「マンスリーコンタクトって実際どうなんだろう?」「ワンデーと比べて本当にお得なの?」そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
コンタクトレンズは目に直接つけるものだからこそ、価格だけでなく、使いやすさや安全性にもこだわりたいところ。特にマンスリータイプは、正しく使えばコストを抑えつつ、快適に毎日過ごせる心強い存在です。
本記事では、マンスリーコンタクトの特徴やメリットをはじめ、選び方のポイントやおすすめモデルまでを丁寧に解説しています。初心者の方はもちろん、今使っているレンズからの切り替えを検討している方も、ぜひ参考にしてみてください。
マンスリーコンタクトレンズとは?
マンスリーコンタクトレンズは、コスパの良さと継続使用のしやすさが魅力のアイテムです。でも、「毎日使うものだからこそ、ちゃんと特徴を知っておきたい」と感じる方も多いはず。
ここではまず、マンスリータイプの基本的な性質や、他の種類との違いについてわかりやすく紹介します。
マンスリータイプってどんなレンズ?基本の特徴を解説
マンスリーコンタクトは、1枚のレンズを約1ヶ月間繰り返し使える使い捨てタイプのコンタクトレンズです。
1日使い切りのワンデーとは違い、毎日のお手入れが必要ですが、そのぶん経済的に続けられるのが特徴です。
▼マンスリーコンタクトの基本情報
項目 | 内容 |
使用期間 | 約30日間(1ヶ月) |
装用スケジュール | 毎日着脱・ケアが必要 |
ケア用品 | 専用の洗浄・保存液が必要 |
対応範囲 | 近視・遠視・乱視・カラータイプなど |
使い方には多少の手間がかかりますが、「毎日使うからこそ、自分の目にしっかりなじむ感じが好き」というユーザーも多く、快適さを実感しやすいレンズとも言えます。
こんなにある!マンスリーのメリットと注意点
マンスリータイプには、他のレンズにはない魅力があります。特にコストを抑えつつ、毎日使いたい方にはぴったりの選択肢です。
▼マンスリーコンタクトの主なメリット
メリット | 内容 |
経済的に続けやすい | ワンデーに比べて年間コストが安い |
装用感が安定しやすい | 同じレンズを使うので目になじみやすい |
高機能な製品が豊富 | UVカット・保湿・乱視用なども選べる |
ただし、注意点もあります。特に気をつけたいのは、毎日のケアを怠らないこと。洗浄や保存が不十分だと、目のトラブルの原因になる可能性もあります。
▼使用時の注意点
- 洗浄・保存を毎日正しく行う必要がある
- 使用期限(約30日)を守る
- 違和感がある場合はすぐに使用を中止する
手間はかかるものの、その分コストパフォーマンスが良く、自分のペースで快適に使い続けたい方に向いています。丁寧にケアできる人にとっては、バランスの取れたレンズと言えるでしょう。
マンスリー・ワンデー・2ウィークの違いとは?使い分けのポイントも紹介
コンタクトを選ぶとき、よく迷うのが「どの使用期間タイプにするか」です。マンスリー以外にも、1日使い切りの「ワンデー」や、2週間で交換する「2ウィーク」タイプがあります。
それぞれに向いている人が違うので、特徴を比べてみましょう。
▼主なコンタクトタイプの比較表
タイプ | 使用期間 | ケアの必要性 | コスト感 | 向いている人 |
ワンデー | 1日使い捨て | 不要 | 高め | 週末だけ使う人、旅行が多い人 |
2ウィーク | 約2週間 | 必要 | 中程度 | 手間とコストのバランスを取りたい人 |
マンスリー | 約1ヶ月 | 必要 | 安め | 毎日使う人、ケアに手間を惜しまない人 |
このように、それぞれのタイプには使用頻度やライフスタイルに合った選び方があります。たとえば、毎日装用してコスパを重視したいならマンスリー。たまに使う程度で手軽さを重視するならワンデーがおすすめです。
「どれが一番いいか」ではなく、自分の生活スタイルに合うかどうかで選ぶことが、快適なコンタクトライフへの近道になります。
自分に合ったマンスリーコンタクトの選び方
マンスリーコンタクトを使ってみたいと思っても、「自分に合うタイプがどれなのか分からない」と迷う方は多いです。選び方を間違えると、目の乾きや違和感などの原因になってしまうことも。
ここでは、自分にぴったりのマンスリータイプを見つけるためのヒントを、ライフスタイル・素材・購入方法の3つの観点からご紹介します。
ライフスタイル別・おすすめタイプの選び方
マンスリーコンタクトにはさまざまな種類があり、装用する人の生活スタイルによって、合うレンズも異なります。
「とにかくコスパ重視」「目の負担が少ないものがいい」「長時間つけるから乾きにくいものが欲しい」など、重視したいポイントに応じて選ぶと失敗しにくくなります。
▼ライフスタイル別おすすめの選び方
ライフスタイル | おすすめタイプの特徴 |
毎日長時間装用する | 酸素透過性の高い素材、保湿力のあるタイプ |
コストを抑えたい | ベーシックで低価格のスタンダードモデル |
パソコン作業が多い | 乾きにくい素材・モイスチャー成分配合タイプ |
外出が多くUVが気になる | UVカット機能付きモデル |
乱視・高度数に対応したい | 専用設計(トーリックレンズ・高Dタイプ) |
マンスリータイプは種類が豊富なので、自分の使い方に合う機能を備えた製品を選ぶことが何より大切です。つけ心地や目の乾燥が気になる場合は、保湿成分が配合されているタイプや、装用感を試せるサンプルレンズのあるメーカーを選ぶのもおすすめです。
素材や機能性のチェックポイントとは?
