「メガネをかけると、なんだかメイクが決まらない…」そんな風に感じたことはありませんか？
目が小さく見えたり、フレームと眉が重なってバランスが悪く感じたりと、メガネとメイクの相性に悩む方は意外と多いものです。でも、ちょっとしたポイントを押さえるだけで、メガネでも自分らしい魅力を引き立てるメイクは十分に可能です。
本記事では、ベースや眉、アイメイクなどのパーツ別テクニックはもちろん、フレームの形に合わせたメイクのコツやNG例の回避法まで、「メガネでも可愛くなれる」ための実践的なヒントをわかりやすくまとめました。
毎日メガネをかける方も、たまに使う方も、これを読めばメイクの悩みがきっと軽くなるはず。あなたに似合う”メガネ映えメイク”を、一緒に見つけていきましょう。
メガネに似合う顔立ちへ！まず知っておきたいメイクの基本
メガネをかけることで顔の印象が変わったり、普段のメイクがうまくなじまないと感じたことはありませんか？それは、メガネが顔全体のバランスやパーツの見え方に影響するからです。
ここでは、まず「なぜメガネでメイクに悩むのか」という疑問に始まり、顔の印象を整える基本の考え方、そしてレンズやフレームによる“見え方”の違いまで、メガネメイクの土台となる大切なポイントをお伝えします。
なぜメガネをかけるとメイクに悩むの？
メガネをかけると、「いつものメイクが合わない」「メイクが浮いて見える」と感じたことはありませんか？これは、メガネが顔全体の印象や視覚効果に大きな影響を与えるために起こる自然な変化です。
▼メガネをかけたときにメイクが難しく感じる主な理由
| 原因カテゴリ | 詳細な理由 |
| 見た目の変化 | レンズで目のサイズが変わる（近視＝小さく／遠視＝大きく） |
| 印象の偏り | フレームが顔の中央にあることで視線が集まり、目元が強調される |
| メイクの崩れ | 鼻パッドやフレームが肌に当たり、ファンデーションが落ちやすい |
| 色の見え方の違い | レンズの反射や色味（ブルーライトカット等）でメイクの色が変化 |
たとえば、近視用のレンズを使っていると、目元が小さく見えてしまうため、普段のナチュラルなアイメイクでは物足りなく見えることがあります。逆に、遠視用のレンズでは、少しのメイクでも濃く見えてしまうケースもあるのです。
さらに、鼻パッドが当たる部分は皮脂崩れが起きやすく、ベースメイクが取れやすい・ムラになりやすいという物理的な問題も生じます。
このように、メガネ特有の条件が重なることで「メイクがうまく決まらない」と感じやすくなるのです。
メガネをかけたときの顔印象を整えるコツ
メガネをかけると、顔の中心に視線が集まりやすくなるため、顔全体の印象バランスを整えるメイク設計が大切です。特にフレームとの位置関係やレンズの影響を意識すると、より自然で好印象な仕上がりになります。
▼パーツ別｜メガネをかけたときに印象を整えるメイクのコツ
| パーツ | 注意点 | メイクの工夫 |
| ベースメイク | 厚塗りするとフレームで重たく見える／崩れやすい | 薄づき＋透明感を意識／Tゾーン中心に皮脂対策を入れる |
| 眉 | フレームと重なると濃く見える可能性がある | 明るめの眉色を選ぶ／フレームと間を空けて描く |
| アイメイク | レンズによって目の大きさや濃さが変わる | アイラインは細め＋まつ毛で目力を出す |
このように、顔パーツとフレームの“関係性”を意識した調整がメガネメイクでは重要です。無理に盛るのではなく、自然な引き算メイクでフレームと調和を取ることで、違和感のないバランスが生まれます。
レンズタイプやフレーム形状によって見え方が変わる
実は、同じメイクでも「どんなレンズ・どんなフレームをかけるか」で仕上がりの印象がガラリと変わります。これは、視覚補正の効果や形状の違いによる“見え方のズレ”が起こるためです。
まずレンズについて、先ほども少し紹介しましたが、レンズタイプ毎に以下のような特徴があります。
- 近視用レンズ：目が小さく見える
- 遠視用レンズ：目が大きく見える
