コンタクトレンズを使ってみたいけど、「どこで買えるの?」「まず何をすればいいの?」と迷っていませんか?メガネとは違い、目の中に直接入れて使うコンタクトレンズには、正しい使い方と適切な準備が必要です。特に初めての方にとっては、眼科を受診することがなぜ大切なのか、処方箋ってどうやってもらうのかなど、わからないことがたくさんあるはず。
この記事では、初めてコンタクトレンズを使う方向けに、眼科での診察の流れや処方箋のもらい方、購入の方法や注意点までをやさしく解説します。コンタクト初心者に役立つ情報をまとめていますので、コンタクトレンズの使用に不安がある方は、ぜひ最後までお読みください。
はじめてのコンタクト、どうして眼科に行くの?
コンタクトレンズを使ってみたいと思ったとき、まず考えるのは「どこで買えばいいのか?」ということかもしれません。ですが、実はコンタクトは気軽に手に入れてよいものではなく、必ず眼科での診察と処方が推奨されている医療機器です。
ここでは、眼科受診の必要性と、その理由をやさしく解説します。
メガネと何が違うの?コンタクトは「医療機器」ってほんと?
メガネは視力矯正のための道具であり、度数が合っていれば比較的どこでも購入できます。しかし、コンタクトレンズは目の中に直接装着するため、高度管理医療機器に分類されています。
これは、体の中に使うものや命に関わる機器と同じレベルの扱いであり、正しく使用しないと重い眼障害を引き起こす可能性があるということを意味します。
例えば、メガネであれば少しズレていてもすぐに外せますが、コンタクトレンズは角膜に密着して使うため、合わないレンズを無理に使い続けると、角膜を傷つけたり、感染症を引き起こすことがあります。
そのため、目の健康状態をしっかり確認し、適切なレンズを処方する必要があるのです。市販で手軽に買えるように見えるコンタクトですが、購入前には医師の判断が不可欠です。
お店にそのまま行っちゃダメ?眼科で診てもらう理由
コンタクトを初めて使う方の中には、「ショッピングモールの中にあるお店でそのまま買えるんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。確かに、販売店の中には視力測定ができる設備が整っているところもありますが、それと眼科の診察はまったく別物です。
販売店では視力や度数だけを測定することが多く、目の病気や乾燥状態、角膜の形など総合的な目の健康状態まではチェックしてもらえません。一方、眼科では医師の診断のもと、眼病の有無やアレルギー体質、コンタクト装着に適した目かどうかまで判断してくれます。
▼販売店と眼科でできることの違い(簡易表)
項目 | コンタクト販売店 | 眼科 |
視力測定 | ◯ | ◯ |
医師による診察 | × | ◯ |
アレルギーや病気のチェック | × | ◯ |
処方箋の発行 | △(提携眼科ありの場合) | ◯ |
定期検査・アフターケア | × | ◯ |
このように、コンタクトを安全に使うためには、「見るため」だけではなく「目の健康を守るため」の診察が必要です。販売店でそのまま買える場合もありますが、初めての方はまず眼科での受診をおすすめします。
眼科を通さず買った人の“ありがちトラブル”って?
眼科を受診せずにコンタクトをネットや量販店で購入し、「なんとなく見えるから大丈夫」と自己判断で使ってしまう方もいます。しかし、こうした使い方には目のトラブルがつきものです。実際に多いのが以下のような事例です。
▼眼科を受診せずに購入した人のトラブル例
トラブル内容 | よくある原因 |
目がゴロゴロする・違和感がある | カーブ(BC)が合っていない |
視界がぼやける・疲れやすい | 度数が合っていない/乱視未対応 |
目が充血・かゆみ | アレルギーやドライアイ未チェック |
角膜炎・結膜炎などの感染症 | 装着方法・ケア不足/医師の指導なし |
一見「便利だから」と自己判断でコンタクトを使ってしまうと、こうしたトラブルが重症化してしまうことも。目は一生ものです。見え方が良くても、「今使っているレンズが自分に本当に合っているか?」という視点で、定期的な眼科受診がとても大切になります。
眼科で何するの?コンタクト処方の流れをチェック
初めてコンタクトレンズを作るとき、眼科ではどんな検査や診察が行われるのでしょうか。「時間がかかりそう」「どんなことを聞かれるの?」と不安に思う方もいるかもしれません。
ここでは、実際に眼科で受ける流れをステップごとにご紹介します。事前に知っておくことで、安心して受診できるようになりますよ。
最初はちょっと緊張?受付から視力検査まで
眼科でのコンタクトレンズ処方は、まず受付での問診票の記入からスタートします。ここでは、視力の悩みや目の不調、これまでのコンタクト・メガネの使用歴などを詳しく記入します。その内容をもとに、検査が進んでいきます。
次に行うのが視力検査や眼圧検査です。これは一般的な健康診断などで行う内容と似ていますが、コンタクト用の検査ではより細かいチェックがされます。たとえば、裸眼視力、矯正視力の測定のほかに、乱視の有無や角膜のカーブ(BC:ベースカーブ)なども確認します。
▼検査でチェックされる主な項目
項目 | 内容 |
視力検査 | 裸眼と矯正後の視力を測定 |
眼圧検査 | 緑内障などのリスクを確認 |
角膜カーブ | レンズが合うかの判断材料 |
涙の量 | ドライアイの有無をチェック |
はじめての方でもスタッフが丁寧に案内してくれるので、緊張せずに受けられます。こうした基本検査を通して、目の状態がコンタクトに適しているかを見極めていきます。
自分の目に合ってる?フィッティングってなに?
