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筑豊の熱気と歴史に触れる祭り特集。季節ごとに訪れたい伝統行事を紹介

ミエルネ編集部丨執筆協力:先進会眼科 福岡飯塚 / 岡 義隆

先進会眼科 福岡飯塚(岡眼科クリニック)のオウンドメディア「ミエルネ」では、「見える感動」をテーマに視力に関連した情報を発信しています。 メディア編集長は薬機法・医療法のYMAA個人認証マーク資格を取得しており、先進会眼科の執筆協力を得ながら信頼できる記事を読者にお届けします。

福岡や北九州への旅行を計画中だけれど、定番の観光地以外にもっとディープで心に残る体験がしたい、そんなふうに思っていませんか?

かつて炭鉱の町として栄えた筑豊エリアには、長い歴史の中で育まれた独自の文化と、地域の人々の情熱が詰まった祭りが数多く存在します。

この記事では、豪華絢爛な雛祭りから、迫力満点の山笠、そして幻想的な秋の夜長を楽しむイベントまで、季節ごとに訪れたい筑豊の祭りをご紹介します。

地元の人々に愛され続ける熱気あふれる祭りの数々は、きっとあなたの旅の特別な思い出になるはずです。

筑豊ってどんなところ?歴史と人々の活気が交差するエリアの魅力

福岡県のちょうど真ん中に広がる「筑豊(ちくほう)」エリア。かつては炭鉱の町として日本のエネルギーを支え、現在は豊かな自然と温かい人柄が魅力の地域として知られています。

まずは、筑豊がどのような地域で構成されているのかをざっくりと見てみましょう。

▼筑豊エリアの主な区分

地域主な市・町
直方・鞍手直方市、宮若市、鞍手町、小竹町
飯塚・嘉麻飯塚市、嘉麻市、桂川町
田川田川市、香春町、添田町、糸田町、川崎町、大任町、福智町

筑豊の個性を作っているのは、なんといっても「炭鉱の歴史」です。

厳しい環境で働く中で生まれた強い絆や、細かいことにこだわらない豪快な気質は、「川筋気質(かわすじかたぎ)」という言葉で親しまれてきました。このエリアに根付く情熱的なエネルギーは、現代のまちづくりやイベントにも色濃く受け継がれています。

また、この3つの地域はすべて「遠賀川(おんががわ)」という大きな川の水系でつながっています。地域を縦断するこの川が、物流や文化の交流を生み出し、筑豊という一つのまとまりを育んできました。この土地ならではの熱い歴史と川の恵みが、季節ごとの祭りをより一層盛り上げているのです。

筑豊エリアで一度は見ておきたい、地元で愛される祭り5選

春夏秋冬、それぞれの季節が訪れるたびに、筑豊の街は祭りの熱気と彩りに包まれます。

華やかな雛飾り、川を渡る勇壮な山笠、夜空に咲く大輪の花火、幻想的にライトアップされた一夜城──。地域の人々が大切に受け継いできた伝統行事や、多くの人を魅了する催しは、筑豊エリアの魅力そのものです。

ここからは、季節ごとに楽しめる代表的な祭りを5つご紹介します。

いいづか雛のまつり|豪華な座敷雛が春を告げる、飯塚の歴史ある風物詩

まだ肌寒さが残る2月から3月にかけて、飯塚市内が一斉にやわらかな春色に染まります。旧伊藤伝右衛門邸をメイン会場に、市内15か所で趣向を凝らした雛人形が展示される「いいづか雛のまつり」は、2025年で第25回を迎えた歴史ある春の風物詩です。​

旧伊藤伝右衛門邸では、20畳の座敷一面に座敷雛が飾られ、その豪華絢爛な姿は圧巻の一言。期間中の土日祝日には夜間開館も実施され、竹灯籠が灯る夜の庭園と雛飾りが織りなす幻想的な光景も楽しめます。また、十二単と束帯に着替えてお内裏様とお雛様になりきれる「お雛様変身コーナー」も人気です。​

