「メガネのサイズって、どこを見ればいいの?」「ネットで買ったらブカブカだった…」そんな経験はありませんか?メガネを選ぶとき、デザインや色に目がいきがちですが、実はサイズ選びこそが快適なかけ心地と“似合う”を左右する重要なポイントです。
この記事では、メガネのサイズ表記の読み方から、自分に合ったサイズの見つけ方、さらにサイズが合わないことで起こりうるトラブルまでを、ていねいに解説していきます。
メガネがしっくりこないと感じている方も、これから初めて購入する方も、ぜひ最後まで読んで「失敗しないメガネ選び」の知識を身につけていきましょう。
メガネのサイズ表記はこう読む!知らないと損する基礎知識
メガネ選びで意外と見落としがちなのが「サイズ表記」です。フレームの内側に小さな数字が書かれているのを見たことがある人も多いはず。でも、その数字の意味を正しく理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。
ここでは、メガネに書かれたサイズ表記の基本的な読み方や、数字が示す意味をやさしく丁寧に解説します。
「52□18-140」の意味とは?メガネに書いてある数字の読み解き方
メガネを使っている人の中には、左右どちらかのテンプル(つる)の内側に「52□18-140」といった数字が印字されているのを見たことがあるかもしれません。これは、メガネのサイズに関する情報を示している重要な表記です。
多くの人が何気なく見過ごしてしまうこの数字には、フィット感や見た目の印象に大きく影響する要素が詰まっており、以下の3つのパーツに分かれています。
▼サイズ表記「52□18-140」の意味(例)
表記 | 意味 | 単位(mm) |
52 | レンズ幅(片側) | 約52mm |
18 | ブリッジ幅(鼻部分) | 約18mm |
140 | テンプル長さ(つるの長さ) | 約140mm |
それぞれの数値が大きくなったり小さくなったりすることで、メガネ全体の幅やかけ心地が変化します。この表記を見れば、おおまかなサイズ感を事前にイメージできるため、購入時やネットでの注文時にも大いに役立ちます。
メガネのサイズ表記を読むことができれば、今までなんとなく選んでいたメガネも、自分にとって最適なサイズかどうかを確認できるようになります。
レンズ幅・ブリッジ幅・テンプル長さ、それぞれの役割
サイズ表記に登場する「レンズ幅」「ブリッジ幅」「テンプル長さ」は、見た目やかけ心地に直結する大切な要素です。それぞれがどのような役割を果たしているのかを知ることで、より自分に合ったメガネを選ぶことができます。
▼サイズの各要素がもたらす影響
サイズ項目 | 主な役割 | 選び方のポイント |
レンズ幅 | 顔幅とのバランスを決める | 幅が狭すぎると窮屈、広すぎるとずれやすい |
ブリッジ幅 | 鼻のフィット感を左右する | 鼻にしっかりフィットする幅を選ぶ |
テンプル長さ | 耳の後ろへのフィット感 | 長すぎるとズレやすく、短すぎると圧迫感 |
たとえば、顔が小さい人が大きすぎるレンズ幅のメガネを選ぶと、バランスが悪く見えてしまうことがあります。一方で、ブリッジ幅が合わないと、メガネが常に下がってきたり、鼻が痛くなったりといった不快感につながります。
さらに、テンプルが耳にうまく引っかからないと、メガネがズレて視界がブレたり、最悪の場合は落下して破損するリスクがあることも覚えておきましょう。
ブランドごとの表記の違いに注意!
メガネのサイズ表記は、世界共通のように見えて実はメーカーやブランドによって微妙に異なることがあります。
▼ブランド別で見られるサイズ表記の違い
ブランドタイプ | 表記例 | 注意点 |
日本国内ブランド | 52□18-140 | 単位はミリ。基本的に3要素がそろう |
欧米ブランド | 52-18 140(□なし) | □記号が省略されていることが多い |
ファッションブランド | サイズ表記なし | 試着で判断が必要なことも多い |
また、一部ブランドでは「フレームの幅のみ」や「レンズ径のみ」の表記で済ませていることもあります。そのため、サイズ表記があるからといって油断せず、複数の要素を自分で確認することが重要です。
さらに、ブランドごとにデザインのクセやフィッティングの基準が違うため、同じ数値でもかけ心地が異なる場合があります。サイズの数値だけでなく、「実際にかけてどう感じるか」も忘れずに確認しましょう。
自分にぴったりのサイズを見つけるための目安と選び方
メガネは視力を補うだけでなく、日常的に身に着けるファッションアイテムでもあります。そのため、サイズ選びを間違えると見た目のバランスが悪くなったり、かけ心地が悪くなったりといった問題が起こりやすくなります。
ここでは、自分にぴったりのサイズを見つけるための判断基準や選び方のコツを、具体的にご紹介します。
顔の幅・鼻の形で変わる!似合うサイズの見つけ方