基本の検査が終わると、いよいよコンタクトのフィッティングに入ります。これは、実際にレンズを試しに装着して、自分の目に合っているかを確かめる作業です。サイズだけでなく、装着感や見え方などを総合的に確認します。
ここで重要なのが、角膜のカーブや目の大きさに合ったレンズを選べているかどうかです。ほんの少しのズレでも、異物感があったり、目が疲れやすくなったりするため、フィッティングは非常に大切な工程です。
また、レンズの種類も人によって合う・合わないが異なります。ソフトレンズ、ハードレンズ、1dayタイプや2weekタイプなど、ライフスタイルに合わせて提案されることもあります。
実際に試してみることで、「つけ心地が合っているか」「視界がクリアに見えるか」を確認し、問題なければそのまま処方箋を出してもらえるケースがほとんどです。
フィッティングは単なる“お試し”ではなく、快適に使い続けるための大事なチェックポイント。時間がかかることもありますが、その分安心して使い始めることができます。
最後に試して、OKなら処方箋ゲット!
フィッティングを終えたら、医師による最終確認が行われます。レンズの装着状態や見え方、目の表面に傷などがないかをチェックしたうえで、問題がなければ処方箋が発行されます。
処方箋には、レンズの種類や度数、ベースカーブなどの情報が記載されており、それをもとに購入ができるようになります。最近では、眼科でレンズの取り扱いがあればそのまま購入できる場合もありますし、別の店舗やネットで買う際にも処方箋が活用できます。
処方箋の発行後には、装着方法やケアの仕方、注意点などを説明されることが多く、初めての方でも安心してスタートできる環境が整っています。
また、医師によっては「使い始めて数日後に再診してください」と案内することもあります。これは装用後の目の様子を確認し、問題があれば早期対応するためです。
最終チェックでOKが出れば、いよいよコンタクトデビューです。目に合ったレンズを処方してもらうことで、安心して日常生活を送ることができます。
処方箋ってどう使う?どこで買える?期限はあるの?
眼科で無事に処方箋をもらったら、次に気になるのが「どこで買えばいいのか」「処方箋って何度でも使えるの?」といった疑問ではないでしょうか。
ここでは、処方箋の正しい使い方や、購入できる場所の選び方、有効期限の考え方についてわかりやすく解説します。
処方箋があればネットや店頭でも買えるって本当?
処方箋をもらった後は、どこでコンタクトレンズを購入するかを選ぶことができます。ネット通販でも使えるの?」と疑問に思う方も多いですが、答えは「YES」です。ただし、購入先ごとに使い方や対応が異なるため、処方箋の使い方に合った購入先を選ぶことが大切です。
以下は、処方箋を利用して購入できる主な場所と、その特徴をまとめた表です。
▼処方箋で購入できる場所の例
購入先 | 特徴 |
眼科併設の販売店 | その場で購入・アドバイスも受けられる |
コンタクト専門店 | 種類が豊富、スタッフ対応あり |
ネット通販 | 手軽・割引あり、処方箋提出が必要な場合も |
一部ドラッグストア | 処方箋持参で取り寄せ可能な場合あり |
中でもネット通販は便利ですが、処方箋のアップロードや事前登録が求められることがあるため、初回利用時には注意が必要です。迷ったときは、スタッフのフォローが受けられる眼科や専門店での購入がおすすめです。
処方箋に“有効期限”がある理由とは?
