「福岡市内から日帰りで行ける場所を探しているけれど、同じ場所ばかりになってしまう」「直鞍地区ってよく聞くけれど、具体的にどんなところ?」そんなふうに感じたことはありませんか?
直方市・宮若市・鞍手町・小竹町からなる「直鞍(ちょくあん)地区」は、福岡市や北九州市からアクセスしやすい場所にありながら、豊かな自然や歴史的な街並み、心地よい温泉が点在する穴場エリアです。
この記事では、直鞍地区の基本的な特徴から、それぞれの街の魅力、週末に訪れたいおすすめスポットまでを分かりやすくご紹介します。
直鞍地区の基本情報。2市2町の特徴と成り立ち
福岡県にはさまざまな地域区分がありますが、「直鞍(ちょくあん)」と聞いてピンとくる方は少ないかもしれません。
かつての炭鉱の歴史と、現代の暮らしやすさが混ざり合うこのエリア。まずは具体的にどの場所を指すのか、基本情報を整理してみましょう。
直鞍地区の範囲|福岡県筑豊北部の2市2町からなるエリア
福岡県の地図で、北九州市と福岡市のちょうど真ん中あたりを見てみてください。直鞍地区は、筑豊エリアの北部に位置する2つの市と2つの町で構成されています。
▼直鞍地区を構成する自治体
- 直方市は直鞍地区の北部に位置する
- 宮若市は地区の西側に広がる
- 鞍手町は北西部の豊かな自然の中にある
- 小竹町は南端にあり交通の要衝である
「直鞍」という名前は、中心となる「直方(のおがた)」と、郡の名前である「鞍手(くらて)」の頭文字をとったものです。
行政や医療の連携でも一つのグループとして扱われることが多く、4つのまちが支え合って成り立っている地域といえます。
直鞍地区の環境|福岡市と北九州市の中間に位置する生活圏
直鞍地区の良さは、都市への近さと豊かな自然のバランスにあります。
福岡市・北九州市という二大都市へのアクセスが良い一方で、日常の風景には穏やかな川や山々が広がっています。
▼直鞍地区の立地環境
| 特徴 | 内容 |
| 都市アクセス | 福岡市と北九州市の両方へ移動しやすい |
| 自然環境 | 遠賀川や福智山系の豊かな自然に囲まれる |
| 居住環境 | 閑静な住宅地と田園風景が調和する |
都会の便利さを手放さずに、ゆったりとした環境で暮らせるのがこのエリアの特徴です。
週末は川沿いをのんびり歩いたり、近くの自然の中でリフレッシュしたりと、心に余裕のある暮らしが叶う場所といえるでしょう。
直鞍地区の歴史|筑豊炭田と工業地帯とともに歩んだ背景
今ののどかな風景からは意外に感じるかもしれませんが、直鞍地区はかつて日本のエネルギーを支えた熱い歴史を持っています。
明治から昭和にかけては筑豊炭田の中心地として賑わい、鉄道や水運もこの地から発達しました。
▼産業の変遷と現在
- かつては石炭産業で地域経済が栄えた
- 現在は自動車関連などの製造業が集積する
- 炭鉱遺産は地域の観光資源として活用される
時代とともに主要産業は石炭からものづくりへと変わりましたが、当時の面影はレトロな街並みや遺構として残り、地域の個性になっています。
歴史の深さと新しい産業の活気が同居している点も、この地区を知る上で欠かせないポイントです。
直鞍地区を構成する4つのまち。それぞれの特徴と雰囲気
ひとくちに直鞍地区といっても、街ごとの表情は少しずつ違います。レトロな商店街が残るまちもあれば、温泉で知られる癒しの里も。
ここでは4つの市町それぞれの個性を見ていきましょう。
直方市|レトロな街並みと河川敷が広がる中心都市
直鞍地区の中心となる直方(のおがた)市は、かつて石炭の集積地として栄えた歴史あるまちです。
駅周辺には昔ながらの商店街が残り、どこか懐かしい昭和の雰囲気が漂っています。
▼直方市の主な特徴
- 遠賀川の河川敷で季節の花々が楽しめる
- 石炭記念館などの産業遺産が点在する
- 古き良き商店街と新しい店舗が共存する
街のシンボルともいえる遠賀川の河川敷は、市民の憩いの場として親しまれています。歴史を感じながらのんびり散策できる、そんな情緒あふれる風景が日常にあるのが直方市の魅力です。
宮若市|豊かな温泉と自然に癒やされる「福岡の奥座敷」
