「最近、なんだか目尻が痛い…」「鏡を見ても特に変化はないのに、瞬きのたびにピリッとする」そんなふうに感じて、不安な気持ちでこの記事にたどり着いたのではないでしょうか?
実はその痛み、乾燥や目の使いすぎといった、日々の「頑張り」が原因かもしれません。
この記事では、目尻が痛むときによくある原因と、自宅ですぐにできる優しいケア方法をご紹介します。痛みの理由を知ることで、「どうすればいいんだろう」という不安が少しでも軽くなれば幸いです。
なぜ目尻が痛むの? よくある原因と症状のサイン
「なんとなく目尻が痛い」と感じたとき、鏡を見て赤くなっていたり、瞬きのたびに違和感を覚えたりしたことはありませんか。実は、目尻の痛みには「皮膚の炎症」「乾燥」「筋肉の疲れ」という大きく分けて3つの原因が隠れていることが多いのです。
まずは、ご自身の痛みがどのパターンに当てはまるのか、その特徴とサインを一緒に確認していきましょう。
「ただれ」や「赤み」を伴う、まぶたの炎症
目尻にピリッとした鋭い痛みがあり、鏡を見るとその部分が赤くなっているなら、まぶたの縁で炎症が起きている可能性があります。
痛みの特徴を以下の表でチェックしてみましょう。
▼炎症による痛みの特徴
| 症状の種類 | 具体的な状態 |
| 外見の変化 | 目尻の皮膚が赤くただれている |
| 痛みの性質 | 瞬きをするとしみるような鋭い痛み |
| かゆみの有無 | 痛みと同時に強いかゆみを感じる |
| 分泌物 | まつ毛の根元に目ヤニが付着する |
炎症が起きているときは、無意識に手でこすってしまうと症状が悪化しやすいため注意が必要です。
目元の皮膚は構造的に湿った環境になりがちです。特に涙の排出口がある目頭周辺は湿気やすく、ふやけた皮膚は傷つきやすいため、こまめに優しく拭き取ることが大切です。
乾燥による肌荒れが引き起こす「ヒリヒリ」とした痛み
冬場の乾燥した空気やエアコンの風に当たったとき、目尻がヒリヒリと痛むことはありませんか。これは、目元の皮膚のバリア機能が低下しているサインかもしれません。
以下のリストで当てはまるものがないか確認してみましょう。
▼乾燥トラブルのチェックリスト
- 肌の表面が白く粉を吹いている
- 洗顔後や入浴後に肌がつっぱる
- 目を開けているとショボショボする
- 夕方になると目の乾きを強く感じる
目元の皮膚は「ゆで卵の薄皮」ほどしか厚みがなく、顔の中でも特にデリケートな部分です。そのため、頬やおでこは何ともなくても、目元だけが真っ先に乾燥ダメージを受けて悲鳴を上げていることがあります。
痛みは「潤いが足りない」という肌からのSOSだと捉えてみてください。
目を酷使したときに起こりやすい、筋肉の緊張と疲労
外見上の赤みや乾燥が見られないのに、目尻の奥がズーンと重く痛む場合は、目の使いすぎによる筋肉疲労が疑われます。
近くのものを見続けると、ピントを合わせる筋肉が緊張しっぱなしになってしまうからです。
▼眼精疲労からくる痛みのサイン
- 目尻の奥が重苦しく締め付けられる
- こめかみや頭の方まで痛みが広がる
- 目の奥が熱を持っている感覚がある
- 明るい光を見るとまぶしさを感じる
このタイプの痛みは、表面的な傷ではなく、内側の筋肉が凝り固まっている証拠です。
肩こりと同じように目も凝るのだと認識し、無理に作業を続けずに休息をとることが、痛みを和らげる近道になります。
その痛み、普段の「何気ない習慣」が原因になっていることも
痛みを感じる原因は、体質や環境だけでなく、毎日の生活習慣の中に隠れていることも少なくありません。「いつも通り」だと思って繰り返している行動が、知らず知らずのうちに目尻への負担となっている場合があります。
ここでは、特に影響を与えやすい3つの習慣について見ていきましょう。
コンタクトレンズの長時間装用やフィッティングの不一致
コンタクトレンズを使っている方で、夕方になると目尻に違和感を覚えることはありませんか。
レンズは便利な反面、使い方やサイズが合っていないと、目にとって大きなストレスとなります。
▼コンタクトによる負担のサイン
- レンズを外した直後に開放感がある
- 目の中でレンズがゴロゴロと動く
- 装着時間が1日12時間を超えている
- 指定された交換期限を過ぎて使っている
特に、レンズのカーブ(BC)が合っていないと、瞬きのたびにレンズがズレて目尻の内側を擦ってしまうことがあります。また、長時間装用による酸素不足も痛みの要因です。
自分では合っているつもりでも、目の形は少しずつ変化するため、定期的にフィッティングを確認してもらうことが快適さを保つコツになります。
アイメイクの落とし残しや、洗顔時の摩擦ダメージ
目力をアップさせるアイラインやマスカラですが、そのメイク、きちんと落とせているでしょうか?
