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コンタクトレンズの数値とは?意味と選び方をやさしく解説

LaserWin株式会社丨メディア事業部

LaserWin株式会社は、眼科向けのレーザー手術機器を提供しています。 オウンドメディア「ミエルネ」では、視力矯正に役立つコラムを発信。 メディア編集長は薬機法・医療法のYMAA個人認証マーク資格を取得しており、信頼できる記事を読者にお届けします。

コンタクトレンズを買おうとしたとき、「PWR」「BC」「DIA」などの見慣れない数値に戸惑ったことはありませんか?数字やアルファベットが並んでいるけれど、自分にとって何が大事なのか、どう選べばいいのか分からず不安になる方も多いはずです。

中には、何となく度数を選んで使い始めた結果、「見えづらい」「目が痛い」といったトラブルに悩まされている方もいるかもしれません。

この記事では、コンタクトレンズに記載されている各数値の意味と正しい見方、数値が合わないことで起こるリスク、そして自分にぴったり合う数値を知るための方法までを、やさしく丁寧に解説していきます。

コンタクト初心者の方はもちろん、「最近なんとなく合っていない気がする…」と感じている方も、この機会に数値の基本をしっかり押さえて、もっと快適で安心なレンズ選びをしてみませんか?

数値の基本を知ろう!よく使われる項目と意味

コンタクトレンズを選ぶときに必ず目にする「PWR」「BC」「DIA」といった数値。何となく見ているけど、意味まではよくわからない…という方も多いのではないでしょうか?

ここでは、それぞれの数値がどんな役割を持っているのかを、やさしく解説していきます。

PWR(度数)の意味と正しい見方

PWRは「Power(パワー)」の略で、視力を矯正するためのレンズの度数を表します。近視・遠視それぞれに合わせた度数があり、自分の視力にぴったりのPWRを使うことで、はっきりとした見え方が得られます。

▼PWRの表記と意味

表記例内容対象の症状
-2.00近視用の度数近視
+1.50遠視用の度数遠視
±0.00度なし(矯正なし)特に症状なし

近視の方はマイナス(-)の数値、遠視の方はプラス(+)の数値が使われます。たとえば「-3.00」のように数値が大きくなるほど、矯正の強さも強くなります。

見た目では同じように見えるレンズでも、PWRが少し違うだけで見え方が大きく変わることがあります。正しい数値を知ることで、ストレスなく毎日を過ごせるようになりますよ。

BC(ベースカーブ)は装用感を左右する

BCは「Base Curve(ベースカーブ)」の略で、コンタクトレンズの内側のカーブの具合を表します。角膜の丸みに合ったカーブを選ばないと、レンズがずれたり違和感の原因になったりします。

▼BCの数値と特徴

数値カーブの特徴備考
8.3〜8.5カーブが急眼球が小さい、角膜が丸い人に向く
8.6〜8.7日本人の平均的日本人にもっとも多い
8.8〜9.0カーブがゆるやか眼球が大きい、角膜が平坦な人に向く

数字が小さいほどカーブがきつく、大きくなるとゆるやかになります。自分の角膜に対してBCが合っていないと、たとえ度数が合っていても「なんとなく違和感がある」と感じやすくなります。

BCの合ったレンズを使えば、目との一体感が増して長時間つけていても疲れにくくなります。毎日つけるものだからこそ、つけ心地の違いはとても大切です。

DIA(直径)の選び方と目のフィット感

DIAは「Diameter(ダイアメーター)」の略で、レンズの直径=大きさを表す数値です。目のサイズや好みによって合う大きさは異なり、DIAが合っていないとズレやすくなったり、ゴロゴロ感を感じたりすることも。

▼DIAの数値と特徴

DIA(mm)特徴備考
13.0〜13.9小さめ目が小さい方やナチュラル派向け
14.0〜14.3標準一般的なソフトレンズの標準範囲
14.4〜15.0大きめカラーコンタクト、印象を変えたい方向け
(参考)9.0前後ハード用ハードコンタクトレンズの標準径

DIAは数値の差がわずかでも、装用感に与える影響は意外と大きいです。「少し大きめがかわいい」と思って選んでも、自分の目に合っていなければトラブルの元になることも。

目の輪郭にぴったり合ったDIAを選べば、自然な見た目と快適さの両方が手に入ります。見た目だけで選ばず、バランスの良いフィット感を意識してみてください。

処方箋と数値の関係を正しく理解しよう

コンタクトレンズを購入する際、「処方箋が必要なの?」と疑問に思ったことはありませんか?実は、レンズ選びに欠かせない数値のほとんどは、この処方箋に基づいています。

正確な視力矯正と快適な装用感を得るためには、数値の意味を理解しておくことが大切です。

処方箋に記載される数値の一覧と意味

処方箋には、視力を正しく補正するためのさまざまな数値が記載されています。どれも似たような英数字に見えますが、それぞれにしっかり役割があります。

▼処方箋によく記載される数値と意味

項目名表記例意味
PWR(度数)-2.50近視・遠視の矯正度合いを示す数値
BC(ベースカーブ)8.6レンズ内側のカーブ(装用感に影響)
DIA(直径)14.2レンズの大きさ(フィット感に関与)
CYL(乱視度数)-0.75乱視の矯正のための数値(※乱視用)
AXIS(軸)180乱視の方向を示す角度(※乱視用)