宮若(みやわか)市は、緑豊かな山々に囲まれた自然あふれるエリアです。
特に有名なのが「脇田(わきた)温泉」。福岡市内からも気軽に通える距離にありながら、本格的な温泉情緒を味わえます。
▼宮若市の主な特徴
- 脇田温泉をはじめとする温泉地がある
- 初夏にはホタルが舞う清流が流れる
- 新鮮な農産物が手に入る直売所が充実
温泉だけでなく、美しい水と緑に恵まれたこのまちは、週末のリフレッシュにぴったり。日々の喧騒を忘れて心身ともに癒やされたいときに、ふと思い出して訪れたくなる場所です。
鞍手町|のどかな田園風景と史跡が残る歴史のまち
鞍手(くらて)町は、見渡す限りの田園風景が広がるのどかなまちです。
古くからの歴史を持つ神社や古墳などの史跡が多く残り、静かな時間の中で歴史ロマンを感じることができます。
▼鞍手町の主な特徴
- 剣岳(つるぎだけ)を中心に豊かな自然が残る
- 巨峰やあまおうなどのフルーツ栽培が盛ん
- 古墳や神社など古代からの歴史遺産が多い
特産品のブドウやイチゴは県内でも評判で、収穫の時期には多くの人が訪れます。派手さはありませんが、四季の移ろいを肌で感じながら丁寧に暮らしたい人には心地よい環境といえるでしょう。
小竹町|コンパクトでアクセス良好な街道沿いのまち
直鞍地区の南端に位置する小竹(こたけ)町は、かつて長崎街道の中継地として栄えた歴史を持ちます。
町全体がコンパクトにまとまっており、国道や鉄道が通っているため周辺都市への移動もスムーズです。
▼小竹町の主な特徴
- 福岡市や北九州市への交通アクセスが良い
- 遠賀川沿いの平坦な地形で移動しやすい
- 古い街並みと新しい住宅地が調和している
近年は「こたけ創造舎」のような地域交流の拠点も生まれ、新しい人の流れができつつあります。小さいまちだからこその顔が見える関係性や、利便性と落ち着きのバランスが小竹町の持ち味です。
週末のお出かけに!直鞍地区で訪れたい自然・観光スポット
せっかく直鞍地区を訪れるなら、この地域ならではの自然や歴史に触れてみませんか。春にはチューリップや水仙、夏には緑豊かな山々、そして温泉でほっと一息。
ここでは気軽に立ち寄れるおすすめスポットをご紹介します。
直方リバーサイドパーク|春のチューリップが彩る遠賀川の絶景
直方リバーサイドパークは、遠賀川の河川敷に広がる開放的な公園です。
特に春になると「のおがたチューリップフェア」が開催され、40品種15万本のチューリップが一斉に咲き誇る光景は圧巻。オレンジ、赤、黄色、紫と色とりどりの花畑の中を歩いていると、まるで絵本の世界に入り込んだような気持ちに浸れます。
また、夏にはひまわり、秋にはコスモスと、季節ごとに違う表情を見せてくれるのも魅力です。家族連れでピクニックを楽しんだり、カップルで写真を撮りながら散策したり、思い思いに過ごせます。
広々とした河川敷でのんびり過ごす休日は、日常の喧騒を忘れさせてくれます。
▼直方リバーサイドパークの基本情報
| 項目 | 内容 |
| 所在地 | 福岡県直方市溝堀1-1-1 |
| 電話番号 | 0949-25-2200(直方市都市計画課) |
| 営業時間 | 制限なし |
| 定休日 | なし |
| 駐車場 | あり |
| 公式サイト | 直方市観光ポータルサイト |
脇田温泉|湯乃禅の里で楽しむ日帰り温泉と食事
宮若市の山間にひっそりと佇む脇田温泉は、福岡市内から車で約40分という近さながら、本格的な温泉情緒が味わえる癒やしの場所です。
中でも「湯乃禅の里」は、旅館「楠水閣」内にある日帰り温泉施設で、大きな酒樽をイメージした「庄助の湯」や、竹林に囲まれた「かぐや姫の湯」など、趣向を凝らした9種類のお風呂が楽しめます。美肌の湯として知られるアルカリ性単純泉の柔らかなお湯に浸かれば、心も体もほぐれていくのを感じられるはず。
温泉の後は館内のお食事処で地元の食材を使った料理を味わうのもおすすめです。週末のリフレッシュにぴったりの場所です。
▼脇田温泉 湯乃禅の里の基本情報
| 項目 | 内容 |
| 所在地 | 福岡県宮若市脇田507 |
| 電話番号 | 0949-54-0123 |
