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メガネの「EP値」とは?PD値との違いや見えづらさ・疲れの原因をていねいに解説

LaserWin株式会社丨メディア事業部

LaserWin株式会社は、眼科向けのレーザー手術機器を提供しています。 オウンドメディア「ミエルネ」では、視力矯正に役立つコラムを発信。 メディア編集長は薬機法・医療法のYMAA個人認証マーク資格を取得しており、信頼できる記事を読者にお届けします。

「最近メガネを新調したのに、なんとなく見えづらい」「視力は合っているはずなのに、目が疲れやすい気がする」――そんな違和感を抱えていませんか?もしかするとその原因は、「EP値」というあまり知られていない数値にあるかもしれません。

EP値とは、瞳とレンズの位置を正しく合わせるための重要なデータで、メガネの見え方を左右する“見え方の土台”のような存在です。視力が合っていても、このEP値がズレているだけで、ピントが合いづらくなったり、目や肩が疲れやすくなったりすることもあります。

この記事では、EP値の基本的な意味からPD値との違い、ズレによって起こる影響、さらにメガネ選びで後悔しないためのポイントまで、わかりやすく丁寧に解説します。「メガネが合わない理由がわからない」という方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。

そもそもEP値ってなに?メガネ選びで知っておきたい基本の話

メガネの見え方に違和感を感じるとき、原因は視力だけとは限りません。その裏にあるのが「EP値」という数値。メガネのフィット感や見やすさに関わる、重要な要素です。

ここではEP値の基本的な意味と、似た言葉であるPD値との違い、そしてEP値の一般的な目安について解説していきます。

EP値とは?“目の中心”に合わせる大切な数値

EP値(アイポイント)は、メガネをかけた時にレンズの高さ方向における黒目(瞳孔)の中心位置を示す数値です。主に遠近両用レンズや特殊レンズの設計で重要な役割を果たし、レンズ中心から上下どの位置に瞳孔が来るかを調整するために使われます。

たとえば「近くを見るとき」と「遠くを見るとき」では視線の向きや焦点の取り方が異なるため、EP値のズレがあるとどちらの距離でも違和感を覚えることがあります。特に近視や遠視といった視力特性を持つ人は、矯正レンズによって見え方が調整されているため、EP値の影響がより顕著に出やすくなります。

数ミリのズレでも、焦点が合いにくくなったり、目が疲れやすくなったりするため、正確な測定が求められます。

▼EP値が重要な理由

  • 視線とレンズのズレを防ぐ
  • 長時間使っても目が疲れにくい
  • 見え方が自然で安定する

レンズの度数が合っていても、EP値が合っていなければ本来の性能を引き出せません。見え方の質を左右する「見え方の基準点」として、非常に大切な役割を果たしています。

よく聞くPD値とはどう違うの?役割の違いをやさしく解説

EP値と混同されやすいのが「PD値(瞳孔間距離)」です。どちらも瞳の位置に関わるものですが、意味と使われ方に違いがあります。

PD値(瞳孔間距離)は左右の瞳孔の中心同士の水平距離を示す数値で、日本人男性の平均は約64mm、女性は約62mmとされています。

一方、EP値はレンズの高さ方向(上下)の位置を示す数値で、PD値は左右の瞳孔間距離(水平距離)を示す設計基準です。EP値は主に遠近両用レンズなどで必要となります。

▼EP値とPD値の違い

比較項目EP値PD値
測定単位左右個別(mm)両目で合計(mm)
主な役割レンズと瞳の位置を正確に合わせるメガネの設計基準になる
使用場面精密なレンズ設計に必要一般的なレンズでも使用

PD値はメガネの“土台”をつくる基準、EP値は“調整”のための細かなデータ。この2つは補完し合う存在であり、正確なEP値があってこそ、メガネはよりフィットした仕上がりになります。

EP値はどれくらいが普通?自分の目に合う数値の目安

EP値には個人差がありますが、平均的な数値を知っておくと、自分の測定結果が大きくズレていないかの参考になります。

EP値はレンズ中心から上下方向への相対的な位置(例:+2.0mmなど)で表され、個人差があります。一般的な標準値は+2.0mm前後ですが、顔や目の位置によって異なります。

左右で数値が異なることもあり、必ずしも対称であるとは限りません。EP値に「正解の数値」はなく、自分の目に合っていることが何よりも重要です。

なんだか見えづらい…それ、EP値が合ってないかもしれません

視力は合っているはずなのに、「なんとなくピントが合わない」「片目だけ違和感がある」…そんなときは、もしかするとEP値が原因かもしれません。

メガネを快適に使い続けるためには、視力だけでなく、EP値という“目とレンズの位置関係”にも目を向ける必要があります。

ここでは、EP値がズレたときに起こる代表的な症状や、体への影響、ズレの原因について詳しく見ていきましょう。

ピントが合わない・視界がぼやける…ズレが引き起こす違和感

EP値のズレは、特に遠近両用レンズや特殊レンズを使用する場合に、視界の違和感やピントの合いづらさ、疲れの原因となることがあります。単焦点レンズではEP値の影響は比較的小さいですが、フィッティングやPD値のズレも見え方に影響します。

