「今度の休み、どこに行こう？」「せっかくなら、いつもと違う特別な体験がしたい」そんなふうにお考えではありませんか？
福岡県の中央に位置する筑豊エリアは、実は知る人ぞ知るイベントの宝庫です。かつての炭鉱文化が生んだ熱気あふれる祭りから、SNSでも話題の最新イルミネーションまで、この地には心揺さぶる景色がたくさん待っています。
この記事では、地元で長く愛される伝統行事から、季節ごとの注目スポットまで、筑豊で絶対に体験したいおすすめイベントを厳選してご紹介します。
ご家族や恋人、大切な人との思い出づくりに、ぜひ次のプランの参考にしてみてください。
歴史ある伝統行事から最新の光のアートまで。筑豊エリアのイベントの魅力とは
福岡県中央部に広がる筑豊エリアは、かつての炭鉱文化が生んだ熱気ある祭りと、広大な自然を活かした現代的なイベントが共存するユニークな地域です。
ここでは、年間を通じて多くの人を惹きつける筑豊イベントの主な特徴をご紹介します。
▼筑豊イベントに見られる3つの特徴
- 炭鉱文化に通じる力強さと地域の団結力が体感できる祭りが多い
- 西日本最大級のイルミネーションや花火など、圧倒的なスケールの光が楽しめる
- 雛祭りや桜、秋のマルシェなど、四季折々の風景と食を同時に堪能できる
筑豊のイベントには、この土地ならではの「新旧の融合」があります。
数百年続く伝統行事では、地域の人々が守り抜いてきた誇りと勇壮なエネルギーを肌で感じることができます。一方で、遠賀川の地形や広大な敷地を活かした花火大会やイルミネーションは、都市部では味わえない開放感と迫力が大きな魅力。
歴史の深さとエンターテインメント性が調和しているからこそ、筑豊のイベントは訪れるたびに新しい発見があるのです。
季節を問わず訪れたい。筑豊で体験したいイベント7選
筑豊エリアでは、春の雛祭りから夏の花火、秋の祭り、冬のイルミネーションまで、年間を通じて多彩なイベントが開催されています。
ここでは、地元の人々に愛され続ける代表的なイベントを7つご紹介します。それぞれの魅力を知って、次のおでかけ先を選んでみてください。
いいづか雛のまつり｜豪華絢爛な雛飾りが街を彩る、春の優雅な風物詩
飯塚市全体が雛祭り一色に染まる「いいづか雛のまつり」は、毎年2月上旬から3月下旬にかけて開催される、筑豊の春を代表するイベントです。
メイン会場の旧伊藤伝右衛門邸では、歴史ある座敷雛や現代の創作雛など、多彩な雛人形が展示され、期間中の週末には夜間ライトアップも実施されます。
飯塚市内の商店街や文化施設など全15会場で、それぞれ趣向を凝らした雛飾りを楽しめるため、散策しながら雛巡りをするのもおすすめ。「生き雛」の着せ替え体験コーナーもあり、家族での思い出作りにもぴったりの華やかなイベントです。
▼いいづか雛のまつりの基本情報
| 項目 | 内容 |
| 開催場所 | 旧伊藤伝右衛門邸ほか飯塚市内全15会場（福岡県飯塚市幸袋300） |
| 開催日時 | 例年2月上旬～3月下旬（会場により異なる） |
| 駐車場 | あり（旧伊藤伝右衛門邸に無料駐車場） |
| 参考サイト | 飯塚市（いいづか雛のまつり） |
風治八幡宮川渡り神幸祭｜川を渡る神輿の熱気と迫力に圧倒される田川の伝統行事
福岡県五大祭りの一つに数えられる「風治八幡宮川渡り神幸祭」は、約470年の歴史を誇る田川市を代表する伝統行事です。
毎年5月の第3土曜日とその翌日の2日間にわたり、彦山川を舞台に繰り広げられる勇壮な水合戦は、筑豊の夏の始まりを告げる風物詩として知られています。光り輝く2基の神輿と、五色のバレンで彩られた11台の幟山笠が、新緑に包まれた彦山川を力強く渡る様子は圧巻です。
「お立ちの獅子舞」「お着きの獅子楽」など伝統芸能の奉納もあり、地域の誇りと情熱を肌で感じられる、筑豊ならではの熱気あふれる祭りです。
▼風治八幡宮川渡り神幸祭の基本情報
| 項目 | 内容 |
| 開催場所 | 彦山川周辺・風治八幡宮（福岡県田川市魚町2-30） |
| 開催日時 | 例年5月第3土曜日とその翌日 |
| 駐車場 | ・あり（詳細は開催年度により変動） ※会場まで無料シャトルバス運行 |
| 公式サイト | 風治八幡宮（川渡り神幸祭） |
飯塚納涼花火大会｜夜空と地上を埋め尽くす大輪の華と賑わい
大正11年（1922年）に第1回が開催され、2025年で第101回を迎えた「飯塚納涼花火大会」は、筑豊エリア最大級の花火イベント。遠賀川の中之島を舞台に、約7,000発の花火が夏の夜空を鮮やかに彩ります。
ナイアガラの滝をはじめとする大規模な仕掛花火は圧巻で、広大な河川敷ならではの視界の良さから、迫力ある演出を間近で楽しめるのが大きな魅力です。
会場周辺には多数の露店が並び、毎年約10万人が訪れる飯塚市の夏を代表する風物詩として、地元の人々に愛され続けています。
