旅行に行くとき、コンタクトレンズってどうしていますか?
「何をどれくらい持っていけばいい?」「レンズが破れたらどうしよう」など、普段コンタクトを使っている人にとって、旅先でのちょっとした不安や面倒ごとは意外と多いものです。
この記事では、旅行中にコンタクトレンズを快適に使うための準備やおすすめのレンズ、万が一のトラブルへの対処法までをわかりやすくまとめました。
忘れ物を防ぐチェックポイントや、持っておくと安心なアイテムもご紹介していますので、これから旅に出る方はぜひ参考にしてみてください。
旅行中も快適に!コンタクトレンズを使うための準備と注意点
旅行先でも普段どおり快適にコンタクトレンズを使うには、移動中の過ごし方や目のケア方法を少し工夫することが大切です。
ここでは、移動時・乾燥対策・夜間の使い方といったシーンごとのポイントを、わかりやすくご紹介します。
長時間移動でも快適に使うために気をつけたいこと
飛行機や新幹線などでの移動は、どうしても目が乾きがちです。空調の風や長時間の着用による不快感を減らすためには、ちょっとした心がけが役立ちます。
▼移動中の快適さを保つコツ
- 防腐剤なしの目薬を持参する
- 冷房の風が直接当たらないようにする
- 乾燥が気になる時はメガネに切り替える
コンタクトを無理に着け続けると、目の疲れがたまって旅先での楽しさも半減してしまいます。快適に過ごすには、移動中はがんばりすぎないことも大切です。
目の乾燥対策とこまめなケアのポイント
旅先では空気が乾燥していたり、屋外に長時間いることも多いですよね。そんなときは、目が乾く前にケアしてあげるのがコツです。
▼乾燥を防ぐためにできること
- UVカットのサングラスで風や紫外線をブロック
- 加湿できるように濡れタオルを用意しておく
- こまめに目薬でうるおい補給
乾きやすい環境でも、少しの気配りで快適さがぐっと変わります。いつものケアに、ひと工夫を加えるだけでトラブルの予防にもつながります。
夜間や就寝時はどうする?使い方のコツ
ナイトバスや深夜の移動など、旅先では夜に活動することもありますよね。
でも、コンタクトをつけたまま寝るのはNG。目の健康を守るためにも、しっかり外す習慣をつけましょう。
▼夜の過ごし方で気をつけたいこと
- 就寝時は必ずコンタクトを外す
- 夜間の移動は最初からメガネで過ごす
- 夜遅くに目が疲れたら無理せず取り外す
うっかりそのまま寝てしまいがちな旅の夜こそ、目をいたわることが大切です。無理をしない選択が、翌日の快適さにつながります。
旅行にぴったりのコンタクトレンズの選び方
旅行中はレンズの交換や洗浄が面倒に感じることも多いため、普段と同じものを使うのが必ずしもベストとは限りません。目的地や旅のスタイルに合わせて、より使いやすく、負担の少ないコンタクトレンズを選ぶことで、旅行が快適になることも。
ここでは、旅行に適したコンタクトの種類や選び方の違いについて詳しく解説します。
使い捨てタイプが旅行に向いている理由とは
旅行用のコンタクトとして、特に人気なのが1日使い捨て(ワンデー)タイプ。荷物も少なく済み、手間もかからないため、旅行中の煩わしさを減らせます。
▼使い捨てコンタクトが旅行に便利な理由
- 洗浄や保存液が不要で荷物が減る
- 清潔な状態で毎日使えて衛生的
- 紛失・破損しても予備で対応できる
ケア用品を持ち歩かずに済むので、短期の旅行や飛行機移動の多い旅には特に向いています。特に飛行機の液体物制限がある海外旅行では、その手軽さがより際立ちます。
国内旅行と海外旅行での選び方の違い
旅行の行き先によって、コンタクトレンズの選び方に少し違いが出てきます。日本国内と海外では、現地での調達のしやすさや環境の違いが関係してくるためです。
▼旅行先に応じたレンズの選び方
| 旅行タイプ | レンズ選びのポイント |
| 国内旅行 | 普段使っているレンズでOK |
| 海外旅行 | 使い捨てタイプが安心・衛生的 |
| 長期滞在 | 多めに持参+予備の確保が必要 |
海外では、国によって処方箋が必要な場合もあり、自分の度数に合うレンズがすぐに手に入るとは限りません。現地での調達に頼らず、日本で用意しておくのが基本です。
扱いやすくて便利!旅行におすすめのレンズ紹介
ここでは、旅行中でも扱いやすく、人気のある使い捨てコンタクトレンズをいくつかピックアップしてご紹介します。初めてのワンデーを試してみたい方にもぴったりです。
▼旅行におすすめのワンデーコンタクト
| 製品名 | 特長 |
| ワンデーアキュビュー モイスト | うるおい成分配合で長時間快適 |
| デイリーズ トータルワン | 装着感がやさしく初心者にも人気 |
| メニコン ワンデー プレミオ | 酸素透過性が高く目の健康をサポート |
どのレンズも、乾燥しやすい環境でも快適さを保てると評価が高い製品ばかりです。普段2ウィークタイプを使っている方も、旅行中だけワンデーに切り替えるのもおすすめです。
忘れ物ゼロ!コンタクトレンズ用の持ち物チェックリスト
旅先で「あれを持ってくればよかった…」とならないために、コンタクトレンズに関する持ち物は出発前にしっかり確認しておきたいところです。
ここでは、必要なものを忘れずに、トラブルにも備えられるようなチェックポイントを3つに分けてご紹介します。
レンズの予備はどのくらい必要?失敗しない準備術