これは、レンズの光学中心と瞳の中心が正確に一致していないことによって、視線の通り道がズレてしまうためです。

▼EP値のズレで感じやすい違和感の例

  • 目の焦点が合いにくくなる
  • 文字や画面がにじんで見える
  • 両目で見たときに奥行きが歪む
  • 特定の距離でだけ見えづらい

このような違和感は、小さなズレでも起こり得ます。特に精密な作業をするときや、長時間パソコンを見る場面では顕著に感じることがあります。

メガネが「合わない」と感じるとき、その背景にEP値のズレがあることも珍しくはありません。

肩こりや頭痛も?目だけじゃない体への影響

EP値のズレは、視界の違和感だけでなく、身体的な不調としても現れることがあります。見えにくい状態が続くと、無意識に目や首に力が入ってしまい、筋肉の緊張や姿勢の悪化を引き起こします。

▼EP値がズレたときに起こりやすい身体への影響

  • 首や肩の筋肉が緊張してこりやすくなる
  • 長時間の作業後に頭痛を感じる
  • 目の奥が痛む、重く感じる
  • 姿勢が崩れて体全体に疲労がたまる

このような症状は、メガネの度数調整だけでは解消しない場合もあります。EP値がしっかり合っていることが、目と体全体のコンディションを保つカギにもなるのです。

原因不明の不調が続くとき、まずはメガネのフィッティングやEP値を見直してみる価値があります。

測り方によってズレることも?誤差の原因と防ぐコツ

EP値は非常に繊細な数値であり、測定方法や環境によって誤差が生じることもあります。

たとえば、測定時の姿勢、目線のズレ、測定機器の精度、スタッフの技術力など、さまざまな要素が影響します。

▼EP値に誤差が生じる主な原因

要因内容
測定姿勢の不安定さ体が傾いたまま測定してしまう
機器のばらつき店舗によって使用機器や精度に差がある
スタッフの技術差経験値の違いで細かなズレが生じることも
同じ人でも日によって違う疲労や集中力の差で目線が安定しないこともある

こうした誤差を防ぐためには、測定時にリラックスした状態で正しい姿勢をとること、信頼できる店舗で測定を受けることが大切です。

丁寧にフィッティングをしてくれるお店を選ぶことで、ズレのない快適なメガネ作りにつながります。

見え方が変わる!EP値を意識したメガネ選びのポイント

見え方にこだわるなら、レンズの度数やフレーム選びだけでなく「EP値」に注目することが大切です。特にオーダーメイドや特殊レンズでは、EP値がわずかにズレるだけで、視界の快適さに大きく差が出ます。

ここでは、EP値が重要になるシーンや、メガネ選びの際に確認しておきたいポイントを詳しく紹介します。

オーダーメイドメガネではEP値がもっとも重要

オーダーメイドのメガネは、顔の形や目の位置に合わせて細かく設計されます。

特にEP値は、視線の通り道とレンズの中心が合うように設計するために欠かせない要素です。顔の骨格や目の左右差まで考慮した設計には、正確なEP値の把握が不可欠です。

▼EP値が重要になる理由(オーダーメイドメガネ編)

  • 顔のバランスに合わせたレンズ位置の調整が必要
  • 高精度の測定によって視界が自然に感じられる
  • 個人差に対応した“ズレのない”視界を実現できる

レンズの質がどれほど良くても、EP値がずれていれば意味がありません。オーダーメイドであればこそ、細部にこだわるEP値の調整が、メガネの満足度を大きく左右します。

乱視用・遠近両用レンズは要注意!EP値がズレるとどうなる?

乱視や遠近両用レンズは、見る距離や方向によって焦点の位置が変わるため、EP値が少しでもズレると見え方に影響が出やすくなります。

とくに遠近両用では、視線の移動に応じて視野が切り替わるため、わずかなズレがストレスに直結します。

▼EP値ズレによる影響が大きいレンズタイプ

レンズの種類EP値ズレの影響特徴
乱視用ズレで歪みやブレを感じやすくなる軸の位置が正確でないと見えにくい
遠近両用視界の切り替えがスムーズでなくなる上下の視野が異なるためセンター調整が重要

特に老眼が進行している方にとっては、遠近のピント調整力が低下しているため、EP値のズレが疲労感や視界の不安定さにつながりやすくなります。このため、老眼鏡や遠近両用メガネでは、より精密なEP値の調整が求められるのです。

