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コンタクトレンズの弊害とは?目を守る正しい使い方と予防策をわかりやすく解説

ミエルネ編集部丨執筆協力:先進会眼科 福岡飯塚 / 岡 義隆

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朝から晩までコンタクトレンズをつけていると、「最近目が乾きやすい」「視界がぼやける」「なんとなくゴロゴロする」そんな違和感を感じたことはありませんか?

仕事や家事、外出時に欠かせないコンタクトレンズですが、正しく使わないと目に大きな負担をかけてしまいます。放置すれば、角膜の傷や酸素不足による障害など、視力に関わる深刻なトラブルにつながることも

この記事では、コンタクトレンズ使用者が見落としがちな「目の危険サイン」や「やってしまいがちな使用ミス」、そして今日から実践できる予防策や習慣について、わかりやすく解説していきます。

コンタクトレンズが引き起こす目のトラブルとは

コンタクトレンズは快適な見え方をサポートしてくれる反面、使い方によっては目に負担をかけ、さまざまなトラブルを引き起こすことがあります。

ここでは、使用者に多く見られる3つの代表的な症状について解説します。

ドライアイの悪化やゴロゴロ感の正体

目が乾きやすくなった、まばたきが増えた、レンズがごろつく――そんな感覚は、ドライアイが進行しているサインかもしれません。

コンタクトレンズを装用すると、目の表面を覆う涙がレンズで分かれ、涙のうるおいが保ちにくくなります。素材や環境によって乾燥が進むこともあります。

▼ドライアイに見られる主なサイン

  • 目の乾きが気になる
  • 異物感やゴロゴロした違和感がある
  • まばたきの回数が増える
  • 涙が出るのに目が乾くと感じる

こうした症状が慢性化すると、目の表面が傷つきやすくなり、レンズの装用自体がつらくなることもあります。

軽度のうちに気づいて対処することが、快適な装用を保つ鍵になります。

角膜が傷つく?知らないうちに進行するダメージ

コンタクトレンズは角膜に直接触れるため、装用ミスや扱いの不注意で角膜に傷がつくことがあります。

しかも、小さな傷は自覚症状がないまま進行するケースも少なくありません。

▼角膜を傷つけやすい使い方

  • レンズをつけたまま寝てしまう
  • レンズの裏表を間違えて装用する
  • 手やレンズが清潔でない状態で装用する

角膜が傷つくと、視界のかすみや痛み、光がまぶしく感じるといった症状が現れます。

悪化すると治りづらく、視力に影響を与える可能性もあるため、日々の扱いに十分注意が必要です。

酸素不足による角膜障害とは?仕組みと症状を解説

角膜は血管を持たないため、涙を通して空気中の酸素を取り入れています。

しかし、コンタクトレンズがこの酸素供給を妨げることで、目の中が酸欠状態になることがあります。

▼酸素不足による変化の兆候

  • レンズ装用中に視界がにごる
  • 光がまぶしく感じることが増える
  • レンズをしていると目が疲れやすい
  • 夕方以降に装用がつらくなる

酸素が不足した角膜は防御力が下がり、炎症や異常な血管の伸びなど、さまざまなトラブルが起きやすくなります。長期間続くと角膜の細胞が減り、視力に影響することも。

装用感の変化に気づいたときは、無理に使い続けず、目の状態を確認することが大切です。

その使い方、大丈夫?日常に潜むコンタクトの使用ミス

コンタクトレンズは毎日使うものだからこそ、無意識のうちに間違った使い方をしてしまうことがあります。少しの油断や習慣が、大きな目のトラブルにつながることも少なくありません。

ここでは、使用者がやりがちな3つのミスについて解説します。

長時間つけっぱなしはNG!装用時間の目安と注意点

「朝から晩までつけっぱなし」「うっかり寝てしまった」そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。

コンタクトレンズは長時間の連続使用により、目の表面に大きな負担をかけてしまいます。

▼長時間装用で起こりやすい症状

  • 目が重く感じる
  • レンズが曇りやすくなる
  • 視界がかすむ
  • 装用後に充血が続く

一般的なソフトコンタクトレンズは、素材によって異なりますが、1日およそ12〜16時間以内の装用が目安とされています。

疲れを感じたら早めに外す、目薬やメガネに切り替えるなど、目を労わる工夫を日常に取り入れることが大切です。

ついやりがち…洗浄不足や使い回しのリスク

「レンズケースを洗わず使っている」「手をしっかり洗わずに装着してしまう」など、ちょっとした手抜きがレンズの汚れや細菌繁殖の原因になります。

特にケアが必要なハードレンズや2week・1monthタイプでは、洗浄不足がトラブルの引き金になりやすいです。

▼洗浄・管理ミスによるリスク

  • レンズが曇りやすくなる
  • 痛みやかゆみを感じる
  • 細菌性の角膜炎を起こすことがある
  • レンズの寿命が短くなる

清潔な手で扱い、専用の保存液でしっかり洗浄・保管することが基本です。使用前後の「ちょっと面倒」を放置すると、思わぬトラブルにつながります。

期限切れレンズの怖さとは?