顔の大きさや形状、鼻筋の高さは人によって異なるため、誰にでも合う「正解サイズ」というものはありません。まずは自分の顔の特徴を知り、それに合ったメガネのサイズを見つけることが大切です。
▼顔の特徴別 メガネサイズの目安
顔のタイプ | おすすめのサイズ感 | 理由 |
小顔タイプ | レンズ幅は女性50〜54mm、男性は52〜56mm/ブリッジ幅も狭め | 幅が広いとバランスが悪く見えるため |
丸顔タイプ | 少し横長なレンズ幅(52〜54mm) | 顔の横幅を強調しすぎないように調整 |
面長タイプ | 高めのブリッジ位置&やや丸みのあるフレーム | 顔の長さを和らげる効果あり |
鼻が低めの方 | ノーズパッドが調整可能なフレーム | メガネがずり落ちにくくなる |
メガネの試着時には、顔の中心に自然にフレームが来ているかどうか、耳の位置とフレームの高さがバランスよく見えるかをチェックすると、似合うサイズの判断がしやすくなります。
自分の顔立ちに合ったサイズ選びが、見た目の印象も快適さも大きく左右します。
かけた瞬間が大事!試着時に見るべきフィット感のポイント
メガネのサイズは数値だけでなく、「実際にかけたときの感覚」がとても大切です。見た目は良くても、ズレや締め付けを感じるようでは長時間の使用に向きません。試着時には以下のような点を確認しましょう。
▼試着時にチェックすべきポイント
- メガネが鼻にしっかり乗っている
- 頭を動かしてもフレームがズレない
- こめかみ部分がきつくない
- 耳の後ろでテンプルが自然にフィットしている
- 目の位置がレンズの中央に来ている
これらのポイントを押さえておくことで、「何となく違和感があるけど理由がわからない」という事態を防ぐことができます。特に、テンプルの締めつけや、レンズと目の距離が離れすぎていると、長時間の使用で疲れを感じやすくなります。
オンラインでも失敗しない!手持ちメガネで簡単サイズ比較
最近ではメガネもネットで購入できる時代ですが、実物を試着できない分、「サイズ選びに失敗したくない」という声も多く聞かれます。そんなときに活躍するのが、今使っているメガネとの比較です。
▼オンライン購入でのサイズ比較のコツ
チェック項目 | 方法・ポイント |
フレーム内側のサイズ表記を確認 | 例:「52□18-140」などを控えておく |
自分の顔とのフィット感をメモ | 「ちょうど良い」「少しきつい」など主観でもOK |
購入予定のメガネのサイズと照らし合わせる | 同じサイズ感であれば安心材料に |
同型・同ブランドの製品があれば参考にする | 型番が近ければサイズ感も似ている可能性が高い |
また、多くの通販サイトでは「バーチャル試着」や「顔写真によるサイズ提案」機能があるため、活用するのもおすすめです。
手元にあるメガネが一番の基準になるので、新しい1本を選ぶときも、まずは「いつものサイズ感」を基準に考えてみましょう。
メガネサイズを自分で測るときのコツと注意点
自分に合ったメガネを選ぶには、「今の自分のサイズを知っておく」ことが何より大切です。特にオンラインでの購入や、店頭でスタッフにサイズを伝えたいときなど、自分のメガネサイズを把握しておくと安心です。
ここでは、店舗で測るときの流れや、自宅でできるセルフ測定の方法、測ったサイズをどのように選び方に活かすかをご紹介します。
お店でのサイズ測定ってどんなことをするの?
眼鏡店では、視力測定だけでなく、顔や目の位置、鼻の高さなどを考慮して適切なサイズを測ってくれます。
▼店頭で測定される主な項目
測定項目 | 内容 | 意味・目的 |
PD(瞳孔間距離) | 両目の中心間の距離 | レンズの光学中心を合わせるために重要 |
ブリッジ幅 | 鼻あて間の距離 | フレームが鼻に合うかを判断 |
テンプル長さ | 耳までの距離 | メガネがずれないかけ心地を確保 |
フレーム幅 | 顔幅に対するバランス | 見た目の印象を左右する |
店員が顔を見ながら適切なフレームを提案してくれるため、初心者や初めてメガネを選ぶ人には特におすすめです。測定は無料で行ってくれる店舗も多いので、気軽に相談してみましょう。
自宅でもできる!スマホや定規で簡単測定
店舗に行けない場合でも、自宅で簡単にメガネサイズを測る方法があります。必要な道具は、スマホ、定規、そしてできれば鏡。手順を守れば誰でもできるので、オンライン購入時などにも活用できます。
▼自宅でのセルフ測定の流れ
測定項目 | 測定方法 | ポイント |
PD(瞳孔間距離) | 鏡の前で定規を眉の上に当てて測定 | ミリ単位で正確に確認する |
ブリッジ幅 | 手持ちメガネの鼻あて間を測る | 数値が擦れて見えにくい場合は手動測定 |
テンプル長さ | つるの端から曲がる部分までを測る | ややカーブがあるため慎重に計測 |
また、一部のアプリや通販サイトでは、スマホカメラを使って顔をスキャンし、自動的にサイズを提案するツールも存在します。こうしたデジタルツールを使えば、より簡単に目安が得られます。
測ったサイズをどう選びに活かす?