意外と知られていないのが、コンタクト用処方箋には有効期限があるということです。
処方箋の有効期限は眼科によって大きく異なります。有効期限は、短いと発行日から14日や1ヶ月、長いところでは3ヶ月と定めている眼科が多く、医師の判断によっては6ヶ月や1年としている場合もあります。
この期限は、単なるルールではなく、目の状態が時間とともに変わる可能性があるために設けられています。たとえば、生活習慣や目の使い方、年齢によって、度数やレンズの種類が合わなくなることもあるのです。
また、目の病気が進行していたり、ドライアイなどの症状が出ていたりすることもあるため、「ずっと同じ処方で大丈夫」という考え方は危険です。
定期的に検査を受け、今の自分の目に合っているかを見直すことで、長く安全にコンタクトレンズを使い続けることができます。
「処方箋だけ欲しい」ってお願い、できるの?
「とりあえず処方箋だけもらって、あとで自分で買いたいな…」という方も少なくありません。実際、多くの眼科では処方箋の発行だけを希望することは可能です。
ただし、眼科によって対応は異なり、以下のような注意点があります。
▼処方箋のみ希望する場合の注意点
- 医師の診察と検査は必須(処方箋だけでは済まない)
- 発行には数百円〜数千円の手数料がかかる場合がある
- 医療機関によっては、処方箋だけの発行を断っているところもある
また、「処方箋のみの受診」は、医師との相談がしっかりできないまま終わるケースもあるため、初めてコンタクトを作る場合は購入も含めてその場で対応してもらう方が安心です。
もし処方箋だけが必要な場合でも、事前に眼科へ連絡して対応可能かを確認するのがおすすめです。
どこで診てもらう?自分に合った眼科の選び方
コンタクトレンズを作るとき、「どの眼科に行けばいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。眼科ならどこでも同じと思いがちですが、実はそれぞれ対応内容や特徴に違いがあります。
ここでは、自分のライフスタイルや目的に合った眼科を選ぶためのポイントを紹介します。
コンタクトOKな眼科かどうか、まずはチェック!
まず確認したいのが、その眼科がコンタクトレンズの処方に対応しているかどうかです。すべての眼科がコンタクトの処方やフィッティングを行っているわけではありません。とくに総合病院内の眼科や、小規模なクリニックでは対応していないこともあります。
選ぶときは、公式サイトや予約ページ、電話などで「コンタクトレンズの処方を行っているか」「初めての方も対応しているか」を事前に確認しておきましょう。
▼眼科を選ぶ前にチェックすべきポイント
チェック項目 | 確認方法 |
コンタクト処方に対応しているか | 公式サイト・電話で確認 |
初診のコンタクト対応が可能か | 「初めてOK」と明記されているか |
処方箋だけの対応が可能か | Q&Aや受付案内をチェック |
はじめてのコンタクト作りでは、スムーズな対応が受けられるところを選ぶことで、ストレスなく安心して診察を受けられます。
仕事や学校帰りに通える?立地や予約のしやすさも大事
眼科選びで意外と見落としがちなのが、「通いやすさ」です。コンタクトレンズは、作ったあとも定期的に診てもらう必要があるため、継続的に通える場所であることが重要です。
たとえば、以下のような条件を満たしていると、忙しい日常でも通いやすくなります。
▼通いやすい眼科の特徴
- 駅から徒歩圏内にある
- 平日夕方や土日も診療している
- 予約制で待ち時間が少ない
- Web予約やLINE予約が可能
最近は、仕事帰りや学校の帰りに立ち寄れる時間帯に診療している眼科も増えています。時間に余裕がない方は、診療時間と予約方法の確認を忘れずに行いましょう。
自分の生活スタイルに合った通いやすい眼科を選ぶことで、負担なく通院を続けることができます。
雰囲気や口コミも参考に。安心できるところを選ぼう
医療機関を選ぶうえで大切なのが、「雰囲気」と「対応のていねいさ」です。初めてのコンタクト診察は緊張する方も多いので、スタッフがやさしく、説明がわかりやすい眼科だと安心して受診できます。
最近では、Googleマップや医療系口コミサイトなどで、実際に通った人の感想をチェックできるようになっています。受付対応、待ち時間、説明の丁寧さ、院内の清潔感などが記載されているので、初めての人にとって有益な情報源です。
▼口コミチェックのポイント
項目 | 内容例 |
対応の丁寧さ | 医師やスタッフが親切だったか |