目尻のキワは凹凸があるため、汚れが残りやすく、それが刺激となって痛みを引き起こすことがあります。
▼メイクや洗顔で注意したいポイント
- ウォータープルーフのメイクが残っている
- 洗顔時にゴシゴシと力を入れて洗う
- タオルで顔を拭く際に目元を強く擦る
- 古い化粧品を使い続けている
「しっかり落とさなきゃ」と思って強く擦るのは逆効果です。皮膚が薄い目尻にとって、摩擦は最大の敵とも言えます。汚れを浮かせて優しくオフする習慣をつけるだけで、目元の負担はぐっと減らすことができます。
メイク残りは酸化して肌荒れの原因にもなるため、翌朝の目の調子を決めるのは夜のクレンジングだと言っても過言ではありません。
スマートフォンやパソコン作業による「まばたき不足」
仕事や動画視聴で画面に集中しているとき、私たちは無意識のうちにまばたきの回数が減っています。
通常は1分間に20回ほどするまばたきが、画面作業時には3分の1程度まで減少することもあるのです。
▼まばたき不足が引き起こす影響
- 目の表面が乾いて涙の膜が切れる
- 涙の循環が悪くなり老廃物が溜まる
- まぶたの筋肉が長時間固定される
- 画面から目を離すと視界がかすむ
まばたきは、目の表面に涙を行き渡らせるワイパーのような役割を果たしています。回数が減ると、目尻まで十分に潤いが届かず、乾燥や痛みにつながってしまいます。
「画面を見るときは意識的にパチパチする」と決めておくだけでも、ドライアイや痛みの予防に役立ちます。
今日から試したい。目元をいたわるセルフケアと予防策
原因や生活習慣を振り返ったところで、次は「どうすれば楽になるのか」という具体的なケア方法をご紹介します。
痛みを感じていなくても、日頃からケアを取り入れることで、目のトラブルを未然に防ぐことができます。今日からすぐに始められる、簡単な方法ばかりを集めました。
こわばった目元をじんわりほぐす、蒸しタオルの活用
「目が疲れたな」と感じたとき、一番手軽で効果的なのが蒸しタオルです。温めることで目元の血行が良くなり、緊張して固まった筋肉がほぐれていくのを実感できるはずです。
▼蒸しタオルの作り方と使い方
- 濡らしたタオルを絞りレンジで40秒ほど温める
- 火傷しないよう温度を確認して目の上に乗せる
- そのまま冷めるまで数分間リラックスする
- 入浴時に湯船のお湯でタオルを絞るのも有効
温かさは、筋肉を緩めるだけでなく、まぶたにある脂腺の詰まりを溶かし、質の良い涙が出るのを助ける働きもあります。
一日の終わりにこの時間を作るだけで、翌朝の目の軽さが変わってきます。「目を閉じて何もしない時間」を持つこと自体が、最高の休息になります。
乾燥を防いでバリア機能を守る、目元専用の保湿ケア
目尻の痛みが「乾燥」や「ヒリヒリ感」から来ている場合、顔全体のスキンケアだけでは不十分なことがあります。皮膚が薄い目元には、専用のアイテムで潤いの膜を作ってあげることが大切です。
▼目元の保湿ケアのコツ
- 化粧水、美容液、乳液の後にアイクリームを使う
- 指の腹でポンポンと優しく馴染ませる
- こすらず、置くようなイメージで塗布する
- 乾燥が気になるときは日中も重ね塗りをする
一般的な乳液やクリームでも代用は可能ですが、目元専用のアイクリームは、皮膚への浸透しやすさや低刺激性に配慮されているものが多くおすすめです。
バリア機能を整えることで、外気や涙による刺激から肌を守ることができます。スキンケアの最後に「もう一手間」を加えることが、未来の目元を守ることにつながります。
市販の目薬を選ぶときに意識したいポイント
ドラッグストアにはたくさんの目薬が並んでいますが、適当に選んでしまうと逆効果になることもあります。今の自分の症状に合った成分が入っているか、箱の裏面を確認してみましょう。
▼症状別・目薬選びの目安
- 乾きが辛いなら「人工涙液」タイプ
