素透過性ハードレンズ) | 種類によるが、シリコーンハイドロゲル素材は高い |
装用感 | 初めは異物感があるが、慣れると快適 | 装用感が良く、初心者にも適している |
乱視矯正 | 高度な矯正が可能 | 軽度の乱視には対応可能 |
寿命 | 約2〜3年が一般的 | 1日〜1ヶ月(使い捨てタイプ) |
ケアの必要性 | 毎日の洗浄・保存が必要 | 使い捨てタイプは不要、他は必要 |
向いている人 | 乱視が強い人、長時間装用する人 | 初心者、装用感を重視する人 |
ハードレンズは、特に乱視が強い方や長時間装用する方に適しています。一方、ソフトレンズは装用感が良く、初めてコンタクトレンズを使用する方におすすめです。
それぞれメリット・デメリットがあるので、自分の目の状態やライフスタイルに合わせて選ぶようにしましょう。
使い捨てレンズの種類とは?使用期間別の特徴を紹介
使い捨てコンタクトレンズは、使用期間によって主に以下の3種類に分類されます。
▼使い捨てコンタクトレンズの種類と特徴
タイプ | 使用期間 | 特徴 | 向いている人 |
1day | 1日使い捨て | 毎日新しいレンズを使用し、ケア不要で衛生的 | 忙しい人、旅行やスポーツ時に便利 |
2week | 2週間 | コストパフォーマンスが良く、ケアが比較的簡単 | 継続的に使用したい人 |
1month | 1ヶ月 | 長期間使用でき、コスト効率が高い | 経験者やコスト重視の人 |
1dayタイプは、毎日新しいレンズを使用するため、衛生的でケアの手間がありません。2weekや1monthタイプは、定期的なケアが必要ですが、コストパフォーマンスに優れています。
使い捨てレンズは、ライフスタイルだけでなく使い方の習慣やケアへの意識によっても適したタイプが異なります。毎日の装用にどれだけ手間をかけられるかを考えながら、自分にぴったりのレンズを選びましょう。
長期使用タイプの特徴と向いている人の傾向
長期使用タイプのコンタクトレンズは、数ヶ月から数年にわたって使用できるレンズです。以下に特徴をまとめました。
▼長期使用コンタクトレンズの特徴
特徴項目 | 内容 |
使用期間 | 数ヶ月〜数年 |
素材 | 硬質なプラスチック素材(ハードレンズが主) |
ケアの必要性 | 毎日の洗浄・保存が必要 |
コスト | 初期費用は高めだが、長期的には経済的 |
向いている人 | 乱視が強い人、長時間装用する人、コスト重視の人 |
長期使用タイプは、特に乱視が強い方や長時間装用する方に適しています。初期費用は高めですが、長期的に見ると経済的です。ただし、毎日のケアが必要なため、手間を惜しまない方に向いています。
目的別に見る!自分に合ったレンズの選び方
コンタクトレンズは、単に視力を補うだけでなく、使用するシーンや個人の悩みによって選び方が異なります。
ここでは、「初心者」「アクティブ派」「ドライアイやアレルギーに悩む方」それぞれに合ったレンズの特徴と選び方を紹介します。
初心者におすすめのコンタクトレンズはこれ!