たとえば、近視用の凹レンズは目を縮小して映すため、アイメイクが物足りなく感じることがあります。一方、遠視用の凸レンズでは、物を拡大して見えるため目が大きく見え、マスカラやアイラインが強調されすぎてしまうことも。
次にフレームの形状です。丸型・スクエア型・太縁・細フレームなどで、顔の印象が大きく左右されます。つまり、「顔に似合うフレーム × メイクの相性」がとても重要になるのです。
▼フレーム形状と印象の違い（例）
| フレームタイプ | 印象の特徴 | メイクの方向性 |
| 丸型 | 柔らかく親しみやすい | ナチュラルで抜け感のある目元 |
| スクエア型 | 知的で引き締まった印象 | キリッとした眉と控えめなアイカラー |
| 太縁 | 存在感があり個性的 | リップやチークで抜け感を出す |
| 細フレーム | 繊細で上品 | ややしっかりめのアイメイクでメリハリを |
このように、メガネは「道具」以上に“顔印象を左右するアクセサリー”とも言えます。だからこそ、レンズやフレームの特性に合わせたメイクが大切なのです。
パーツごとに変わる！メガネでも映えるメイクテクを徹底解説
メガネをかけていると、顔の印象がフレームやレンズによって変わりやすいため、パーツごとに適切なメイクの工夫が必要です。
ここでは、ベース・眉・アイメイク・チーク・リップの5つのパーツに分けて、メガネに映える具体的なメイクポイントをご紹介します。
ベースメイク｜くすみやヨレを防ぐナチュラル仕上げ
メガネをかける日は、肌の透明感と崩れにくさが重要です。フレームが肌に触れるため、厚塗りだとヨレやすく、崩れが目立ちます。
▼メガネに合うベースメイクのポイント
| 注意点 | メイクの工夫例 |
| 厚塗りはヨレやテカリの原因に | 薄づきのリキッドファンデ／パウダーで仕上げてフィット感を高める |
| 鼻パッド部分のメイクが落ちやすい | 崩れやすい部分は下地をしっかり／鼻筋のみ皮脂崩れ防止アイテムを使う |
| くすみがフレームで強調される | トーンアップ下地で明るさを仕込む／目周りはコンシーラーで自然に補正 |
このように、ナチュラルで軽やかな仕上がりを目指すことで、メガネと肌の質感のバランスがとれ、清潔感のある印象になります。
眉メイク｜フレームに合わせて形と濃さを調整しよう
眉はフレームと非常に近い位置にあるため、眉の描き方ひとつで印象が大きく左右されます。特に太さや色の濃さ、角度はフレームとバッティングしないよう注意が必要です。
▼眉とフレームのバランスを整えるメイク術
| 状況 | メイクの調整ポイント |
| フレームと眉が重なる場合 | 眉の位置を少し上げて描く／濃さを抑えて柔らかく見せる |
| フレームより眉が細い・薄い場合 | フレームに負けないよう、ふんわりと太めに整える |
| フレームの印象が強い場合 | 眉を明るめの色（ライトブラウンなど）にしてバランスをとる |
眉はフレームとの“距離感”が印象を左右します。描く位置と濃さの引き算で、自然な統一感を演出しましょう。
アイメイク｜レンズ越しでも印象的な目元に仕上げるコツ
アイメイクは、レンズによる視覚補正の影響を最も受けやすいパーツです。目を小さく見せる近視用レンズ、反対に大きく見せる遠視用レンズ、それぞれに合った引き立て方があります。
▼レンズ別・アイメイクの調整ポイント
| レンズタイプ | メイクの工夫 |
| 近視（目が小さく見える） | アイラインはやや太めに／アイシャドウは上まぶたの3分の1程度／ビューラーでまつ毛をしっかり上げる |
| 遠視（目が腫れぼったく見える） | ラインは控えめに／アイシャドウは上まぶたの2分の1程度／ブラウンなど優しめカラーで目元の印象を柔らかく |
| 色付き・反射レンズ | まぶたのくすみ対策を／マット系アイシャドウで質感を整える |
また、アイシャドウは濃淡のグラデーションを意識すると立体感が出やすく、メガネ越しでもくっきりとした目元になります。
チーク｜自然な血色感で顔全体を明るく見せる
メガネをかけると、フレームの影で顔色が沈んで見えることもあります。そんなとき、チークの位置と色選びが大切な役割を果たします。
▼メガネと相性のよいチークの入れ方と色選び