旅行中にレンズを落としたり破ってしまうこともあるため、予備を準備しておくと安心です。どのくらい持っていくかは、使っているレンズの種類によって異なります。
▼使っているレンズ別・持参数の目安
| レンズタイプ | 旅行期間 | 推奨される持参数(本数) |
| ワンデータイプ | 3泊4日 | 滞在日数分(片眼4枚×両眼=8枚)+予備1〜2日分(計12〜16枚) |
| 2ウィークタイプ | 3泊4日 | 装着中の1ペア+予備1ペア(計2ペア) |
| マンスリータイプ | 3泊4日 | 装着中の1ペア+予備1ペア(計2ペア) |
ワンデーは滞在日数分+予備1〜2日分が基本。2ウィークやマンスリーは、途中で破損や紛失した場合に備えて予備の1ペアがあると安心です。
特に海外では代替品が手に入りにくいため、少し多めに持っておくくらいがちょうど良いと言えます。
保存液やケア用品、必ず持っていきたい基本セット
2ウィークや1ヶ月タイプを使っている方にとって、毎日のケアは欠かせません。ただし旅行中は環境も変わるため、普段使っている用品をそのまま持っていけるとは限りません。
▼ケア用品の基本セット
- 洗浄・保存液(旅行用のミニサイズが便利)
- レンズケース(清潔なものを準備)
- 手指用消毒液(洗面所がない時の応急ケア用。基本は石けんで手洗い)
- 綿棒・ティッシュ(応急処置や手元の清潔に)
飛行機に乗る場合は液体の持ち込み制限に注意しましょう。国際線は100ml以下、国内線は制限が異なります。市販の「トラベル用セット」は、サイズや内容がちょうど良く、持ち運びにも便利です。
しっかりしたケア用品があると、どんな環境でも安心してレンズが使えます。
いざというときのために持っておきたい安心アイテム
旅行中は想定外のことが起こるもの。たとえばレンズが破れた、目が痛い、保存液がこぼれた…そんな「もしも」に備えて、少しだけ多めに準備しておくと心に余裕が生まれます。
▼持っておくと安心なアイテム
- 予備のメガネ(トラブル時の代替手段)
- 防腐剤なしの目薬(乾燥や違和感への対応)
- 小分けの保存液(予備用にバッグに入れておく)
- コンタクトの度数情報を書いたメモ(紛失時の確認用)
特に度数情報のメモは意外と忘れがちですが、現地で相談が必要になったときに大きな助けになります。トラブルを焦ることから対応できることに変えるのは、こうしたちょっとした備えです。
トラブルが起きたときどうする?旅行先での対処法
旅行中は、思わぬトラブルに見舞われることもあります。
コンタクトレンズに関しても、破損や紛失、目の不調などが起こる可能性はゼロではありません。慌てず対応できるよう、よくあるシーン別に対処法を確認しておきましょう。
レンズが破れた・なくなったときの応急対応
うっかり落としてしまったり、取り出すときに破れてしまったり…。旅先では慣れない環境での着脱が原因で、トラブルが起きやすくなります。
▼レンズ破損・紛失時の対応ポイント
- 予備レンズにすぐ交換する
- 片眼だけない場合は、両眼外してメガネに切り替える
- 破片が残っていると感じたら、水をためた洗面器に顔をつけて、まばたきして洗い流す
片眼だけでも視界のバランスが崩れて頭痛や疲れの原因になります。無理に片方だけ装用を続けず、両方外してメガネに切り替えるのが安全です。
現地で代わりのレンズが入手できないときの対策
海外や地方では、自分に合ったコンタクトレンズをすぐに買えるとは限りません。事前の準備が重要ですが、もしもの時の対応も知っておくと安心です。
▼現地での代替手段がないときにできること
| 状況 | おすすめの対応 |
| 店舗で購入できない | メガネで代用する。目を休める |
| 処方箋が求められる | 持参した度数メモを提示する(※英語表記もあると◎) |
| コンタクト使用が困難 | 装用を控え、保湿・ケアに集中する |
日本と違い、海外では処方箋がなければ購入できない国も多いため、現地での入手をあてにしないことが基本です。やはり予備+メガネの持参が一番の対策です。
目に違和感が出たら?すぐできるケアと受診の目安
旅行中、急に「ゴロゴロする」「充血してきた」といった目の不調を感じたら、まずは無理せず休ませることが大切です。放置せず、早めにケアをしましょう。
▼目に不調を感じたときの対応
- すぐにコンタクトを外し、メガネに切り替える
- 清潔な手で洗眼し、人工涙液でうるおいを補う
- 強い痛みやかすみがあれば、現地の眼科を受診する
旅行先での受診はハードルが高く感じるかもしれませんが、痛みや異常が数時間以上続く場合は受診のサインです。放っておくと悪化することもあるため、迷ったらメガネに切り替え、早めに対応を。
まとめ
旅行中にコンタクトレンズを快適に使うには、普段より少しだけ丁寧な準備と、状況に応じた柔軟な対応が大切です。長時間の移動や乾燥した環境でも、目に負担をかけすぎないよう意識することで、快適な視界をキープできます。
使い捨てタイプのレンズは荷物が少なくなり、衛生面でも安心です。行き先や旅のスタイルに合わせて、最適なレンズを選びましょう。また、忘れ物がないよう持ち物をリストアップし、トラブル時にも対応できるよう予備やメガネの準備をしておくことが、旅先での安心感につながります。
大切なのは、無理をせず、目をいたわる気持ちを忘れないこと。しっかり準備しておけば、コンタクトレンズでもストレスなく、旅を思いきり楽しめます。