待ち時間 | 予約しても待たされたかどうか |
清潔感 | 院内の雰囲気や設備の清潔さ |
説明のわかりやすさ | 初心者に対する配慮があるか |
事前にこうした情報を見ておくことで、「行ってみたら雰囲気が合わなかった…」という失敗を避けやすくなります。
信頼できる眼科を見つけることは、コンタクト生活への第一歩です。自分が安心して通える場所をじっくり選びましょう。
初めての人は知っておきたい!コンタクトを作る前の注意点
初めてコンタクトレンズを使うとなると、期待もある一方で「目に入れるってちょっと怖いかも…」「ちゃんと扱えるかな?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、コンタクトデビュー前に知っておくと安心なポイントや注意すべきケースをまとめました。自分にとって本当に合うかどうかを見極めるためにも、ぜひ参考にしてください。
若い人こそ注意!10代〜20代にありがちなトラブル
コンタクトを使い始める年齢は、特に10代〜20代が多いと言われています。しかし、若い世代に多いのが「つけっぱなし」「自己判断での使い方」などの不適切な使い方によるトラブルです。
たとえば、レンズの装着時間を守らずに長時間使用したり、毎日のケアを怠ったりすることで、目の乾燥や充血、さらには角膜炎などの病気を引き起こすことがあります。また、装着感に慣れていないまま学校やバイトに行き、違和感を放置して悪化させる例も見受けられます。
▼10代〜20代で起こりやすいトラブル
トラブル | 主な原因 |
目の乾燥・充血 | 長時間の装着、目の酷使 |
異物感・痛み | レンズの汚れや傷 |
結膜炎・角膜炎 | 洗浄不足、ケアの不徹底 |
レンズの破損・紛失 | 取り扱いの不慣れ |
こうしたトラブルを避けるには、使い始める前に正しい扱い方を知り、眼科医のアドバイスをしっかり受けることが大切です。慣れるまでは、装着時間を短めにするなど、無理のないスタートを心がけましょう。
ドライアイや花粉症がある人は事前の相談が安心
ドライアイやアレルギー性結膜炎(花粉症など)がある方は、コンタクトの使用に注意が必要です。乾きやすい目にレンズを乗せると、異物感が強く出たり、症状が悪化したりする可能性があるからです。
とくに春先などの花粉が多い時期は、コンタクトに花粉が付着し、目のかゆみや充血を引き起こすこともあります。ドライアイの人はレンズが目に張りつきやすく、外しづらくなったり、角膜を傷つけることもあります。
そのため、これらの症状がある方は、コンタクトの種類(保湿性が高いものや1dayタイプなど)を慎重に選ぶ必要があります。そして、購入前に必ず眼科医に相談し、自分の目に合った選択をすることが大切です。
「ドライアイだけど大丈夫かな?」「花粉症でも使えるのかな?」と不安に思う方は、遠慮せず医師に相談しましょう。目の状態に合った使い方なら、無理なく快適に過ごせる方法が見つかります。
スマホ・PC時間が長い人はコンタクト選びに工夫を
スマートフォンやパソコンを長時間使う生活が当たり前になっている現代。そうした「目を酷使しやすい人」は、コンタクトレンズの選び方に少し工夫が必要です。
長時間の画面作業は、まばたきの回数を減らし、目の表面が乾きやすくなるため、ドライアイを引き起こしやすくなります。この状態で保湿性の低いレンズを使ってしまうと、目が疲れやすくなったり、装着中に違和感を覚えたりすることがあります。
▼目を酷使しがちな人におすすめのポイント
- うるおい成分配合のレンズを選ぶ
- ワンデータイプで清潔さと快適さを重視
- 装着時間を短めに設定する
- パソコン作業時は意識的にまばたきを増やす
こうした配慮をすることで、目への負担を抑えながら、快適にコンタクト生活を送ることができます。普段の生活スタイルに目を向けて、自分にぴったりのコンタクトを見つけましょう。
まとめ
コンタクトレンズを初めて使うときは、わからないことや不安がたくさんあるものです。ですが、眼科でしっかり診察を受け、処方箋をもとに自分の目に合ったレンズを選ぶことで、トラブルを防ぎ、安心してスタートを切ることができます。
処方箋のもらい方や検査の流れ、購入先の選び方など、一つひとつを正しく理解しておくことが、快適なコンタクトライフの第一歩です。とくに、目の状態は人それぞれ異なるため、自分の体に合った方法で、無理なく取り入れるようにしましょう。
この記事を参考に、信頼できる眼科を見つけ、自分にぴったりのコンタクトレンズを手に入れてくださいね。