目の乾きや違和感、コンタクトの異物感に悩まされていませんか?特にシリコン素材のコンタクトレンズで装用中に不快感を覚えるという声は少なくありません。「なんとなく目に合わない気がする」「夕方になると目がしょぼしょぼする」と感じている方の中には、素材との相性が原因となっているケースもあります。
そうした中で注目されているのが、シリコンハイドロゲル素材を使わず、従来型のやわらかい素材で作られたノンシリコンタイプのレンズです。装用感がなめらかで、うるおいを保ちやすいのが特長で、目にやさしい使い心地を求める方に向いています。
この記事では、ノンシリコンコンタクトレンズの特徴やシリコン素材との違い、メリット・デメリット、そしてどんな人に向いているのかをわかりやすく解説します。
ノンシリコンコンタクトレンズとは?素材の違いと特徴を解説
コンタクトレンズには、シリコンを使用したタイプとそうでないタイプがあります。ノンシリコンコンタクトレンズは、シリコン素材が目に合わない方や、異物感を感じやすい方に用いられることの多いタイプです。
ここでは、まずは基本となる素材の違いと、それぞれの特徴を整理していきます。
シリコン素材との違いは?知っておきたい基本情報
コンタクトレンズに使われるシリコンハイドロゲル素材は、酸素を通しやすく長時間の使用に向いている一方で、目に合わないと異物感や乾燥感の原因になることがあります。
それに対してノンシリコンタイプは、やわらかく目になじみやすい素材が使われており、違和感が少ないのが特徴です。
▼シリコンとノンシリコンの違い
| 比較項目 | シリコン素材レンズ | ノンシリコンレンズ |
| 酸素透過性 | 高い | やや低め(製品による) |
| 装用感 | 硬め・乾燥を感じやすいことも | やわらかく装着感が軽い |
| 違和感の少なさ | 個人差あり | 比較的少ない傾向 |
ノンシリコンレンズは酸素透過性ではシリコンに劣る面もありますが、日常の装用時間が短めな方や、使用感を優先したい方には適している場合が多く見られます。
ノンシリコンの主な特徴と装用感の違い
ノンシリコンコンタクトレンズは、柔らかく軽い装用感が魅力です。目の表面にやさしくフィットし、ごろつきを感じにくい設計の製品が多くなっています。
▼ノンシリコンレンズに多い特徴
| 特徴 | 内容 |
| 装用感 | やわらかく、目にフィットしやすい |
| 異物感 | 感じにくく、装用時のストレスが少ない |
| 含水率 | 高めの製品が多く、うるおいを保ちやすい。乾燥が気になる場合も |
| 初心者への扱いやすさ | 初めてでも装着しやすいと感じる人が多い |
ただし、含水率が高いことはメリットである一方、乾燥しやすい環境では水分が蒸発しやすいという側面もあります。
快適さを感じるかどうかは使用環境にも左右されるため、自身の生活スタイルを踏まえて選ぶことが大切です。
どんな素材でできている?ノンシリコンレンズの仕組み
ノンシリコンコンタクトレンズは、シリコンを使わないソフトな素材が使われています。
代表的なのはHEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)やPVA(ポリビニルアルコール)などで、水分をよく保持し、やさしい装用感が特長です。
▼ノンシリコンレンズによく使われる素材
| 素材名 | 特徴 |
| HEMA | 保水性が高く、やさしいつけ心地 |
| PVA | うるおいが持続しやすく、乾燥を抑える |
| MPCポリマー | 保湿成分として使われ、うるおいが続きやすく清潔に使えます |
これらの素材は、長時間使用を前提としないレンズや、快適さを重視する設計に向いています。また、レンズの形状や厚みも素材の特性に合わせて調整されているため、装着時の負担を最小限に抑えられるよう工夫されています。
素材の種類を理解しておくと、自分の目に合ったレンズを見極めやすくなります。成分や設計に注目することで、装用中の不快感を避けるヒントにもつながるでしょう。
ノンシリコンコンタクトのメリット・デメリットを比較
ノンシリコンコンタクトレンズは、「目にやさしい装用感」が評価される一方で、使用方法によっては注意が必要なポイントもあります。
ここでは、特に気になる装用感や乾きにくさ、そして酸素透過性や使用時間の影響などを整理し、使用スタイルに応じた向き・不向きについて見ていきます。