特にPWR・BC・DIAの3つは、すべてのコンタクトユーザーに共通する基本項目です。一方で、CYLやAXISは乱視がある方にのみ必要な情報です。

処方箋を見れば、自分の目に必要なレンズスペックが一目でわかるようになっています。どんな商品を選ぶにしても、この数値をもとにすれば、自分に合ったレンズを安全に選べます。

メガネとコンタクトで度数が違う理由とは?

同じ視力でも、メガネとコンタクトで処方される度数が違うと感じたことはありませんか?実はこれ、間違いではなく、ちゃんとした理由があるんです。

その理由は、レンズと目の距離にあります。

▼メガネとコンタクトの位置の違い

種類装着位置特徴
メガネ目から約12mm離れている距離がある分、補正が変わる
コンタクト角膜に直接のせるより直接的な補正が必要になる

メガネは目から少し離れた位置にあるため、レンズを通して光が届く角度や距離に変化があり、それに合わせた度数が必要です。一方、コンタクトは目に密着しているため、よりダイレクトな矯正が求められます。

そのため、たとえばメガネで「-4.00」の方でも、コンタクトでは「-3.75」や「-4.25」といった微調整が入ることがあります。自己判断で「メガネと同じ度数でいいや」と購入してしまうと、見え方に違和感が出たり、目が疲れやすくなることも。

度数も目的に合わせて調整されていることを知っておくと、より納得して選べるようになります。

処方箋なし購入のリスクと注意点

最近は、ネットやドラッグストアで処方箋なしでもコンタクトレンズを購入できるケースが増えています。便利に感じるかもしれませんが、そこには見逃せないリスクも潜んでいます。

▼処方箋なし購入による主なリスク

  • 自分に合っていない度数で目が疲れる
  • BCやDIAが合わず装用感が悪い
  • 乱視やドライアイに気づかないまま使用する
  • 目の健康状態を確認できず悪化の可能性がある

コンタクトレンズは高度管理医療機器に分類されており、間違った使用をすると角膜を傷つけたり、目の病気を引き起こす可能性もあります。特に、初めて使う方や度数に変化を感じている方は、自己判断での購入は避けるべきです。

一方で、処方箋を持っていれば、PWR・BC・DIAなどの数値に基づいて、安心して自分に合ったレンズを選ぶことができます。購入時の不安を取り除き、安心して使うための心強い味方として活用しましょう。

数値が合わないと起こる目のトラブル

コンタクトレンズをつけていて、「なんとなく見えにくい」「目がゴロゴロする」と感じたことはありませんか?それ、実は数値が合っていないことが原因かもしれません。

ここでは、それぞれの数値が合わない場合に起こる、代表的なトラブルを見ていきましょう。

見えづらさやピントずれの原因はPWRかも

視界がぼやけたり、ピントが合いづらく感じるときは、PWR(度数)の数値が合っていない可能性があります。

度数は視力矯正のために設定されるものなので、少しのズレでも見え方に大きな影響が出ることがあります。

▼PWRのズレによる見え方の違和感例

  • 遠くの標識がぼやけて読めない
  • パソコン作業で目が疲れやすくなる
  • 視点を移動するときにピントがずれる
  • 目を細めないと見えづらい

特に、「メガネと同じ度数でいいだろう」と自己判断で選んだ場合にこのような違和感が起こりやすくなります。PWRはほんの0.25単位の違いでも、視界に大きな差が生じることもある繊細な数値です。

目の疲れが取れない、見えにくさが続くという方は、レンズの度数が合っていない可能性を疑ってみてもいいかもしれません。適正なPWRに調整するだけで、毎日の視界がぐっと快適になります。

痛み・違和感はBCが合っていないサイン

レンズを装着したときに「なんとなくゴロゴロする」「レンズが動いて落ち着かない」と感じるなら、BC(ベースカーブ)が自分の目に合っていないサインかもしれません。BCは角膜の丸みに合わせる数値なので、ズレがあるとレンズがしっかり密着せず、さまざまな違和感につながります。

▼BCの不一致によって起きやすい症状

  • レンズがずれて視界がブレる
  • 目の表面が痛く感じる
  • まばたきのたびにレンズが動く
  • 長時間つけると充血しやすい

このような症状は、単なる「つけ慣れていないだけ」ではなく、数値ミスが原因で起きていることも多いです。特にBCが合わないと、レンズが角膜にしっかり密着しないため、目の表面をこすってしまうリスクも高まります。

一度でも「なんだか痛い」「ズレる感じが気になる」と思ったら、装用時間を短くするだけでなく、BCの見直しも視野に入れてみてください。快適さのカギは、度数だけでなくフィット感にもあるんです。

DIAのズレが引き起こす不快感とは?