会場は旧伊藤伝右衛門邸のほか、飯塚市歴史資料館や市内の商店街など15か所に点在しており、それぞれ異なる雰囲気で雛飾りを楽しめます。街歩きをしながら、春の訪れを感じられる贅沢な時間が過ごせるのも、このまつりならではの魅力です。​

▼いいづか雛のまつりの基本情報

項目内容
開催時期例年2月上旬~3月下旬
メイン会場旧伊藤伝右衛門邸(福岡県飯塚市幸袋300)
その他会場飯塚市歴史資料館、市内商店街など全15会場
料金会場により異なる(旧伊藤伝右衛門邸は有料)
参考サイト飯塚市(いいづか雛のまつり)

風治八幡宮川渡り神幸祭|470年の伝統を誇る、川を渡る神輿と山笠の共演

初夏の5月、田川市を流れる彦山川で繰り広げられるのは、福岡県五大祭りの一つに数えられる「風治八幡宮川渡り神幸祭」です。永禄年間(1558年~1570年)に疫病退散を祈願して始まったとされ、約470年もの歴史を持つこの祭りは、福岡県指定無形民俗文化財第1号にも登録されています。​

祭りは毎年5月第3土曜日とその翌日の2日間にわたって開催され、最大の見どころは神輿2基と山笠11台が彦山川を勇壮に渡る「川渡り神事」です。五色の馬簾(ばれん)で華やかに飾られた山笠が、水しぶきを上げながら川に入り、激しくぶつかり合う「ガブリ」と呼ばれる水合戦は圧巻の迫力。五穀豊穣と無病息災を祈願するこの神事には、担ぎ手たちの熱気と観客の歓声が響き渡ります。​

祭り期間中は、風治八幡宮での獅子舞奉納や炭坑節総踊りなど、さまざまな伝統行事も楽しめます。香春岳を背景に繰り広げられる水合戦の光景は、筑豊ならではのダイナミックな祭りの魅力を存分に感じさせてくれるでしょう。​

▼風治八幡宮川渡り神幸祭の基本情報

項目内容
開催時期例年5月第3土曜日とその翌日の2日間
会場彦山川周辺(福岡県田川市伊田)
アクセスJR日田彦山線・平成筑豊鉄道「伊田駅」から徒歩5分
駐車場臨時駐車場あり(田川市役所ほか、無料シャトルバス運行)
公式サイト風治八幡宮(川渡り神幸祭)

直方山笠|「のおがた夏まつり」のフィナーレを飾る、追山笠の迫力

夏本番を迎える7月下旬、直方市の遠賀川河川敷では「のおがた夏まつり」が開催されます。

このまつりのクライマックスを飾るのが、勇壮な「直方山笠・追山笠」。15時30分に多賀神社で神事が行われた後、新町祇園山笠、古町北区山笠、古町中区山笠、多賀区山笠の4区の山笠が出発。須賀神社や古町商店街を通り、19時から会場前の国道を全力で駆け抜ける追山笠がスタートします。

豪華絢爛な飾りと重さ2トンを超える山笠を担ぎ、豪快にぶつかり合う「がぶり」と、魂を揺さぶる太鼓の響きは圧巻です。​

昼の部では「まつりくらじ」としてステージショーやグルメブース、ダンスコンテストなどが楽しめ、20時からはフィナーレの花火大会がスタート。約6,000発の花火が夜空を彩り、迫力満点のナイアガラ花火も見どころです。

山笠と花火を一日で楽しめる贅沢なまつりとして、多くの人々に愛されています。​

▼直方山笠(のおがた夏まつり)の基本情報

項目内容
開催時期例年7月下旬
会場直方リバーサイドパーク(福岡県直方市溝堀・直方市役所下遠賀川河川敷)
開催時間まつりくらじ14:00~19:00、直方山笠19:00~19:45、花火大会20:00~21:00
アクセスJR「直方駅」から徒歩約10分
Instagram@nogatahanabi