やさしいつけ心地と目のうるおいを保ちやすい点
ノンシリコンレンズは、やわらかくフィット感が高いことから、違和感が出にくく、快適に装用できるという利点があります。
高含水タイプが多いため、レンズ表面がなめらかで、目のうるおいをキープしやすい点も魅力です。
▼ノンシリコンレンズのメリット
| 特長 | 内容 |
| 柔らかい装用感 | 目にフィットしやすく、ごろつきにくい |
| 含水率が高い | 水分を多く含み、うるおいが続きやすい |
| 異物感が少ない | 初めてでも快適に感じやすい |
こうした特徴から、特に目の敏感さや装用感の軽さを重視したい方にとって、ノンシリコンレンズは非常に使いやすいタイプといえます。
レンズの存在感が少なく、自然なつけ心地を求める方に向いているでしょう。
酸素透過性や長時間使用時の注意点
やさしい装用感が魅力のノンシリコンレンズですが、酸素透過性の低さには注意が必要です。
特に長時間つける場合は、目の酸素不足によるトラブルを招くことがあります。
▼使用時に気をつけたいポイント
| 注意点 | 内容 |
| 酸素の通りにくさ | 長時間装用には向かない製品もある |
| 充血・疲れ目の原因 | 酸素不足が続くと目の健康に影響が出ることも |
| 使用時間の管理 | 製品に合わせて装用時間を守ることが大切 |
快適さと安全性の両立には、使用時間の調整が欠かせません。酸素供給が不十分になりやすい素材だからこそ、短時間の使用や適切なケアがポイントになります。
使用スタイルで選ぶメリット・デメリットのバランス
ノンシリコンレンズの使い勝手は、ライフスタイルによって大きく変わります。
たとえば、短時間の外出や休日の使用など、装用時間が限られている方には適していますが、仕事や学業などで長時間装用が前提となる場合は注意が必要です。
▼装用スタイル別の相性
| 使用スタイル | ノンシリコンとの相性 |
| 短時間の外出 | 非常に良い |
| 休日や家でのリラックスタイム | 良い(つけ心地を重視できる) |
| 毎日の長時間使用 | 製品によっては不向き |
| 敏感な目・乾きやすい目 | 相性が良い |
つまり、快適さを重視しながら使いたい場合にはノンシリコンが非常に合っていますが、使用時間が長い日常使いでは選ぶ際の注意が必要です。
ライフスタイルに合わせて選ぶことで、レンズの特性を活かすことができます。
ノンシリコンレンズが向いている人の特徴
ノンシリコンコンタクトレンズには、特定の素材や装用感に敏感な方に適した特長があります。すべての人に万能ではない一方で、明確な“向いているタイプ”が存在します。
ここでは、ノンシリコンレンズが特にフィットしやすい人の特徴を、具体的なケース別に解説します。
シリコン素材でトラブルが起きやすい人
コンタクトレンズ装用中に「充血しやすい」「異物感がある」「目がかゆくなる」などの症状が出る場合、素材との相性が原因となっていることがあります。
中でも、シリコン素材で違和感や充血などの症状が出る方は、ノンシリコンレンズにすることで装用感が改善する場合があります。
▼シリコン素材でトラブルが出やすい例
| 状況・症状 | 該当する可能性のある人 |
| レンズ装用中にかゆみが出る | 素材に対して過敏な反応がある人 |
| 装用後すぐに充血する | シリコンの硬さや成分が合わない人 |
| 瞼の裏が腫れることがある | アレルギー性結膜炎や刺激に弱い体質の人 |
こうした反応が出る場合は、素材を変えることで改善することがあります。
ノンシリコンレンズは刺激の少ない設計が多く、シリコン由来の不快感を回避しやすいため、検討する価値があると言えるでしょう。
目の乾きやレンズのごろつきを感じやすい人
コンタクトレンズを使っていて、目の乾燥やレンズのごろつきが気になるという方は少なくありません。こうした症状は、素材の硬さや含水率、フィット感の違いによって起こりやすくなります。
ノンシリコンタイプは、やわらかく目に密着しやすい構造のため、レンズが浮いたりズレたりする感覚が少なく、乾燥による不快感も抑えやすい傾向があります。
▼こんな人はノンシリコンが合いやすい
- 夕方になるとレンズが乾いてつらくなる
- 短時間でも装用後にゴロゴロする
- エアコンの効いた室内で目がしんどい
これらに心当たりがある場合、レンズが目になじみにくいことで起きる物理的な不快感を減らせる素材として、ノンシリコンレンズは一つの選択肢となります。乾燥がストレスになるような方には、検討の余地が十分にあるタイプです。
