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コンタクトレンズの原価っていくら?販売価格との違いや価格の仕組みをやさしく解説

LaserWin株式会社丨メディア事業部

LaserWin株式会社は、眼科向けのレーザー手術機器を提供しています。 オウンドメディア「ミエルネ」では、視力矯正に役立つコラムを発信。 メディア編集長は薬機法・医療法のYMAA個人認証マーク資格を取得しており、信頼できる記事を読者にお届けします。

「コンタクトレンズって、どうしてこんなに高いんだろう?」普段何気なく使っている方の中には、そう感じたことがある人も多いのではないでしょうか。

ネットでは「原価はたったの数十円」といった声も見かけるけれど、実際には数千円かけて購入するのが当たり前。いったい、この差はどこからくるのでしょうか?

本記事では、コンタクトレンズの原価と販売価格の仕組みを、専門的になりすぎず、やさしい言葉で解説します。「なんで高いの?」「安すぎる商品は大丈夫?」「後悔しない選び方って?」──そんな疑問を持つあなたに向けて、納得できるヒントをお届けします。

コンタクトレンズの原価とは?

「コンタクトレンズって、作るのに実はそんなにお金かかってないらしいよ」そんな話を聞いたことがある方も多いかもしれません。

ここでは、製造コストの内訳や販売価格とのギャップ、そしてあまり知られていない“見えないコスト”について、やさしく解説していきます。

製造コストは意外と安い?その内訳を見てみよう

コンタクトレンズの原価の中でも、特に注目されるのが「製造にかかるお金」です。

実は、大量生産によってコストが大幅に抑えられており、1枚あたり数十円程度(具体的には5円~30円程度が一般的)というケースもあります

▼製造コストの主な内訳

項目内容
材料費HEMA(ヒドロキシエチルメタクリレート)やシリコーンハイドロゲルなどの高分子素材
製造工程費クリーンルーム(クラス1000~10000)環境での成形や洗浄などの自動化工程
品質管理費検品や基準チェックの作業
包装資材費ケース・ラベルなどのパッケージ

もちろん、これらの費用は製品によって多少変わりますが、思ったよりも材料と作る手間は少なく済むというのが実情です。

つまり、普段私たちが購入している価格は、単にモノとしてのコストだけではない、ということが見えてきます。

「原価」と「販売価格」はなぜこんなに違うの?

「数十円で作れるのに、どうしてこんなに高いの?」と感じたことはありませんか?この価格差には、製品がユーザーの手に届くまでの過程が関係しています。

▼原価と販売価格の差が生まれる理由

項目内容
医療機器対応高度管理医療機器としての管理体制が必要
流通コスト卸業者・販売店など中間業者が存在
宣伝費CM・広告などのマーケティング費用
利益確保企業が維持・成長するための上乗せ

このように、コンタクトレンズは単なる「商品」ではなく、医療的な側面も含むため、関わる人や工程が多くなり、そのぶん価格も上がっていく仕組みになっているんですね。

価格に含まれる“見えないコスト”とは

一見すると商品代だけに見えるコンタクトレンズの価格ですが、実は私たちが見落としがちな費用も含まれています。

▼価格に含まれる“見えない”コストの例

項目内容
サポート体制問い合わせ対応やトラブル時のアフターサービス
研究開発費素材や使い心地の改良、新製品の開発
法規制対応費国内外の安全基準や薬事法への適合
安全性確保のコストユーザーの目を守るための検査・検品工程

こうした“裏側の費用”が積み重なることで、安心して使えるコンタクトが私たちの元に届いています。価格の一部は、目の健康を守るための投資ともいえるかもしれませんね。

なぜコンタクトレンズは高く感じるのか

原価は数十円程度なのに、どうして購入するときは何千円もするの?そんな“価格のギャップ”を感じたことはありませんか?実はその理由は単純ではなく、コンタクトレンズが「ただの消耗品」ではなく、「医療機器」として扱われていることに深く関係しています。

ここでは、コンタクトレンズの価格が高く感じられる理由を3つの視点から解説します。

医療機器ならではのコストが関係している

コンタクトレンズは、見た目はシンプルなプラスチック製品に見えるかもしれませんが、2005年4月の薬事法改正により「高度管理医療機器」に分類されるようになりました。