| ポイント | 解説 |
| フレームとチークが被らないように | 頬骨の少し高めにふわっと入れると、自然な立体感が出る |
| 血色感を自然に見せたい場合 | コーラル系やピンクベージュなど、肌なじみの良い色がおすすめ |
| 顔色を明るく見せたい場合 | チークの境目をぼかして、肌に溶け込ませるように仕上げる |
チークは“主張”ではなく“補整”の役割として使うのがポイント。フレームの存在感を邪魔しない、控えめな血色感が理想です。
リップメイク｜メガネと喧嘩しない色使いと質感選び
最後にリップ。メガネとのバランスを取るために、色の強さや質感の調整が必要です。特にリップが強すぎると、目元と競合して顔全体が重く見えることもあります。
▼シーン別・リップメイクのおすすめバランス
| シーン | おすすめの色味・質感 |
| オフィス・日常 | ベージュ系・ローズ系＋セミマットで落ち着いた印象に |
| デート・お出かけ | ピンク系・ツヤ感のあるグロスで華やかさと柔らかさを演出 |
| フレームが主張強め | 口元は控えめな色にして、目元を主役に引き立てる |
リップは、全体の印象を調和させる“締め”の役割を果たします。メガネとリップの主張を同時に強くしないよう意識すると、洗練された印象に仕上がります。
メガネの形で印象が変わる？フレーム別に似合うメイクのコツ
メガネのフレームにはさまざまな種類があり、その形や太さによって顔全体の印象が大きく変わります。同じメイクでもフレームのデザインによって合う・合わないが生じるため、フレームタイプに合わせたメイク調整が重要です。
ここでは代表的なフレーム別に、印象とメイクの相性のポイントをご紹介します。
黒縁メガネ｜強い印象をやわらげるメイクの工夫
黒縁メガネは存在感が強く、知的でシャープな印象を与えるフレームです。一方で、その存在感ゆえに顔全体が“強め”に見える傾向があるため、メイクでは柔らかさを加えることがポイントになります。
▼黒縁メガネとバランスを取るメイクのコツ
| メイクパーツ | ポイント例 |
| ベース | ツヤ感を出しすぎず、セミマットな質感で品よくまとめる |
| 眉 | フレームと主張がかぶらないよう、明るめの色で自然に仕上げる |
| アイメイク | ブラウン系やピンクブラウンなど、柔らかさのある色味を選ぶ |
| リップ | コーラル系やベージュ系で血色感をプラスし、優しい印象を与える |
特に眉とフレームが重なりがちな黒縁メガネでは、「眉色を明るめに調整すること」が好印象メイクの鍵になります。
強さの中にも親しみやすさを演出することで、黒縁メガネならではの魅力を最大限に引き出せます。
細フレーム・メタルフレーム｜繊細さを引き立てるメイク術
細フレームやメタルフレームは、主張が控えめで、上品・繊細な雰囲気を持つデザインです。そのため、メイクも過度に盛りすぎず、ナチュラルな仕上がりがよく映えます。
▼細フレーム・メタルフレームに合うメイクのコツ
| メイクパーツ | ポイント例 |
| ベース | 素肌感を活かしたナチュラルメイク／トーンアップ下地で明るさをプラス |
| 眉 | 線の細いフレームに合わせ、細すぎずふんわりと仕上げる |
| アイメイク | パール感のあるベージュやライトブラウンでさりげない立体感を出す |
| リップ | ピンクベージュ系やツヤ感のある質感で上品な口元に仕上げる |
細フレームは顔の印象にあまり干渉しないため、素顔に近いナチュラルメイクがもっとも映えるタイプです。清楚で透明感のある印象を演出したい方におすすめです。
カラー・個性派フレーム｜色や形に負けない統一感の出し方
赤や青などのカラーフレーム、または大きめや幾何学的なデザインの個性派メガネは、それ自体がファッションアイテムとしての存在感を持ちます。メイクではフレームの個性を活かしつつ、顔全体での調和を図ることが大切です。
▼個性派メガネに合わせたメイクのコツ
| メイクパーツ | ポイント例 |
| ベース | 色ムラやくすみをしっかりカバー／均一な肌づくりで引き立て役に徹する |
| 眉 | フレームの色味や形と合わせてカラーを選ぶ／立体感は控えめに |