ソフトな装用感を重視したい人
コンタクトレンズにおいて、「異物感がなく、つけていることを忘れるような装用感」を重視する方も多いはずです。こうしたニーズに応えやすいのが、やわらかく肌あたりのやさしい素材で作られたノンシリコンレンズです。
とくに、初めてコンタクトを使う人や、ハードレンズから乗り換える人は、装用感への不安が大きいため、なめらかで違和感の少ないレンズは安心材料になります。
▼装用感を重視する人に向いているケース
- はじめてのコンタクトで異物感が心配
- ソフトで自然なつけ心地を求めている
- 仕事や家事の合間も快適に過ごしたい
このような方にとっては、目の感覚にやさしくフィットし、違和感が出にくい素材設計が大きな利点となります。
装用時のストレスをできるだけ減らしたいという方は、ノンシリコンレンズを試してみる価値があるでしょう。
シリコンハイドロゲルを含まないコンタクトレンズ3選
ノンシリコン、つまりシリコンハイドロゲルを含まないコンタクトレンズは、やわらかい装用感やうるおい感を重視する人に選ばれることが多いタイプです。
ここでは、現在市販されている中から、素材情報を確認できた製品を3つピックアップし、それぞれの特長や適した使い方をご紹介します。
ワンデーアキュビュー モイスト|うるおい重視で快適なつけ心地
「ワンデーアキュビュー モイスト」は、etafilcon Aという非シリコン素材を使用した1日使い捨てタイプのコンタクトレンズです。
高含水・低刺激が特徴で、目の乾きを感じやすい方や、初めてコンタクトを使う方に向いています。
▼ワンデーアキュビュー モイストの製品情報
| 項目 | 内容 |
| 製品タイプ | 1日使い捨てソフトコンタクト |
| 素材 | etafilcon A(非シリコン) |
| 含水率 | 約58% |
| 特長 | やわらかく、うるおい感が持続しやすい |
シリコン素材特有の硬さや違和感が苦手な方にとって、装用中の快適さを感じやすい構造となっています。目の敏感さに配慮したい方に特におすすめです。
メニコン ワンデー|自然な装用感でやさしくフィット
「メニコン ワンデー」は、HEMA系素材(2-HEMA)を採用した国産のデイリーコンタクトレンズ。
装用感が軽く、まばたき時の違和感も出にくいため、自然な使用感を求める方に適しています。
▼メニコン ワンデーの製品情報
| 項目 | 内容 |
| 製品タイプ | 1日使い捨てソフトコンタクト |
| 素材 | HEMA(非シリコン) |
| 含水率 | 約55% |
| 特長 | やわらかな装用感で目にやさしい設計 |
日常の中で短時間装用することが多い方や、ドライアイ傾向のある方にとって、目へのやさしさを重視した作りが魅力となります。
シード 1dayPureうるおいプラス|国産素材で目にやさしい設計
「シード 1dayPureうるおいプラス」は、シード独自の国産素材(SIB)を使った防腐剤不使用・高含水設計の製品です。
日本人の目を考えて開発されており、日常使いに適した安心感のあるレンズです。
▼シード 1dayPureうるおいプラスの製品情報
| 項目 | 内容 |
| 製品タイプ | 1日使い捨てソフトコンタクト |
| 素材 | SIB(シリコン不使用) |
| 含水率 | 約58% |
| 特長 | 国産素材、保存料フリー、自然な装用感 |
特に、保存料や添加物に敏感な方や、安全性にこだわりたい方に人気があります。日本人の目に合わせた設計という点も選ばれる理由のひとつです。
まとめ
ノンシリコンコンタクトレンズは、目へのやさしさや自然な装用感を重視したい方に適したレンズです。とくに、シリコン素材でトラブルを感じやすい方や、目の乾き・異物感に悩まされている方にとっては、素材の特性が快適さに直結します。
一方で、酸素透過性の面ではシリコン素材に比べてやや劣る場合もあるため、長時間の装用が前提となる使用スタイルでは注意が必要です。製品ごとの設計や素材特性を理解し、自分の目の状態や使い方に合わせて選ぶことが、トラブルを防ぎ、快適な装用につながります。
現在では、シリコンを含まない高含水タイプのレンズも多く市販されており、装用感や保湿性にこだわる方にとっては試す価値のあるレンズといえます。使用前には眼科での診察を受け、自分の目に合った製品を見極めることが大切です。