- 疲れが酷いなら「ビタミン配合」タイプ
- かゆみがあるなら「抗ヒスタミン」成分入り
- コンタクト用は「防腐剤フリー」を選ぶ
特に注意したいのが、血管収縮剤入り目薬の使いすぎです。一時的に白目はきれいになりますが、使わないと充血がかえって悪化する「リバウンド」や、乾燥が進むリスクがあります。
「とりあえずスーッとするもの」ではなく、「何のために使うのか」を明確にして選ぶことが大切です。
意識的に画面から離れて目を休ませる「デジタルデトックス」
物理的なケアと同じくらい重要なのが、目を酷使する時間を減らすことです。とはいえ、仕事でパソコンを使わないわけにはいきません。
そこで意識したいのが、作業の合間に小さな休息を挟むことです。
▼目を守るための休憩ルール
- 1時間の作業につき10分ほど目を休める
- 休憩中はスマホを見ず遠くの景色を眺める
- 意識的にパチパチと多めにまばたきをする
- 寝る1時間前からはスマホを手放す
近くを見続けていたピントを遠くに合わせるだけで、目の筋肉の緊張はフッと緩みます。完全にデジタル機器を断つことは難しくても、「トイレに立つときはスマホを持っていかない」といった小さなルールなら続けやすいはずです。
画面から目を離すことは、脳と目をリセットする大切なスイッチになります。
無理は禁物。眼科を受診するべきタイミングとは
ここまで自宅でできるケアをお伝えしてきましたが、すべての痛みがセルフケアだけで解決するわけではありません。中には、専門的な治療が必要な病気が隠れている場合もあります。
「もう少し様子を見よう」と我慢しすぎず、適切なタイミングで眼科医に相談することが、結果的に長引かせないコツです。ここでは、受診を検討すべき具体的な目安をお伝えします。
市販薬やセルフケアで改善が見られない場合
目を休ませたり、市販の目薬を使ったりしているのに状況が変わらないときは、自己判断をストップする合図です。
一般的な疲れ目や軽い乾燥であれば、数日のケアで何らかの変化を感じることが多いものです。
▼受診を考える目安期間と状態
- セルフケアを数日続けても改善が見られない
- 市販の目薬をさすと逆にかゆみが出る
- 朝よりも夕方以降に痛みが激しくなる
- 日を追うごとに痛みの範囲が広がっている
症状が変わらない、あるいは悪化しているということは、アプローチの方法が合っていないか、別の原因がある可能性が高いと言えます。市販薬はあくまで「一時的な緩和」が得意なものであり、根本的な治療薬ではありません。
「治らないな」と悩み続ける時間を、プロに診てもらう時間に変えるほうが、精神的にもずっと楽になるはずです。
痛みだけでなく、視界のぼやけや強い腫れがある場合
単なる「目尻の皮膚の痛み」だけでなく、見え方に違和感があったり、まぶたの形が変わるほど腫れたりしている場合は、急いで眼科へ行くことをお勧めします。
これらは眼球そのものや、目の奥でトラブルが起きているサインである可能性があります。
▼注意が必要な症状のサイン
- 視界が白くかすんだり歪んだりする
- まぶたがパンパンに腫れて熱を持っている
- 目の痛みと同時に激しい頭痛や吐き気がある
- 光を見ると涙が出るほど眩しく感じる
視界に関わる症状は、放置すると視力低下につながるリスクもゼロではありません。「疲れているだけ」と軽視せず、目の機能そのものを守るための行動を優先してください。
早めに受診することで、点眼薬の処方だけで済むケースも多く、大ごとになるのを防ぐことができます。
まとめ
目尻の痛みは、乾燥や疲れ、日々の小さな習慣の積み重ねがサインとなって現れたものです。まずはご自身の痛みの原因がどこにあるのかを振り返り、蒸しタオルや保湿といった簡単なケアから始めてみてください。
ただし、セルフケアでも改善しない場合や、視界に違和感があるときは無理をせず、眼科を受診するようにしてくださいね。