初めてコンタクトレンズを使う方には、装用感が良く、扱いやすいレンズを選ぶことが重要です。特に「使い捨てのソフトレンズ」は初心者に向いているとされています。
▼使い捨てのソフトレンズがおすすめの理由
特徴 | 説明 |
装用感がやさしい | 目になじみやすく、異物感が少ない |
ケアが簡単 | 1dayタイプならケア不要で衛生的 |
取り扱いが簡単 | 柔らかくて装着しやすく、万が一落としても割れにくい |
コンタクト特有の不安を軽減 | 初期の違和感や不安を感じにくい設計になっている |
初めてのコンタクトレンズ選びでは、「短時間から慣らしていく」「眼科で適切な処方を受ける」ことも大切です。失敗を防ぐには、眼科医の指導のもと、無理のない範囲で使用を始めることをおすすめします。
これからコンタクトを使ってみたいと考えている方は、装用感や安全性に優れた初心者向けレンズから始めるのが安心です。
スポーツやアウトドアに強い!アクティブ派向けレンズ
運動中でもコンタクトレンズを使いたいという方には、ズレにくく乾きにくいタイプのレンズが適しています。以下のような特徴をもつレンズがアクティブな場面にぴったりです。
▼アクティブ派に向いているレンズの条件
条件 | 理由 |
ソフトレンズ | 動いてもズレにくく、目にフィットしやすい |
ワンデータイプ | 衛生的で汗や汚れを気にせず使える |
吸水性の高い素材 | 乾燥しにくく、風や汗にも強い |
紫外線カット機能付き | 屋外活動時の目のダメージを防げる |
特に、サッカーやランニング、水泳の前後など「汗や砂ぼこりにさらされる」状況では、ワンデータイプが清潔で便利です。スポーツ中もクリアな視界をキープしたい方には必須のアイテムといえるでしょう。
このように、運動時に視界をしっかり確保したい方には、アクティブ向け機能を持つレンズが頼りになります。
ドライアイ・アレルギー対策におすすめのレンズ
目が乾きやすい、アレルギーで目がかゆくなりやすい――そんな方には、目にやさしい素材で作られたレンズや、刺激の少ない設計のレンズを選ぶと快適に過ごせます。
▼ドライアイ・アレルギー体質向けレンズの選び方
特徴 | 内容 |
高含水または低含水 | 水分保持力の違いにより、症状に応じた選択ができる |
シリコーン素材 | 酸素透過性が高く、目への負担が少ない |
ワンデータイプ | 毎日清潔なレンズを使えるため、アレルゲンの蓄積を抑えられる |
保存液の成分に配慮 | 防腐剤フリーや低刺激タイプの保存液との相性を考慮 |
ドライアイの方は、「低含水タイプで乾きにくい設計」、アレルギーの方は「使い捨て+防腐剤フリー保存液」といった組み合わせがおすすめです。
目のトラブルに悩んでいる方こそ、自分の体質に合ったやさしいレンズ選びが大切です。
ライフスタイルと予算で選ぶレンズ
コンタクトレンズは、毎日使うものだからこそ「生活のスタイル」や「予算感」にフィットしていることが重要です。
ここでは、手間をかけずに使えるレンズ、コスパ重視の選び方、購入時に失敗しないためのチェックポイントについてご紹介します。
忙しい人にぴったり!ケアが簡単なレンズの選び方
毎日仕事や家事に追われる中で、コンタクトレンズのケアに時間をかけられないという方には、「手間の少ないタイプ」を選ぶのが快適な使用のコツです。
▼ケアが簡単なレンズの特徴と選び方
レンズタイプ | 特徴 | 向いている人 |
1dayタイプ | 毎日使い捨てるため、洗浄や保存が不要 | 忙しいビジネスパーソン、学生など |
ワンデー乱視用 | 乱視でも使い捨てが可能 | 乱視がありつつもケアに時間をかけたくない人 |
ワンデーカラー | ファッション性と手軽さを兼ね備える | カラコン初心者やイベント利用 |
ワンデータイプは特に手軽さが際立っており、出張や旅行、スポーツイベントなどにも向いています。ケアの手間を省いて清潔に使いたい方には、まさに最適の選択肢です。
なお、ワンデータイプは洗浄や保存の必要がなく衛生的に使えますが、装着時の手洗いや保管方法には十分注意が必要です。
コスパ重視ならこれ!費用対効果に優れたレンズを紹介
毎日使うコンタクトレンズだからこそ、長期的に見てコストパフォーマンスの良さを重視したいという方も多いでしょう。費用対効果に優れたレンズには以下のような特徴があります。
▼コスパ重視派におすすめのレンズタイプ
レンズタイプ | 特徴 | 向いている人 |