| アイメイク | フレームに使われている色と同系色を目尻に取り入れてリンクさせる |
| リップ | フレームの主張が強い場合は控えめなリップで引き算／フレームが淡色なら明るめに調整 |
個性派メガネは「目立ちすぎない」「調和する」メイクがカギ。全体のバランスをとるためには、他のパーツで抜け感をつくり、引き算の美学を意識することが重要です。
このように、フレームの形や色ごとに似合うメイクを調整することで、顔全体の印象に統一感が生まれ、垢抜けた印象を演出できます。
メガネユーザーがやりがちなNGメイクとは
メガネに合うメイクを意識することは大切ですが、実は多くの人が気づかずに“やりすぎ”や“ズレ”のあるメイクをしてしまっていることも。
ここでは、特にメガネユーザーにありがちなNGメイクの例を3つ取り上げ、それぞれに対する具体的な対策も併せてご紹介します。
厚塗りベースでヨレやすくなる
フレームや鼻パッドが肌に触れるメガネは、ベースメイクの崩れやすさに注意が必要です。にもかかわらず、肌悩みをカバーしようとファンデーションを厚塗りしてしまうと、ヨレやテカリが目立ちやすくなってしまいます。
▼厚塗りベースがNGな理由と対策
| NGポイント | 対策方法 |
| ファンデが鼻パッド部分でよれやすい | 薄づきのリキッド＋部分用プライマーで密着感をアップ |
| 厚塗りでフレームと肌が密着しムラに | Tゾーンは皮脂崩れ防止下地を使用し、フェイスパウダーでさらっと仕上げる |
ベースメイクは「しっかり隠す」より「崩れにくく整える」が正解。ナチュラルに見せつつ、必要な部分をピンポイントでカバーすることがポイントです。
眉とフレームの濃さが被ってごちゃつく
眉は顔の印象を決める大事なパーツですが、フレームのデザインと濃さが重なると、顔全体が強調されすぎてごちゃついた印象になります。
特に黒縁フレームや太めのフレームと濃い眉が重なると、重たく、硬い印象になりやすいので注意が必要です。
▼眉とフレームがぶつかるときの回避ポイント
| NGポイント | 対策方法 |
| フレームと眉の濃さが競合して強すぎる印象に | 眉色を1トーン明るく／アイブロウパウダーで柔らかく仕上げる |
| フレームと眉の形がかぶり印象がぼやける | 眉のアーチをフレームとずらし、少し上めのラインで描くと抜け感が出る |
眉は“目立たせる”より“調和させる”意識で。フレームと馴染ませるバランスが美人見えのカギです。
アイラインが濃すぎてメガネとぶつかる印象に
目元をはっきり見せようとして、アイラインを濃く太く引きすぎると、フレームと重なって“強調しすぎ”の印象になります。
特に近視用レンズでは目が小さく見えるため、強調したくなる気持ちはありますが、むしろ細めで引き算する方が洗練された印象になります。
▼アイラインが強すぎるときの調整ポイント
| NGポイント | 対策方法 |
| 太く濃いラインでフレームと重なり重く見える | 上まぶたはまつ毛のキワに細く引き、下ラインはなし or ごく薄いシャドウで対応 |
| 黒ラインがきつすぎる | ブラウン系ライナーを使用して柔らかく仕上げる |
アイラインは「引けば引くほど目が大きく見える」という思い込みに注意。フレームの存在感とぶつからない、さりげないラインで目元に抜け感を出すことが大切です。
まとめ
メガネをかけるときのメイクには、いつものメイクとは異なる工夫が必要です。レンズやフレームによって見え方や印象が変わるからこそ、“引き算”を意識したナチュラルな仕上げが、最も美しく見えるポイントになります。
パーツごとに見ると、ベースは薄く整え、眉はフレームとのバランスを意識。目元はレンズ越しでもくっきり見えるように、控えめかつ効果的なアイメイクを施すことが大切です。フレームの形や色によっても似合うメイクは変わるため、自分のメガネの特徴に合わせた調整を心がけましょう。メガネとメイクは決して相反するものではなく、組み合わせ次第で新たな魅力を引き出す強力なパートナーです。ぜひ本記事を参考に、自分らしさを引き立てる“メガネ映えメイク”を日常に取り入れてみてください。