これは、体に直接触れる製品の中でも、特に安全性が厳しく求められるものに分類されるカテゴリです。

▼医療機器としての管理にかかる主なコスト

項目内容
製造時の安全基準清潔な環境(クリーンルーム)での製造が必須
厳格な品質管理異物混入や傷のチェックなどを全品で実施
薬事法対応製品登録や更新、規格変更時の届け出が必要
安全テスト費用長時間装用の耐久性や目への影響の検証

こうした管理体制が必要になるのは、コンタクトレンズが“目に直接触れる医療機器”だから。快適さだけでなく、安全性を保証するためのコストが価格に含まれているのです。

検査・処方・安全管理…見えない手間がある

コンタクトレンズを使うには、購入前に眼科での検査や処方が必要です。これは、視力の測定だけでなく、目の状態に合ったレンズを正しく選ぶための大切なプロセスです。

▼見えない手間に関わるポイント

項目内容
視力・カーブの測定個々の目に合った度数・フィット感を確認
装用指導初めて使う人にはつけ方・外し方の説明が必要
トラブル対応目の乾きや違和感があれば再診や変更もあり得る

これらの対応は、医師や専門スタッフが時間をかけて行ってくれていますが、購入価格に直接表れるわけではありません。とはいえ、その手間があるからこそ、安全にレンズを使えるとも言えます。

こうした見えない“人の手”や“知識の提供”があることで、私たちは安心して毎日コンタクトを使えるということを覚えておきましょう。

店舗とネットで価格が違うのはなぜ?

同じメーカーのコンタクトでも、「眼科併設の店舗では高いのに、ネットだとかなり安く買える」という経験をしたことがある方も多いでしょう。この価格差には、販売方法やサービス内容の違いが影響しています。

▼店舗とネットの価格差が生まれる理由

比較項目店舗販売ネット販売
検査・処方の提供眼科での検査・相談が可能処方箋の提出が必要な場合が多い
スタッフの対応対面でのアドバイス・トラブル相談ができるサポートはチャットやメールが中心
継続購入の手間都度来店が必要な場合ありサブスクやまとめ買いで割安になるケースも
コスト構造人件費・家賃などが価格に反映されやすいオンライン中心で固定費が抑えられる

つまり、価格の違いは「サービスの充実度」や「店舗運営コスト」によるもの。どちらが良い・悪いという話ではなく、自分に合った購入スタイルを選ぶことが大切です。

原価は数十円?ネットの噂を検証

SNSやネット掲示板などでよく見かける「コンタクトレンズの原価はたったの数十円」という話。本当にそんなに安く作れるの?と驚く方も多いのではないでしょうか。

ここでは、こうした“うわさ”の背景にある現実を3つの視点からひも解いていきます。

海外製コンタクトが安くなる理由とは

実際、海外製のコンタクトレンズは国内製よりも割安に販売されているケースが多くあります。これには明確な理由があります。

▼海外製コンタクトが安い主な理由

要因内容
大量生産体制工場の自動化とスケールメリットでコスト削減
人件費の安さ製造国によっては人件費が日本よりかなり低い
国内審査が不要海外で販売されているモデルをそのまま輸入できる場合も
現地市場向け価格競争の激しい国向けに低価格で設計されている

海外製だからといってすべての製品が劣っているわけではなく、品質管理がしっかりされているものも多数あります。とはいえ、並行輸入品などはサポートや交換対応が不十分な場合もあるため、購入前に確認が必要です。

広告やブランドが価格を押し上げている?

「テレビCMでよく見るあのコンタクト、高くない?」そんな印象を持ったことがある方もいるかもしれません。実は、ブランド力や広告費が製品価格に影響するのは事実です。

▼価格に影響を与えるマーケティング要素

項目内容
広告宣伝費CM・雑誌・Web広告などにかかる費用
ブランド価値長年の信頼や知名度が価格に上乗せされることも
パッケージ設計見た目・使いやすさを重視したデザイン費用
店頭展開費ドラッグストアや眼科併設店での販売コスト

たとえば、信頼性の高いブランドは、研究開発費や安全対策にも投資しているため、そのぶん価格が高くなるのは自然な流れとも言えます。一方で、「広告にお金をかけている=中身が高級」というわけではありません。