DIA(直径)の数値が合っていないと、見た目だけでなく、目の中での安定感や装用感に大きく影響します。「レンズが動きやすい」「なんとなく乾く」と感じるときは、DIAのミスマッチが原因になっていることがあります。

▼DIAが合っていないときに感じやすい不快感

  • レンズが黒目の位置からズレてしまう
  • 目が乾きやすくなり瞬きが増える
  • 視界の端がにじんで見える
  • 装着時に違和感が残る

DIAは一見、見た目のサイズだけに関わるように思えますが、実際には角膜との接地面積やレンズの動きやすさに直結しています。特に、目が小さい人が大きめのDIAを選ぶと、ズレが起きやすく、結果的に目の疲れや乾燥を引き起こす原因にもなります。

「デザイン重視」でDIAを選びがちですが、目の快適さや安定感を保つには、自分の目の大きさに合ったDIAを選ぶことがとても大切です。違和感の少ない装用感は、DIAのフィット感にかかっているといっても過言ではありません。

自分に合った数値を知るためにできること

「このコンタクト、ちょっと合わないかも…」そんな違和感の原因は、数値のズレにあるかもしれません。PWRやBC、DIAは、人それぞれ目の形や状態によってベストな数値が異なります。

ここでは、自分に合った数値を知るためにできる具体的な方法や考え方をご紹介します。

眼科での検査でわかる自分だけの数値

コンタクトレンズの数値は、「何となく」や「自己判断」ではわかりません。もっとも正確に、そして安心して数値を知る方法は、眼科での検査です。

眼科では、以下のような検査を行って、あなたの目に合ったコンタクトレンズを導き出してくれます。

▼眼科での主な検査内容

検査名内容・目的
視力検査見える距離に応じたPWR(度数)を測定
角膜曲率計測角膜のカーブ(BC)を正確に測定
角膜径の測定目のサイズから適切なDIAを判断
眼の健康チェック炎症やドライアイなどの有無を確認

これらの検査によって、見え方の快適さだけでなく、目の健康状態に合わせた安全な数値がわかります。市販のレンズを試すよりも、眼科で数値を出してから選ぶ方が、結果的に無駄が少なく、快適なレンズに早くたどりつけます。

自分だけの最適な数値を知る第一歩は、プロの診断を受けること。それだけで安心感が高まりますよ。

数値は「バランス」で考えることが大切

コンタクトレンズの数値は、ひとつだけ合っていればいいというものではありません。PWR・BC・DIAのそれぞれがバランスよく調和してはじめて、快適な見え方やつけ心地につながります。

▼PWR・BC・DIAのバランスと役割

数値項目担当する役割数値が合わない場合の影響例
PWR視力の補正ピントが合わず見えづらくなる
BCレンズのフィット感ゴロゴロ感・ズレ・充血など
DIA装用の安定性と見た目レンズのズレ・視界のにじみ・違和感

たとえば、PWRが合っていても、BCが合っていなければレンズがズレたり違和感の原因になりますし、DIAが大きすぎれば視界のブレや乾燥感を感じることもあります。

このように、どれかひとつの数値だけでなく、すべての数値が自分の目に合っていることが、コンタクトレンズ本来のパフォーマンスを引き出すポイント。「最近なんとなく合わないな」と感じるときは、ひとつの数値だけでなく、全体のバランスを見直してみるのがおすすめです。

視力は変わる!定期的なチェックの重要性

一度数値を測ったからといって、それがずっと変わらないわけではありません。視力や目の状態は、生活環境や年齢の変化によって少しずつ変わっていきます。

▼定期的に検査を受けるメリット

  • 数値の変化に気づける
  • 違和感の原因を早期に発見できる
  • 目の病気やトラブルの予防につながる
  • より快適なレンズにアップデートできる

たとえば、スマートフォンやパソコンを長時間使う生活が続けば、近視が進行したり、ドライアイの症状が強くなったりすることも。そうなると、以前の数値のままでは合わなくなってしまう可能性があるのです。

コンタクトレンズユーザーは、一般的に3ヶ月に1回の定期検査を受けることが推奨されています。目に異常がなくても定期的な検査が重要です。症状がなくても、定期的に見直すことで、知らず知らずのうちに悪化していた問題を防ぐことができます。

まとめ

コンタクトレンズの数値には、それぞれに明確な意味と役割があります。

PWRは視力矯正、BCは装用感、DIAはフィット感や見た目に関わり、どれも快適な装用には欠かせない要素です。数値が少しでもズレていると、見えづらさや違和感、不快感といったトラブルに直結するため、自分に合った正確な数値を知ることがとても大切です。

また、視力や目の状態は時間とともに変化するもの。定期的に数値を見直すことで、より快適で安全なコンタクトレンズ生活を続けることができます。

自分の目としっかり向き合い、数値への理解を深めることで、毎日の「見える」がもっと心地よくなるはずです。

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LaserWin株式会社丨メディア事業部

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