マンスリーコンタクトを選ぶ際に意外と見落とされがちなのが、「レンズの素材」や「機能性」です。見た目はどれも同じように見えますが、素材によって装用感や酸素の通りやすさが異なります。
▼チェックしておきたい素材・機能ポイント
チェック項目 | 注目すべき理由 |
酸素透過性 | 長時間使用時の目の負担を軽減できる |
含水率 | 高すぎると乾きやすいことも。バランスが重要 |
UVカット機能 | 屋外活動が多い人には嬉しい機能 |
保湿・うるおい成分 | 乾燥を感じやすい方におすすめ |
薄型設計 | 装用感が軽く、初めてでもなじみやすい |
たとえば、目が乾きやすい人は含水率が高めで保湿機能のあるものを。長時間装用するなら、シリコーンハイドロゲル素材のような酸素透過性の高いレンズが向いています。
目の状態や生活環境によって、求める機能は人それぞれ。自分の目の「クセ」に合った素材を選ぶようにしましょう。
購入前に知っておきたい!処方箋や販売ルール
コンタクトレンズは「医療機器」に分類されるため、購入の際には一定のルールがあります。特に初めてマンスリータイプを使う場合は、「処方箋が必要なの?」「ネットで買っても大丈夫?」といった疑問がある方も多いはず。
以下に購入時の基本ルールをまとめました。
▼購入時に知っておきたい基本ルール
- 処方箋の提示が必要な場合がある(特に店舗購入時)
- オンラインでも購入可能だが、自己責任が求められる
- 初めて使用する場合は必ず眼科で検査を受ける
- 眼科での「度数・BC・レンズ直径」の確認が重要
- 年に1回程度の定期検査が推奨されている
マンスリータイプは長期間使うレンズだからこそ、自分の目に合った度数・カーブのものを選ぶことがとても大切です。また、ネット購入も便利ですが、目の健康を守るためには医師のアドバイスを受けながら選ぶのが安心です。
初めてでも安心!おすすめのマンスリーコンタクト
「どの製品を選べばいいか分からない」という方のために、初心者向け・コスパ重視・乱視や高度数にも対応したモデルなど、目的別におすすめのマンスリーレンズをご紹介します。それぞれの特徴を比べて、自分に合うものを見つけてください。
初心者に人気のやさしい付け心地
初めてマンスリーレンズを使うときは、「つけ心地のよさ」と「扱いやすさ」がポイントです。異物感が少なく、目になじみやすい設計の製品を選びましょう。
▼初心者におすすめのマンスリーレンズ(装用感重視)
製品名 | メーカー/ブランド | 主な特徴 |
ワンマンスリフレア UV | フロムアイズ株式会社(製造販売元) | 安心の品質管理のもと製造され、薄型で自然な装用感。初心者でも扱いやすい。UVカット、低含水(38%)、汚れが付きにくい非イオン性素材 |
ピュアアクア ワンマンス UV by ゼル(販売名:ワンマンスリフレア UV) | 株式会社ZERU | 保湿力があり、うるおいが持続。コスパも良く初心者にやさしい設計 |
これらのレンズは、「目に何か入れている感じが苦手」「最初から違和感なく使いたい」という方にぴったりです。はじめの一歩をスムーズに始めたい方に最適なレンズです。
コスパ重視ならコレ!手頃で高品質なアイテム
毎日使うからこそ、価格を抑えて続けやすいことはとても大切。コスパが良く、それでいて機能面も信頼できるモデルを選びましょう。
▼価格と品質のバランスが取れたおすすめモデル
製品名 | メーカー/ブランド | 特筆ポイント |
TeAmo 1MONTH TORIC | TeAmo(株式会社Lcode) | 日本初の国内承認を取得した乱視用マンスリーカラコン。安全性確認済で、低価格ながら高機能。カラーバリエーションも豊富 |
マンスリーファイン UV plus | シード | UVカット機能付き。汚れが付きにくい低含水設計で、コスパを重視する人に◎ |
どちらも「月々の負担を減らしたい」「でも使い心地にはこだわりたい」という方におすすめです。長く使い続けたい人ほど、コスパの良さは重要な選択基準になります。
高度数や乱視にも対応!選べるバリエーション
乱視や強度の近視があると、「自分に合うマンスリーレンズはあるのかな?」と不安になるかもしれません。今では、そういったニーズにも応えられる製品が多く登場しています。
▼乱視・高度数対応のおすすめマンスリーレンズ
製品名 | メーカー/ブランド | 対応の特徴 |