ブランドやCMに頼らず、自分の目に合った製品を選ぶ視点も大切です。

安すぎるコンタクト、大丈夫?注意すべきポイント

ネットで「1日あたり数十円」の格安コンタクトを見つけると、思わず手が伸びそうになりますよね。でも、価格が安すぎる場合は少し慎重になるべきです。

▼安すぎるコンタクトを選ぶ際の注意点

チェックポイント内容
製造元の情報は明確かメーカーや製造国が不明な商品は避けたほうが安全
認証マークの有無国内外の安全基準を満たす証明があるか確認を
口コミや評判使用感やトラブルの有無を購入前に調べる
サポート体制不具合時の交換や問い合わせ窓口があるか

価格が魅力的でも、目に直接入れる医療機器であることを忘れずに選ぶことが大切です。万が一のトラブルで目を傷つけてしまっては、節約どころではありません。

なお、度なしカラーコンタクトレンズも2009年11月以降、高度管理医療機器として取り扱いが義務付けられています。

知っておきたい、コンタクトレンズの価格で後悔しない選び方

「できれば少しでも安く買いたいけど、目のことを考えると不安…」コンタクトレンズを選ぶとき、多くの人が価格と安心のバランスで悩みますよね。

ここでは、「安いから買ったけど失敗した…」というケースを防ぐために、後悔しないための選び方を3つの視点からご紹介します。

安さ重視で選んで後悔するケースも

安いコンタクトレンズを見つけると、つい飛びつきたくなりますよね。もちろんお得に買えるのは嬉しいことですが、「価格だけ」で選んでしまうと、思わぬトラブルに繋がることもあります。

▼よくある後悔のパターン

ケースありがちな問題例
ネットで格安品を購入乾きやすくて装用感が悪い
処方なしで購入自分の目に合わず、充血や違和感が続いた
有名メーカーではない商品トラブル時のサポートが不十分だった

目はとてもデリケートな器官。レンズの質が低かったり、自分の目に合っていなかったりすると、目の疲れや違和感、最悪の場合は眼疾患の原因になることもあります。

価格が魅力的でも、「安心して使えるかどうか」まで確認することが後悔しない選び方につながるのです。

自分の目に合ったものを見つけるためには

価格やブランドに関係なく、一番大切なのは「自分の目に合っているかどうか」です。人によって目のカーブや乾きやすさ、装用時間などが異なるため、合わないレンズを使うと快適に過ごせません。

▼自分に合ったレンズを選ぶポイント

チェック項目内容
BC(ベースカーブ)目のカーブに合っているか
含水率乾きやすさやつけ心地に影響
酸素透過性長時間装用する人は要チェック
使用頻度毎日使うのか、たまに使うのかによって選ぶべき種類が変わる

最初は眼科での検査・アドバイスを受けて、自分に合ったタイプを見つけるのが理想的です。多少価格が高くても、快適さや目の健康を優先すれば、結果的に満足度の高い買い物になります。

続けやすさ重視なら定期購入という選択肢も

「毎月コンタクトを買いに行くのが面倒…」そんな方におすすめなのが、定期購入(サブスクリプション)という方法です。

これは、あらかじめ決めたサイクルで自動的に商品が届くサービスで、価格面でも続けやすい工夫がされています。

▼定期購入のメリットと注意点

メリット注意点
毎回買う手間が省けるキャンセル・変更のルールを確認
割引価格で購入できる場合も長期契約が必要なことがある
在庫切れの心配がないレンズが合わない場合は交換を相談

定期購入は、多忙な方や買い忘れが心配な方にとって便利な選択肢です。価格面でも優遇されることが多く、コスパと快適さを両立したい人にはぴったりかもしれません。

ただし、契約内容は事前にしっかりチェックし、自分の生活スタイルに合うかどうかを確認してから申し込みましょう。

まとめ

コンタクトレンズの原価は、製造コストだけを見れば数十円から数百円と、意外と安価です。しかし、実際の販売価格には医療機器としての管理体制や検査・サポート体制、さらに広告費や流通コストなど、私たちには見えにくい多くの費用が含まれています。

ネット上では「原価は安いのに高すぎる」といった意見もありますが、価格には安心して使うための“見えない価値”が反映されていることも事実です。安さだけを求めるのではなく、自分の目に合った品質やサポートがあるかを重視して選ぶことが、後悔のない選択につながります。

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LaserWin株式会社は、眼科向けのレーザー手術機器を提供しています。 オウンドメディア「ミエルネ」では、視力矯正に役立つコラムを発信。 メディア編集長は薬機法・医療法のYMAA個人認証マーク資格を取得しており、信頼できる記事を読者にお届けします。

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