2weekタイプ | ワンデーより割安で、2週間ごとに交換 | 継続的に使う予定がある人 |
1monthタイプ | さらに安価で1ヶ月使用可。ケアは必要 | 装用に慣れていて、コスト重視の人 |
定期配送プラン | 一括購入で割引があり、毎月自動で届く | 長期的に使用し、コスト管理したい人 |
2week・1monthレンズは、使用期間が長くなる分ケアが必要ですが、その分コストを抑えることができます。また、定期配送プランなどを利用すれば、さらにお得に購入可能です。
毎月の出費をおさえながら快適に使いたい方は、コスパの良いレンズで無理なく続けましょう。
購入時に失敗しないためのチェックポイント
コンタクトレンズは見た目が似ていても、微妙なサイズやカーブの違いで装用感が大きく変わります。購入前には以下の項目をしっかり確認しましょう。
▼コンタクト購入前のチェック項目
項目 | 内容 |
度数(PWR) | 自分の視力に合ったものを選ぶ |
ベースカーブ(BC) | 角膜のカーブに合わせることで、快適なフィット感が得られる |
直径(DIA) | 目の大きさに適したサイズで、ズレや異物感を防ぐ |
使用期間 | 自分のライフスタイルに合った交換サイクルかどうか確認 |
医師の処方 | 必ず眼科で処方を受け、自分に適したレンズを把握すること |
また、通販で購入する際は「日本国内の正規販売店かどうか」「品質保証がついているか」なども忘れずに確認してください。
ちょっとした確認不足がトラブルの原因に。購入前には基本項目を必ずチェックしておきましょう。
購入前に押さえておきたい大切なこと
コンタクトレンズは医療機器であり、正しく選び、安全に使うことがとても大切です。ここでは、眼科受診の重要性、通販利用時の注意点、そして長期的に使用するうえでの見直しポイントについて詳しく解説します。
コンタクトは処方箋が必須?眼科を受診すべき理由
日本ではコンタクトレンズの購入に処方箋は法的に必須ではありませんが、コンタクトは高度管理医療機器に分類されており、安全に使うためには眼科での処方を受けることが強く推奨されています。
▼眼科受診のメリット
理由 | 説明 |
正確な度数・サイズの把握 | 度数・ベースカーブ・直径などを測定し、自分に合ったレンズを選べる |
目の健康チェックができる | 角膜の傷やドライアイの兆候など、レンズ装用に支障がないかを確認できる |
トラブル時に相談しやすい | 異常が出た際に、受診歴のある眼科医が適切な対応をしてくれる |
また、自己判断でのレンズ選びは視力矯正が不十分だったり、かえって目にダメージを与える恐れもあります。特に初めての方や違和感を感じている方は、必ず眼科を受診することをおすすめします。
処方箋は義務ではないものの、眼科受診によって安心・安全なレンズ選びが可能になります。
通販で買うときの注意点とは?安全に選ぶポイント
コンタクトレンズは通販でも気軽に購入できますが、正規品であるか、信頼できる店舗であるかをしっかり確認する必要があります。
▼通販利用時の確認ポイント
確認項目 | 理由・内容 |
国内正規品かどうか | 並行輸入品には品質保証がない場合もあり、トラブルのもとに |
処方箋の提出が必要か | 一部の正規販売店では処方箋の提示を求めることもあり、安全性を重視 |
口コミ・評価の確認 | 実際の購入者の声をチェックし、信頼できるショップかを見極める |
返品・交換ポリシー | 誤購入や不具合時に安心して対応できるかどうかを確認 |
また、レンズの保存状態や使用期限の確認も欠かせません。価格の安さだけで判断せず、必ず商品の詳細情報と店舗の信頼性をチェックしてください。
通販を上手に活用するためには、「安さ」だけでなく「安全性」をしっかり見極めましょう。
長く使い続けるための視力チェックとレンズの見直し
一度自分に合ったレンズを見つけても、目の状態は日々変化します。違和感を放置せず、定期的にレンズを見直すことが快適な使用の鍵です。
▼レンズ使用中に見直すべきタイミング
状況 | チェック・見直しが必要な理由 |
目が疲れやすくなった | 視力や度数が変化している可能性がある |
目の乾燥や充血が増えた | レンズが合っていない、またはドライアイが悪化しているかもしれない |
ライフスタイルが変わった | 使用時間・頻度・外出の多さなどにより適したレンズが変わることがある |