▼飯塚納涼花火大会の基本情報
| 項目 | 内容 |
| 開催場所 | 飯塚遠賀川中之島（福岡県飯塚市中の島） |
| 開催日時 | 例年8月初旬（2025年は9月25日）20:00～21:00 ※荒天時は翌日に順延 |
| 駐車場 | あり（立岩河川敷・片島河川敷・飯塚パークプラザなど複数の臨時駐車場設置） |
| 参考サイト | 飯塚市（飯塚花火大会） |
のおがた夏まつり｜約6,000発の花火と山笠が競演する夏のハイライト
直方市の夏を代表する「のおがた夏まつり」は、勇壮な直方山笠と約6,000発の花火が同日に楽しめる贅沢なイベント。毎年7月下旬に開催され、昼間は街中を練り歩く山笠の迫力ある姿を、夜には遠賀川の夜空を彩る華やかな花火を堪能できます。
毎年7月下旬に開催され、昼間は街中を練り歩く山笠の迫力ある姿を、夜には遠賀川の夜空を彩る華やかな花火を堪能できます。祭りの熱気と花火の美しさが一度に味わえるこのイベントは、筑豊の夏を語る上で欠かせない存在です。
▼のおがた夏まつりの基本情報
| 項目 | 内容 |
| 開催場所 | 直方市街地・遠賀川河川敷（福岡県直方市） |
| 開催日時 | 例年7月下旬 |
| 駐車場 | あり（詳細は開催年度により変動） |
| 公式Instagram | @nogatahanabi |
直方山笠｜400年の伝統が息づく、男たちの勇壮な追い山
約400年以上の歴史を持つ「直方山笠」は、毎年7月下旬に開催される直方市の伝統行事です。
法被姿の男たちが勇ましい掛け声とともに、重さ2トンを超える山笠を担いで街中を駆け抜け、クライマックスの追い山では、スピード感と迫力に満ちた競演が繰り広げられ、観客の心を熱く揺さぶります。
地域の団結力と誇りが凝縮されたこの勇壮な祭りは、筑豊の夏に欠かせない文化遺産として、今もなお受け継がれています。
▼直方山笠の基本情報
| 項目 | 内容 |
| 開催場所 | 直方市街地（福岡県直方市） |
| 開催日時 | 例年7月下旬 |
| 駐車場 | イベント時は交通規制あり（公共交通機関の利用を推奨） |
| 公式サイト | 直方山笠公式サイト |
一夜城まつり｜一夜限りの城が出現する、嘉麻市の幻想的な秋祭り
嘉麻市で毎年秋に開催される「一夜城まつり」は、かつてこの地に存在した伝説の城を再現した幻想的なイベント。一夜にして城が築かれたという歴史のエピソードにちなみ、ライトアップで彩られた会場は、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気に包まれます。
地元の人々の手作りの温かさと、夜の静けさの中に浮かび上がる光の演出が、訪れる人々に特別なひとときを提供します。筑豊の秋を静かに、そして美しく彩る、地元に愛されるイベントです。
▼一夜城まつりの基本情報
| 項目 | 内容 |
| 開催場所 | 嘉麻市内（福岡県嘉麻市） |
| 開催日時 | 例年秋（10月～11月頃） |
| 駐車場 | あり（詳細は開催年度により変動） |
| 参考サイト | 福岡観光WEB「クロスロードふくおか」（一夜城まつり） |
道の駅おおとう桜街道イルミネーション｜西日本最大級の光のアート
冬の筑豊を代表する「道の駅おおとう桜街道イルミネーション」は、約65万球のLEDが織りなす西日本最大級の光のアートイベント。毎年11月下旬から翌年1月下旬まで約2ヶ月にわたり開催され、県内外から多くの観光客が訪れます。
広大な敷地全体が幻想的な光に包まれ、テーマごとに異なるエリア演出が楽しめるのが魅力です。点灯式では花火も打ち上げられ、初日から多くの人で賑わいます。
家族連れやカップルに人気のスポットで、澄んだ冬の空気の中で輝く光の世界は、心に残る特別な体験を約束してくれます。
▼道の駅おおとう桜街道イルミネーションの基本情報
| 項目 | 内容 |
| 開催場所 | 道の駅おおとう桜街道（福岡県田川郡大任町） |
| 開催日時 | 例年11月下旬～翌年1月上旬 |
| 駐車場 | あり |
| 公式Instagram | @ootousakurakaidou |
まとめ
筑豊エリアのイベントは、古き良き伝統と新しい感性が調和し、訪れるたびに新鮮な感動を与えてくれます。
春の優雅な雛祭りから、夏の夜空を焦がす花火や山笠、そして冬の澄んだ空気に輝くイルミネーションまで、一年を通して飽きることのない魅力が詰まっています。
記事でご紹介したイベントは、どれも地元の人々の温かい想いが込められたものばかり。歴史の重みを感じる熱気ある祭りも、心癒やされる光のアートも、現地でしか味わえない特別な体験となるでしょう。
次の休日は、心揺さぶる景色と出会いに、ぜひ筑豊へ出かけてみてはいかがでしょうか。
※訪問の際は最新の営業情報を、各スポットの公式サイトやSNSで事前にご確認ください。