レンズの使用期限は、単なる「目安」ではなく、安全に使用するための明確なルールです。

1day、2week、1monthといったタイプごとに装用スケジュールが決まっており、期限を超えて使うとレンズの劣化によって目を傷つける可能性があります。

▼期限切れ使用で起こりうる問題

  • レンズが変形し、目にフィットしなくなる
  • 傷や曇りが発生しやすくなる
  • 異物感や痛みが増す
  • 感染症リスクが高まる

2weekタイプのコンタクトレンズは開封した日から14日間、1monthタイプは開封日から1か月間が使用期間です。装用しない日があっても日数でカウントされます。

見た目ではわかりにくくても、素材の劣化は確実に進みます。使い捨てレンズの場合は開封日からの使用期間を厳守し、万が一忘れてしまったときは新しいレンズに交換するのが安心です。

なお、1dayタイプのコンタクトレンズは、一度外したあとの再装用はできません。再び使うと感染症の危険がありますので、必ず新しいレンズを使用しましょう。

コンタクトレンズと目の健康を守る習慣づくり

コンタクトレンズは正しく使えば快適で便利な視力矯正ツールですが、目の健康を長く保つためには、日常的なケアや生活習慣にも気を配ることが欠かせません。

ここでは、コンタクト装用者が意識して取り入れたい3つの健康習慣をご紹介します。

目に優しい休憩の取り方と日常ケア

コンタクトレンズを長時間使用していると、目の乾燥や疲れが蓄積しやすくなります。

特にパソコンやスマートフォンの使用が多い現代では、まばたきの回数が減り、涙の蒸発が進みやすい環境にさらされています。

▼目に負担をかけない休憩習慣

  • 1時間ごとに10〜15分は目を休める
  • 意識的にまばたきの回数を増やす
  • 装用中も人工涙液で乾燥を防ぐ
  • 集中作業時は一時的にレンズを外す

休憩を習慣化することで、目の表面のうるおいが保たれ、装用中の違和感や疲労感も軽減されます。

1日の装用時間をただ短くするのではなく、適切に休ませながら使うことが快適な生活につながります。

メガネとの併用で目を休ませる習慣を

毎日コンタクトレンズを使っていると、目には想像以上の負担がかかっています。そんなとき、メガネとの併用はシンプルで効果的なケア方法です。

特に自宅にいるときや目の調子が悪い日は、メガネに切り替えるだけで、角膜や涙の状態をリセットできます。

▼メガネ併用が向いているシーン

  • 起床直後や就寝前のリラックスタイム
  • 空気が乾燥している冬場や冷暖房の効いた室内
  • 目の充血やかゆみなど軽い不調を感じたとき
  • 1日中装用した翌日の目を休めたいとき

無理にコンタクトを使い続けるよりも、シーンに応じて使い分ける意識が、長く健康な視力を保つポイントになります。

メガネを「サブ」ではなく「必要な選択肢」として取り入れてみましょう。

眼科で3ヶ月に1回の定期検診を

コンタクトレンズを安全に使い続けるためには、眼科での定期検診が欠かせません。

自覚症状がないままトラブルが進行することもあるため、定期的に医師のチェックを受けることが大切です。

▼定期検診で確認できる項目

  • 角膜や結膜の状態に異常がないか
  • レンズの度数が合っているかどうか
  • 装用による乾燥や炎症の有無
  • 使用中のレンズが目に合っているか

目安としては、3ヶ月に1回の検診が推奨されていますが、目の状態やレンズの種類によっては、6ヶ月ごとの受診でも問題ない場合があります。

何も症状がなくても、定期的に専門家の目で確認することが、将来の目の健康につながります。

まとめ

コンタクトレンズは日々の生活を支える便利なツールですが、目に直接触れるものだからこそ、使い方ひとつで健康状態が左右されます。

乾きやすさ、見えにくさ、違和感などを「いつものこと」と見過ごしていると、知らないうちに目が深刻なダメージを受けていることもあります。

目の健康を守るために必要なのは、特別な知識や高価なアイテムではなく、装用時間を守る、正しくケアする、定期的に検診を受ける――この3つの基本を丁寧に続けることです。

今の習慣をほんの少し見直すだけで、これからの生活はもっと安全で、もっと快適になります。

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ミエルネ編集部丨執筆協力:先進会眼科 福岡飯塚 / 岡 義隆

先進会眼科 福岡飯塚(岡眼科クリニック)のオウンドメディア「ミエルネ」では、「見える感動」をテーマに視力に関連した情報を発信しています。 メディア編集長は薬機法・医療法のYMAA個人認証マーク資格を取得しており、先進会眼科の執筆協力を得ながら信頼できる記事を読者にお届けします。

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