飯塚納涼花火大会|遠賀川の夜空を彩る、大規模な花火と屋台の賑わい

大正11年(1922年)に第1回が開催されて以来、100年以上続く「飯塚納涼花火大会」は、毎年約10万人が訪れる筑豊エリア最大級の花火大会です。

遠賀川中之島から打ち上げられる約7,000発の花火は、色とりどりの光が夜空を鮮やかに染め上げます。なかでも400メートルにわたる「ナイアガラの滝」は圧巻の美しさで、音楽演出と相まって感動的な光景を作り出します。

また、会場周辺には多数の屋台が立ち並び、花火を眺めながら地元グルメや定番の屋台メニューを楽しめるのも魅力。​JR新飯塚駅から徒歩約10分、飯塚バスセンターからは徒歩約1分と、公共交通機関でのアクセスも良好です。

秋の澄んだ夜空に打ち上がる花火は、夏とはまた違う雰囲気があり、筑豊の夜を彩る特別なひとときを届けてくれます。

▼飯塚納涼花火大会の基本情報

項目内容
開催時期例年9月下旬(2025年は9月25日開催)
会場飯塚遠賀川中之島(福岡県飯塚市吉原町)
打ち上げ数約7,000発
開催時間20:00~21:30
アクセスJR「新飯塚駅」から徒歩約10分、西鉄バス「飯塚バスセンター」から徒歩約1分
公式サイト飯塚市(飯塚花火大会)

一夜城まつり|一夜限りの城が出現する、嘉麻市の幻想的な秋のイベント

秋が深まる10月下旬から11月上旬にかけて、嘉麻市の益富城址には戦国ロマンあふれる「一夜城」が姿を現します。これは、1587年に豊臣秀吉が一晩で築いたとされる伝説の城を再現したもので、地元住民団体「一夜城桐乃会」が毎年開催している秋の風物詩です。

約90枚のベニヤ板を組み合わせて作られた高さ約16メートルの城の模型は、毎晩18時から翌朝6時まで幻想的にライトアップされ、益富山の夜を照らします。特に最終日に近い11月上旬の土曜日には、約1,000発の花火が打ち上げられ、秋の澄んだ夜空に咲く花火と一夜城のライトアップが重なり合う光景は圧巻です。​

期間中は約1万人が訪れるこのまつりは、戦国の歴史ロマンと地域の絆が感じられる特別なイベントです。昼とは異なる静けさの中で、光に包まれた伝説の城を眺めながら、古の時代に想いを馳せる贅沢な時間が過ごせます。​

▼一夜城まつりの基本情報

項目内容
開催時期例年10月下旬~11月上旬
会場益富城址(福岡県嘉麻市中益)
ライトアップ時間18:00~翌朝6:00(期間中毎日)
花火打ち上げ期間中の11月上旬の土曜日19:30頃(約1,000発)
アクセス嘉麻市中益地区(駐車場あり)

まとめ

筑豊の祭りは、単なるイベントではなく、この地域が歩んできた歴史や人々の絆そのものを体感できる貴重な機会。春の華やかな雛まつりから始まり、夏の熱気あふれる山笠や花火、そして秋の幻想的な一夜城まで、どの季節に訪れても心に残る風景に出会えます。

かつて炭鉱で栄えた時代から受け継がれる「川筋気質」の情熱と、遠賀川が繋ぐ豊かな自然の中で育まれた文化は、訪れる人々に元気と感動を与えてくれるはずです。ぜひ、それぞれの祭りが持つ独特の雰囲気と、地元の人々の温かさに触れに、筑豊エリアへ足を運んでみてください。

※訪問の際は最新の営業情報を、各スポットの公式サイトやSNSで事前にご確認ください。

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ミエルネ編集部丨執筆協力:先進会眼科 福岡飯塚 / 岡 義隆

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