TeAmo 1MONTH TORIC | TeAmo | CYL–0.75〜–2.25D、AXIS指定あり。乱視対応のカラコンタイプで選択肢が広い。 |
バイオフィニティ XR | クーパービジョン | 強度近視(-12.50D以上)や強度遠視(+8.50D以上)にも対応。酸素透過性が高く、長時間装用にも向いている。 |
これらのレンズは、度数や乱視軸が細かく設定でき、視力の状態に合わせてぴったりのレンズを選びやすいのが魅力です。特に処方情報がわかっている方なら、オンラインでもスムーズに購入できます。
マンスリーコンタクトのメリットを感じやすいのはこんな人
マンスリーコンタクトはコストパフォーマンスに優れ、長期的に安定して使えるのが魅力ですが、実は「万人向け」ではありません。むしろある特定の条件に当てはまる人こそ、その良さを実感しやすいアイテムです。
ここでは、マンスリータイプがフィットしやすい3タイプの人を例に挙げてご紹介します。
コストを抑えたいけど、手間を惜しまない人
マンスリーコンタクトの最大の魅力は、なんといっても1枚で約1ヶ月使える経済性です。ワンデータイプと比べると、月あたり・年あたりの費用差はかなり大きく、日常的に使う人にとっては家計にもやさしい選択肢になります。
▼マンスリーをおすすめしたい“コスパ重視”タイプの特徴
特徴 | 該当する人の例 |
コストを重視する | ワンデーでは費用が気になる学生・長期利用者 |
ケアの手間を受け入れられる | 洗浄・保存などに抵抗がない、毎日ルーティンがある人 |
長期的な使用を見込んでいる | 定期購入やまとめ買いでさらに安く抑えたい人 |
たとえば、学生さんや日常的にレンズを使う社会人など、「費用を抑えつつ、清潔に管理する習慣がある人」には、マンスリータイプは非常に相性が良いです。
“手間をかけてでもコスパを重視したい”人にとって、マンスリーは強い味方になります。
毎日装用する習慣がある人にぴったり
マンスリータイプは、「必要なときだけ装用する人」よりも、毎日コンタクトを使う生活スタイルの人に向いています。使えば使うほど、1日あたりのコストが下がるため、自然とお得感もアップします。
▼マンスリーがおすすめな“毎日装用派”の特徴
特徴 | 該当する人の例 |
毎日レンズを使う | 学校・仕事・通勤などで日常的に使用している人 |
メガネよりコンタクト派 | 基本的に外出時はずっとコンタクトで過ごす人 |
使用頻度が高い | 平日・休日問わず毎日装用している人 |
「週に1〜2回しか使わない」という人には不向きですが、“365日のうち300日は使ってる”というような人ならマンスリーの恩恵を最大限受けられます。
自分の目に合ったスペックを選びたい人
マンスリータイプは、比較的スペックの選択肢が多いことも特徴のひとつです。特に、「目が乾きやすい」「乱視がある」「高度数が必要」など、細かいニーズに合ったレンズを探したい人にとっては、選びがいのあるカテゴリです。
▼細かいスペック選びができるマンスリーの強み
スペックの種類 | 対応できる特徴 |
含水率・素材の選択 | 乾きやすさ・装用感の調整が可能 |
BC(ベースカーブ) | 目のカーブに合ったフィット感を得やすい |
CYL・AXIS(乱視度数・軸) | 乱視にしっかり対応した補正ができる |
高度数 | −10.00D以上の強度近視にも対応した製品が多数 |
特に処方値が特殊な方や、目に合わないレンズで違和感を感じたことがある方は、スペックの選択肢が広いマンスリーならではの柔軟性をメリットとして感じやすいはずです。
「ぴったりのレンズを選びたい」という方にとって、マンスリーは最も調整しやすいカテゴリのひとつです。
まとめ
マンスリーコンタクトレンズは、コストパフォーマンスに優れ、継続的に使いたい人にとって頼れる選択肢です。ワンデーや2ウィークと比べて、日々のお手入れは必要になりますが、その分、経済性や装用感の安定性といったメリットが得られます。
選ぶ際は、自分のライフスタイルや目の状態に合わせて、素材や機能、スペックをしっかり確認することが大切です。最近では初心者向けのやさしい装用感のレンズや、乱視・高度数に対応したモデルも多く登場しており、選択肢が広がっています。
毎日装用する習慣がある方や、コストを抑えつつも自分に合ったレンズを選びたい方にとって、マンスリータイプは非常に魅力的なレンズです。自分に合った1枚を見つけて、快適なコンタクト生活を送ってください。