こうしたレンズは精度が求められる分、測定とフィッティングの質が仕上がりを大きく左右します。EP値を軽視せず、必ず精密な測定を行うことが快適な視界を得るためのカギになります。

メガネを作る前に確認したい、納得のいく選び方チェックリスト

新しくメガネを作るとき、見た目や価格だけで選んでしまうと、あとから「なんだか見づらい」「疲れる」と感じることも。しかし、EP値を含めた見え方の基準をきちんと押さえておけば、満足度の高いメガネ選びができます。

また、メガネの仕様書などに「EP値」の記載があるかどうかや、店頭で数値がどのように表記されているかを確認することも大切です。EP値に関する表記が丁寧にされていれば、測定やフィッティングへの信頼性も高いと判断できます。

▼メガネ購入前に確認しておきたいこと

  • EP値を正確に測定してもらえるか
  • フィッティングの丁寧さにこだわっているか
  • 遠近や乱視など、自分のレンズに合った設計か
  • 測定から受け取りまでスタッフの説明がわかりやすいか
  • もし合わなかったときの調整対応があるか

EP値にきちんと対応してくれる店舗を選ぶことで、見た目も機能も納得できるメガネに出会いやすくなります。

安心して使い続けられる一本を選ぶには、技術面の信頼性もしっかりチェックしておくことが大切です。

子どもも高齢者も気をつけたい、EP値との付き合い方

EP値は大人だけの問題と思われがちですが、実は子どもや高齢者にとっても、とても大切な要素。成長期の子どもは視力が変化しやすく、高齢者は目の機能や体調の影響を受けやすいため、どちらも「見え方のズレ」に敏感です。

年齢や生活の変化に応じてEP値を意識することは、家族みんなが無理なく、心地よく物を見るための大切なポイントです。

成長期の子どもには特に大切!EP値と視力発達の関係

子どもの視力は成長とともに大きく変化します。眼球の大きさや顔の骨格も発達途中のため、EP値も年齢によって変動するのが一般的です。

このため、成長に合わせて定期的にEP値を測定し、メガネを調整することがとても重要になります。

▼子どものEP値で注意したいこと

  • 骨格や瞳孔の位置が年齢で変化しやすい
  • 見えづらさをうまく伝えられないことがある
  • 放置すると学習や姿勢に悪影響が出る可能性がある

特に、視力が安定していない小学生〜中学生の間は、半年〜1年ごとのチェックがおすすめです。

発達途中の目に合わないメガネをかけ続けると、目の成長に負担がかかる可能性があるため、保護者のサポートが不可欠です。

「最近メガネが合わない」はEP値の見直しサインかも

年齢を重ねると「以前より見づらくなった」「メガネをかけても疲れる」と感じる場面が増えることがあります。こうした違和感の原因が、視力の変化ではなくEP値のズレにあることも少なくありません。

▼高齢者のEP値に関する注意点

  • 加齢で顔の筋肉や骨格に微細な変化が起こる
  • 目の調整機能(調節力)が低下し、ズレを感じやすくなる
  • 慣れてしまって違和感を放置しやすい

一度作ったメガネが「もう合わない」と感じるのは、自然な変化のサインとも言えます。視力に問題がないのに見づらい場合は、レンズの度数よりもEP値の再確認をおすすめします。

違和感を感じたら、我慢せず調整を受けましょう。

家族みんなで知っておきたい、EP値のこと

EP値は見え方に密接に関わる大切なデータであり、子どもから高齢者まで年齢に関係なく意識すべきポイントです。

とはいえ、本人だけでは気づきにくい違和感も多いため、家族でお互いの変化に気づけるようにしておくことも大切です。

▼家族でEP値を意識するためにできること

  • 見え方や姿勢の変化に気づいたら声をかける
  • 定期的な視力とEP値のチェックを習慣にする
  • 子どもや高齢者が無理していないか見守る

EP値の知識を家族で共有することで、「なんだか最近疲れているかも…」というサインにも早く気づけるようになります。

目の状態は生活の質と直結するため、家族全員で意識していくことが、より快適な毎日に繋がります。

まとめ

メガネを快適に使い続けるためには、視力だけでなく「EP値」の存在を正しく理解しておくことが大切です。EP値は、レンズと瞳の中心を正確に合わせるための重要な数値であり、ほんの数ミリのズレが見え方に影響を与えることもあります。

とくにオーダーメイドのメガネや、乱視用・遠近両用レンズを使用する場合は、EP値の精度が視界の安定感を左右します。また、成長期の子どもや年齢による変化が出やすい高齢者にとっても、EP値の見直しは快適な見え方を保つために欠かせません。

メガネを作る際は、EP値を正確に測定し、信頼できる店舗、目で丁寧なフィッティングを受けることが、見え方への満足感につながります。日常のちょっとした違和感も、そのままにせず「もしかしてEP値かも?」と気づける視点を持つことが大切です。

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