| 営業時間 | ・4月~10月:10:00~23:00(最終受付22:00) ・11月~3月:10:00~22:30(最終受付22:00) |
| 定休日 | 水曜日 |
| 駐車場 | 70台 |
| 公式サイト | 楠水閣 (湯乃禅の里) |
福智山ろく花公園|四季折々の花と緑に囲まれる癒やしの時間
福智山ろく花公園は、福智山の麓に広がる自然豊かな花公園です。
春にはバラやユリ、ネモフィラ、夏にはアジサイやスイレン、秋にはコスモスと、四季を通じてさまざまな花々が咲き誇ります。特に園内で見られるスイレンはここでしか見られないオリジナル品種もあり、花好きにはたまりません。
広い芝生広場や子ども向けの屋内遊具施設、ドッグランもあるので、家族連れやペット連れでも一日中ゆっくり過ごせます。緑の中を散策しながら季節の移ろいを肌で感じられる、心が安らぐ空間です。
▼福智山ろく花公園の基本情報
| 項目 | 内容 |
| 所在地 | 福岡県直方市大字永満寺1498 |
| 電話番号 | 0949-23-4187 |
| 営業時間 | 9:00〜17:00(最終入場16:30) |
| 定休日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)※詳細は公式サイトで確認 |
| 駐車場 | 普通車354台、大型バス7台 |
| 公式サイト | 福智山ろく花公園 |
剣岳自然公園|春の水仙と山頂からのパノラマビュー
剣岳自然公園は、鞍手町のシンボル「鞍手富士」の愛称で親しまれる剣岳の山頂にある自然公園。標高はそれほど高くないため、登山初心者でも気軽にハイキングを楽しめます。
山頂からは鞍手町の街並みが一望でき、天気の良い日には遠くの山々まで見渡せる爽快な眺め。春には水仙が斜面一面を白く彩り、甘い香りに包まれながらの散策は格別です。
室町時代に築かれた城跡の一部も残っており、歴史ロマンを感じながら自然を満喫できるのもこの場所の魅力。軽い運動をしながら景色を楽しみたい方にぴったりです。
▼剣岳自然公園の基本情報
| 項目 | 内容 |
| 所在地 | 福岡県鞍手郡鞍手町大字中山1590-50 |
| 電話番号 | 0949-42-2118(鞍手町産業振興課) |
| 営業時間 | 制限なし |
| 定休日 | 年中無休 |
| 駐車場 | 10台 |
| 参考サイト | 福岡県「グラフふくおか」(剣岳自然公園) |
直方市石炭記念館|筑豊の歴史を今に伝える貴重な産業遺産
直方市石炭記念館は、かつて日本のエネルギーを支えた筑豊炭田の歴史を学べる資料館です。
館内には、炭鉱で実際に使われていた道具や写真、資料が数多く展示されており、当時の炭鉱労働の様子や人々の暮らしを知ることができます。屋外には竪坑櫓(たてこうやぐら)がそびえ立ち、その迫力ある姿は直方のシンボルとして親しまれています。
このように、直方市石炭記念館は炭鉱の歴史を通じて、この地域がどのように発展してきたのかを感じ取れる場所となっています。歴史に興味がある方や、地域の成り立ちを深く知りたい方におすすめのスポットです。
▼直方市石炭記念館の基本情報
| 項目 | 内容 |
| 所在地 | 福岡県直方市大字直方692-4 |
| 電話番号 | 0949-25-2243 |
| 営業時間 | 9:00〜17:30(入館は17:00まで) |
| 定休日 | 月曜日(祝日の場合は開館)、12月29日〜1月3日 |
| 駐車場 | 7台 |
| 公式サイト | 直方市石炭記念館 |
まとめ
福岡県北部に位置する直鞍地区は、都市へのアクセスと豊かな自然環境のバランスに優れた、暮らしやすく訪れやすい地域です。
炭鉱の歴史を受け継ぐ直方市、温泉に癒やされる宮若市、田園風景が広がる鞍手町、コンパクトで便利な小竹町と、それぞれが個性を持っています。
週末にチューリップや温泉を楽しみに出かけたり、歴史ある街並みを歩いてみたりと、知れば知るほど味わい深いこのエリアへ、ぜひ一度足を運んでみてください。
※訪問の際は最新の営業情報を、各スポットの公式サイトやSNSで事前にご確認ください。