サイズを測るだけでは意味がありません。その情報をもとに「どんなフレームを選ぶか」「どこに注意するか」が大切です。測定データを上手に活用することで、快適で似合うメガネを手に入れる確率が格段に高まります。
▼測定結果を選びに活かすポイント
- 測ったPDは、レンズ中心と目の位置が合うように意識
- テンプル長は、実際に使っているものと近いものを選ぶ
- 顔幅とフレーム幅を比較して、広すぎ・狭すぎを防ぐ
- 手持ちのフレームと数値が近いか確認する
とくに注意したいのが、測定結果だけに頼りすぎず、「実際にかけたときの感覚」も合わせて考えることです。同じ数値でも、素材やデザインによってフィット感が変わるからです。
サイズが合わないと、こんな不調やトラブルも
メガネのサイズが合っていないと、見た目だけでなく健康面にも影響が出ることがあります。ほんの数ミリの違いでも、長時間の使用で疲労が蓄積されたり、視界のズレがストレスになったりします。
ここでは、サイズの合わないメガネが引き起こす具体的なトラブルや不調について解説します。
目が疲れる・頭が痛い…その原因はサイズミスかも
メガネのサイズが合っていないと、目の位置とレンズの中心がずれてしまい、ピントがうまく合わなくなります。この状態が続くと、無意識のうちに目に負担をかけることになり、眼精疲労や頭痛を引き起こす原因となります。
▼サイズが合わないことで起こる体への影響
症状 | 主な原因 | 影響 |
目の疲れ | レンズの光学中心と目の位置がずれる | 長時間の作業がつらくなる |
頭痛 | ブリッジやテンプルの圧迫/視界のズレ | 頭部に不自然な力がかかる |
肩こり | 無意識に頭を傾けて補正する姿勢 | 首・肩への負担が増加 |
特にパソコンやスマホを長時間見る方は、ほんの少しのズレでも不調につながりやすいため注意が必要です。症状が続くと日常生活に支障をきたす恐れもあります。
「なんとなく疲れる」と感じたら、サイズが合っていないサインかもしれません。
メガネがズレる・落ちる・壊れる!サイズ不一致の典型症状
メガネのサイズが大きすぎたり小さすぎたりすると、着用中にフレームが動いてしまい、ズレたり落ちたりすることがあります。これによりメガネ本体に負担がかかり、破損の原因になることもあります。
▼サイズが合わないメガネによくあるトラブル
- 歩いたり下を向いたときにメガネがズレる
- 耳やこめかみが締めつけられて痛くなる
- メガネが頻繁に落ちることでレンズに傷がつく
- フレームが曲がったり、ヒンジが緩んだりしやすくなる
- メガネケースに正しく収まらず保管しにくい
こうしたトラブルは、「ほんの数ミリのサイズ違い」から起こります。気づかずに使い続けると、視力への影響や買い替えコストにもつながるため、早めの対策が重要です。
ズレや破損が増えてきたと感じたら、サイズの見直しをしてみましょう。
見た目の印象も大事!サイズ感が「似合う」に直結
メガネのサイズが自分に合っていないと、バランスの悪さが見た目にも表れやすくなります。顔の幅に対して大きすぎる、あるいは小さすぎるメガネは、「似合っていない」という印象を与えてしまう可能性があります。
▼サイズ感による印象の違い
サイズの状態 | 印象・見た目 | 注意点 |
大きすぎる | 顔が小さく見えるが、だらしない印象にも | フレームが目立ちすぎることも |
小さすぎる | 窮屈な印象、顔が強調されやすい | 顔幅との不一致が目立つ |
ちょうど良い | 顔に自然に馴染む、清潔感・知的な印象 | フレームが主張しすぎない |
ビジネスシーンでは「第一印象」が大切になるため、見た目のバランスは特に重要です。フレームのデザインだけでなく、「サイズ」も見た目の印象に直結するということを忘れないようにしましょう。
まとめ
メガネのサイズは、見た目の印象やかけ心地だけでなく、目や身体への負担にも大きく関わる重要な要素です。フレームの内側に記された数字には、それぞれ明確な意味があり、正しく理解することで自分に合った一本を選ぶ手がかりになります。
レンズ幅・ブリッジ幅・テンプル長さといったサイズは、ただの数値ではなく、快適さやフィット感、さらには似合う・似合わないという見た目の印象にも直結します。顔の形や鼻の高さなど、自分の特徴に合わせて選ぶことで、長時間かけていても疲れにくく、自然に馴染むメガネに出会うことができます。
また、店舗での測定はもちろん、自宅でも定規やスマホを使ってある程度のサイズを測ることができ、オンライン購入の際にも役立ちます。ただし、サイズが合っていないメガネを使い続けると、眼精疲労や頭痛、肩こりといった不調の原因になることもあるため注意が必要です。
自分にぴったりのメガネを選ぶには、サイズの「見方」を知ることが大切です。正しい情報と少しの工夫で、日々の快適さも見た目の印象も大きく変えることができます。これからメガネを選ぶすべての人にとって、この情報が役立つことを願っています。