眼科での定期検診では、視力の変化だけでなく角膜の状態やレンズの摩耗状況などもチェックできます。これにより、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
目の状態や生活環境に応じて、コンタクトレンズも柔軟に見直すことが、健康的な視生活を保つために重要です。
人気ブランドを比較!選ばれる理由と特徴をチェック
コンタクトレンズ選びで迷ったとき、信頼できるブランドの特徴を知ることは大切です。
ここでは、国内外で人気の高い「アキュビュー」「バイオトゥルー」「メニコン・シード」の3ブランドに注目し、それぞれの魅力と選ばれる理由を詳しくご紹介します。
アキュビュー|快適な装用感と豊富なラインナップが魅力
アキュビューは、ジョンソン・エンド・ジョンソン社が展開する世界的に有名なブランドで、装用感の良さと目の健康への配慮が特徴です。
▼アキュビューの主な特徴
特徴 | 内容 |
高い酸素透過性 | シリコーンハイドロゲル素材を使用し、アキュビュートゥルーアイなどで裸眼時の約98%の酸素流量率を実現 |
うるおいキープ機能 | 「モイスト」シリーズは、保湿成分を配合し、長時間の装用でも快適 |
豊富な製品ラインナップ | 1day、2week、乱視用、遠近両用など、多様なニーズに対応 |
UVカット機能 | 紫外線から目を守るUVプロテクト機能を搭載 |
特に「ワンデー アキュビュー オアシス」は、乾燥しにくく、長時間の装用でも快適な視界を保つと評判です。また、「モイスト」シリーズは、初めてコンタクトレンズを使用する方にもおすすめされています。
アキュビューは、装用感の良さと目の健康への配慮が評価され、多くのユーザーから支持されています。
バイオトゥルー|乾きにくいレンズでドライアイ対策にも◎
バイオトゥルーは、ボシュロム社が開発した1日使い捨てタイプのコンタクトレンズで、特にドライアイの方に適した設計が特徴です。
▼バイオトゥルーの主な特徴
特徴 | 内容 |
含水率78% | 角膜と同等の水分量で、自然な装用感を実現 |
ハイパージェル素材 | 涙の構造を模倣した素材で、うるおいを長時間キープ |
UVプロテクト機能 | 紫外線から目を守るUVカット機能を搭載 |
非球面レンズデザイン | HDオプティクスにより、にじみやぼやけのないクリアな視界を提供 |
バイオトゥルーは、乾燥感やゴロゴロ感を軽減し、快適な装用感を求める方に適しています。特に、長時間の装用やデジタルデバイスの使用が多い方におすすめです。うるおいと快適さを兼ね備えたレンズとして、多くのユーザーから高い評価を得ています。
メニコン、シード|国産ならではの品質と安心サポート
メニコンとシードは、日本国内で高いシェアを誇る国産コンタクトレンズメーカーで、品質の高さと充実したサポート体制が魅力です。
▼メニコン、シードの主な特徴
特徴 | 内容 |
国産品質 | 国内生産による高品質なレンズを提供 |
豊富な製品ラインナップ | 1day、2week、乱視用、遠近両用、カラコンなど、多様なニーズに対応 |
定額制サービス | メニコンの「メルスプラン」など、安心の定額制サービスを提供 |
サポート体制 | 全国に直営店や提携眼科があり、購入後のアフターサポートも充実 |
特に、シードの「ワンデー ピュア うるおいプラス」は、32枚入りでコストパフォーマンスが高く、初めての方にも使いやすいと評判です。また、メニコンの「プレミオ」シリーズは、長時間の装用でも快適な装用感を提供します。
メニコンやシードは、国産ならではの品質と充実したサポート体制で、多くのユーザーから信頼を得ています。
まとめ
コンタクトレンズには、「ハード」と「ソフト」、「使い捨て」と「長期使用」などさまざまな種類があり、それぞれに異なる特徴やメリットがあります。
初心者の方には装用感がやさしくケアの手間が少ないワンデータイプが人気であり、アクティブな方やドライアイに悩む方には、それぞれの用途に特化したレンズを選ぶことが大切です。
また、生活スタイルやコスト感覚によっても適したレンズは変わってきます。忙しい方には手軽な使い捨てレンズが、費用を抑えたい方には定期交換型や定額制のサービスが向いています。そして何より、購入時には度数やサイズなどの基本情報を正確に把握し、安心して使えるように眼科での診察を受けることが望まれます。自分の目とライフスタイルに寄り添ったレンズ選びを通して、快適で安全なコンタクト生活を送りましょう。